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Channel: まちかど逍遥
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鳥なまこ

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日曜日に18きっぷで津山線を巡ってきた。

弓削の旧街道沿いで見つけた、ちょっと古そうな秋田医院。
二階の腰まわりが七宝繋ぎの模様になったなまこ壁で飾られているのがしゃれている。
・・・おや?七宝の中央に、何か白い点が・・・・近づくにつれ、確かに白いものがはっきり見えてきた。


なにこれ!!カワイすぎ〜〜!

これは現代のセンス??いやしかし、漆喰細工の鳥は一部剥がれ落ちていたりして他の部分と同じ古さに
見えるし、軒下や側面の目立たない部分にまで律儀に作りこんであるのを見ると、最近付けたものでなく
この家が建ったときからのものかと思える。

こういうのが伝統的な模様としてあるのだろうか。「鳥なまこ」?「鳥七宝」?
検索しても見つからなかった。




立売堀川の断末魔

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こないだからまたちょこちょこ通っている西区のプール。今日の午後ひと泳ぎしに行って、
心地よいけだるさをまとって更衣室を出たら、目の前に木津川の水面がぱっと広がる。
そう、この2Fのホールは(行ったことないが3Fも?)木津川に向かっていちめんガラス張りで
ホールの床がまるで木津川の水面とつながっているように見える絶景のリバービューなのだ!

窓際のベンチに座ってしばしこの眺めを楽しむか。

・・・ん??

ああっ!!立売堀がっ!!

昭和31年に埋め立てられた立売堀川が、わずか数十メートルだけ埋め立てを逃れて現代まで行き残っているのを
結構気に入っていたのに、盲腸のようなその入江が、埋め立てられてるじゃないの!!

息の根まで止められてしまった・・・・あぁ。

船乗り場を新設したり水辺に新たな新名所ができたりして盛り上がってきている大阪のリバーサイド。
その一方でこんな魅力的な入江がひっそりと埋め立てられてしまうなんて・・・・残念。


高い高い堤防に囲まれたこの埋立地、どんな風に使われるのだろう。
ま、ちょっと楽しみでもある。

呉市役所

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2回目の呉出張。
お昼ごはんに車で連れて行ってもらったときにちらりと見えて「何だあれは?」と思っていたタイル貼りの円筒。
あぁあれが市役所だったんだ。夕方訪れてわかった。内部もタイルを多用した落ち着いた空間。


隣にあるのは呉市民会館。こちらも同じ紺色の二丁掛タイル貼り。渋いね!
一部はがれたのか、貼り直した部分が見えるが。。。
どちらの建物も、一種類のタイルを一部方向を変えて貼ってあったりして、村野東吾っぽい!?


矩形の棟もあわせてなかなかカッコイイ呉市のシンボルだ。


帰ってから検索してみると、現市庁舎は1962(昭和37)年の竣工。坂倉準三の設計だとか。
しかしすでに建て替え計画が具体化しており来年解体されるようだ。。。(涙)

コーヒールーム ガボット

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ここ数ヶ月何度も来ている南海高野線の千代田。
朝から一仕事終えてほっと一息、こないだから気になっていた喫茶店でモーニング。


看板のロゴから想像していた通り、いい感じ!
暗い色の木材を多用したインテリア。コテ跡の凹凸深いモルタル壁に、琥珀色のガラスを通した灯りが
濃い陰影を作り出している。


ここも「コーヒールーム」なのに紅茶を頼んでスミマセン。。。
メニューを見れば、いろんな種類の豆で一杯ずつ入れてくれるコーヒーは350円って結構リーズナブル。
メニューの字がカワイイんだけど写真撮れなかった。

ここの仕事まだ続くから、また来よう。

ガボットの並びに無人で売っていた手作りのちりとり。なごむなぁ〜〜

純喫茶バンビ 閉店

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呉市役所から駅へ戻るときにちょっとだけ迂回して中心部の商店街を歩くことにした。
中央の1筋は近代的な(=どこにでもありそうな)商店街だが、その横町や裏の筋などは地元の人々の
日常生活を支えてきたであろう、個性的な小店舗の集まるレトロな商店街。そして歓楽街。わくわくする〜

つぶさに見て歩きたかったが、新幹線の時間が迫っているのでひたすらまっすぐまっすぐ・・・・
・・・と、横町にカワイイ看板を発見!!むむっ。


うわぁ、かわいい〜。純喫茶バンビ。・・・でも何か張り紙が。
「長い間の御利用を厚く御礼申し上げます・・・」なぬ〜、閉店してしまったのか!ざ〜んねん〜(涙)


