広島旅行の翌週、また呉へ(苦笑)。定時の5時まで仕事をしたあとは、開放〜(笑)
まだ日暮れまでしばらくあるので入船山から歴史の見える丘まで歩こう。
入船山はもう門扉を閉めるところ。えー、敷地に入ることもできないのかぁ。旧呉鎮守府司令長官官舎を
外からは見れると思ったのに。。。仕方ない、出直すか。
市民広場を横目に南へ歩いていくと、海上自衛隊呉地方総監部の敷地が広がっている。
敷地内にはいくつかのレンガ建築が見えた。
その先にはさらに広大なIHIユナイテッドマリンの造船所がある。皆5時が終業なのか、
自転車や徒歩で帰途につく人々とすれ違う。アジア人労働者も多いようだ。私ひとりその波に逆らって、南へ。
それほど急坂を上った感覚がないのにかなり高いところに来ている。
歴史の見える丘の手前の歩道橋の端から造船所がよく見える。デカい貨物船(だろうか)が建造中。
すごいな。。。あの巨大な船を、いちばん最初はどこから作り始めるのだろう。
さっきすれ違った彼らがこれを作っているのだなぁ。
自分が一日一日行う作業の積み重ねがこの巨体になるのだと思えば、夢がある仕事だろうな。
出来上がったときの感慨はどれほどだろう。。。
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あぁやっぱり船はいいなぁ。日が暮れるまで造船所を眺めながら物思いにふける・・・
さて、ここまで来たのはもう一つ目的がある。古い素敵なお風呂屋があるのだ。
実はこないだ宇品で
勝利湯に出会って、広島にも意外に古いお風呂屋が残ってるんだなと驚いて、
改めてネットで見てみたら、呉や広島市内にも昔ながらのお風呂屋が結構あるのだ。
道すがらにはこんなレトロな美容院も。
なにこれ!幼稚園の園庭の片隅に置かれた電車の車両、屋根がかかっている!?
気になるモノがいろいろあるが・・・・煙突が見えた!
近所のおばちゃんに教えてもらった路地を入ると・・・あった、神原湯。
この由緒正しき和風の佇まい。正面にはマジョリカタイルが!!うひょ〜、素敵〜
中に入ると思わず声がでてしまうノスタルジックな空間。。。
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番台のおばちゃん、即座に私がよそ者とわかったようで、どちらから?と。大阪だというと、
なんとおばちゃんも大阪、それも長堀というからご近所じゃないの!
生まれはここで、時々弟のやっているこのお風呂屋を手伝いに帰ってくるんだとか。
適温のお風呂でリラ〜ックス!ここの浴槽もシンプルで、今は使われていない薬湯の浴槽が
片隅に放置されていた。しかし実はここに、大判の本業タイルが隠されているのだ!
あとは広島市内に戻って宿に入るだけ。お風呂上がりに時間を気にせずゆったりできるのは極楽。。。
番台代わられたご主人が話しかけてきて、いろいろ昔の話を聞かせてくれた。
焼夷弾が近くに落ちてすぐそこまで焼けたがここは免れたこと、戦災の後も室戸台風の被害が大きく
道が川のようになったこと、そして断水が続く中、山の方から竹筒をつないで水を引きいち早く
お風呂を沸かしたら人々が行列をなして入りにきたこと、、、
呉の歴史と共にあるお風呂屋だと言っても過言でないだろう。
男性のお客がいなくなったのをいいことに男湯も見せてもらい、レトロなステレオで由紀さおりの
レコードも聞かせてもらった(笑)
大阪から遠く離れた呉のお風呂屋で、夜遅くまで(このあたり8時でも深夜のようだ)
ゆっくりくつろいでいるのがなんだか不思議な気分。
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また来たいなぁ。
ありがとうございました!これからも頑張って下さい〜