呉では有名な店だったのかな。。。是非とも入ってみたかったなぁ。

張り紙には閉店した年月日は書いていなかったが、ネットで検索してみると、少なくとも去年の7月には
まだ営業していたようだ。1963(昭和38)年から営業されていたらしいから約50年。ご苦労様でした・・・

帰りの呉線、行き違い待ちの天応駅にて。


広島駅に着いたら、人身事故の影響で新幹線が約1時間遅れ。。。この1時間呉でうろつきたかったなぁ。

鏡のある駐輪場

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前も書いたが、大和高田駅からオークタウン側へ渡る空中通路ができて以降、駅前は痛々しい状況である。
お好み焼き大軌」などロータリーに面した店舗はことごとく廃業しており、店のファサードを
ぶち抜いただけの駐輪場(自転車預かり)が並ぶ。もはやそれしか需要がないのか。。。




店舗だったときも土足空間だったとは言え、屋内であった場所に自転車が入るのは違和感ありまくり。


坂道を上ったアーケードの商店街の一番端、木製の格子窓が落ち着いた雰囲気の店「男爵」。
喫茶店かな、いや男性向けヘアサロンだ。


開いたドアから覗いてみると・・・
自転車大入り(汗)。むむぅ。。。

呉市民会館

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3度目の呉出張で、再び呉市役所を訪れた。
前回、帰宅してからネット検索して市役所と市民会館ともに建て替えの計画があると知り、
今回市役所での仕事の前に・・・ちょっとよく見ておこうと思った。

市民会館は遠目にはプリンのように断面が台形をした円柱に見えるが、実際はもう少し複雑な形を
していることが分かる。潜水艦のようにも見え、鯨のようにも見える。やはり海軍の町からの
インスピレーションなのだろうか。
しかし昼間は建物にバックライトを当てるような太陽の位置!なかなかいい位置から写真が撮れない。


何人かの人が出てきたので、私も建物の中に入ってみた。
当然のことながら、丸い。ロビーから左右に伸びる廊下は湾曲してその先が見えない。
利用客にまぎれて1階の廊下を奥へ歩いてみた。廊下に沿って扇形の教室が並び、奥は行き止まりだ。
上へ上がる階段も美しい弧を描いている。ホール?2階がホールなのかぁ。見てみたいなぁ。
しかし階段にはロープが張られ立入禁止の文字が。

受付で聞いてみる。この建物古いですよね。はい。見せていただいていいですか?いいですよ。
2階はホールがあるんですね、今は閉めてるんですか。はい、閉めてます。
・・・・見たいですか?見たい!!

カギを持ち出し案内して下さる係の方について階段を上り、2階へ。
三日月形のロビーはガラス張りで明るくいい雰囲気。床に傾斜があるのが不思議な感覚。。。
まさかひずんだのではあるまい。




扉を開けるとドーンと立派な円形のホールが!


おお〜っ!


コンクリート打ち放しの躯体は丈夫そうだし全然きれいで、老朽化しているようには見えないのだが・・・
係りの方いわく、雨漏りがするらしい。建て替えはやむを得ないのかな。。

新しく建てるホールは座席が可動式で防災拠点としても使えるような計画だそうだ。

1階も見せてくれるというのでついていく。扇形の部屋は建築当初は畳敷きだったといい、
結婚式、披露宴も行われていたとか。へぇ〜、畳をどう並べて扇形の床を埋めていたんだろう。




廊下の行き止まりのドアを開けて中へ入っていく。ええっ、いいの?
奥は楽屋で、2階のホールの舞台へ続く階段があった。ひとつの部屋は和室だ!
ははぁ、披露宴をしたという部屋もこんな雰囲気だったのかな。

畳は中央部のみで扇形の端の方は板張りになっていた。なるほどね。

丸くなった廊下を歩いていると気になるのが、この円柱の中心部。さっきから全くうかがい知れない。
見ますか?と言って開けてくれたドアから中を覗くと・・・電気室、ボイラー室、ポンプ室、倉庫、、、
などが一緒くたになったような、半地下のバックヤード空間だった。うわぁ・・・こんなところまで
見せてもらえるなんて貴重!


実はこの呉市民会館の使用は今月いっぱいらしい。先にこの建物を解体した跡地に市庁舎を建て、
移ってから現市庁舎を解体する段取りらしい。今度来たときにはもう遅かったかも。。。
ギリギリで内部を見れて、しかも普段立ち入れないところまで見せて頂けてとってもラッキーだった!
お忙しい所ありがとうございました!

坂祝駅前をうろつく

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岐阜から高山本線に乗って美濃太田の一つ手前の坂祝(さかほぎ)駅は、これまで何度か通ったときに
その風景に惹かれ、18きっぷのお出かけ候補に挙げていたところ。
今年の夏はなんやかんやと週末に用事が入り、18きっぷ5回分消化する自信がなくあきらめかけていたのだが、
yumeさんから3回分を譲って頂けることになり、行ってきた。

岐阜〜鵜沼間で名鉄がほぼ並行しているからか、この路線は30分に1本コンスタントに走っているのだが、
このとき駅に降り立ったのは私だけであった。


広い構内、駅の裏には大きなタンク。




踏切を越えると、かつては工場の敷地内へひきこまれていたらしきレールがぶち切られていた。



それにしても暑い!!ぐるっと駅をひとまわりすると、道端の畑には暑苦しい色の百日草が真っ盛りだ。



お盆休みなのか人はいない。この道は立ち入り禁止と書いていないので、入っても問題ないはず・・・
タンクを見上げたり機関車の車庫をのぞいたり。ここは工場でなく貯蔵施設なんだろうか。


広くなったヤードに今は草がさわさわとゆれている。


もうひとつの真っ盛りは栗。緑色のイガはまりものように美しい。


広がったレールはいつの間にか収束し、行き止まりに。それと合わせるように道もフェードアウト
するように細くなっていく。もしや藪に突っ込んで終わりか!?




あぁ、踏切があってよかった〜!


小さな集落の中を歩いていて目にした案内板。あっ!砕石場へ引き込み線が伸びていたのか!
しまった、見逃したな〜




てなわけで、白川口からの帰りにもう一度途中下車(苦笑)。
でも引込み線は見つけられなかった。

後で思えばあの行き止まりになったレール、そして幅の広い踏切が、砕石場への引込み線だったのだろうな!

白川口駅と白川橋

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こないだ湯之島館への行き帰りに、特急ひだが行き違い待ちで停車した高山本線の白川口駅。
駅前の建物の間からちらりと見えた古そうな吊り橋が気になって、坂祝駅とあわせて見に行ってきた。


山と川に挟まれて建つ駅舎は簡素ながら割と古そうな木造で、跨線橋ともどもいい雰囲気を出している。



駅から100mほど戻る形で歩き、中日新聞の大きな看板を目印に曲がると、、、おお〜っ。
目の前に吊り橋がいきなり現れた!


主ケーブルを支える鋼トラス構造の主塔は珍しく、土木学会選奨土木遺産に認定されているという。
大正15年架橋。「請負 飛州高山 山本宗兵衛」のプレートが見える。
1978(昭和53)年に木床版からデッキプレート+コンクリート床版への改築が行われたらしい。
驚くべきことにかつてはバスなどの車両も通行していたとか。木の板を渡した吊り橋をバスが走る・・・
考えると恐ろしいが。。。

近くで見ると意外と線が細いな。銀色の塗装はちょっと・・・ちゃちに見えてしまってて残念。

ロングスカートのように末広がりの形のコンクリート橋脚が川面まで伸びている。
1ヶ所の橋脚が左右2本に分かれているのが目に新しい。


とても優美な橋だ。これこそ構造美。


「白川橋」という名なのでこの川は「白川」かと思ってしまうが、実際は「飛騨川」であった。
白川橋を渡った対岸の集落が沿っている飛騨川の支流、こちらが「白川」。
そうか、ここが白川の河口になるわけだな。それで「白川口」か。集落をぐるっとひと回りしてみよう。

木造2階建てのこの建物は旧病院のようだが、今は廃墟のようだ。足元の石積みが美しい。




白川支流に沿った集落の中には少し古い木造の下見板張りの建物がいくつか見られたが
いやもう暑くて暑くて・・・浮き輪をつけて遊んでいる子供たちがうらやましくてうらやましくて。
私も川辺に降りてしばらく足を水に浸していると、魚がいっぱい泳いでいる。魚取りしたい・・・(笑)


高山本線のこの区間の列車は本数が少なく、約2時間の滞在は少々時間を持て余した感じ。


白川口駅前からは各方面へバスが出でいるようで、ちゃんとバスの時刻を調べていたら、
もう少し先の鉄橋やダムも見に行けたかもしれないな。。


前々週には特急でぴゅーっと帰ったルートを、飛水峡など白川の渓谷美をゆっくり見ながら各駅停車で帰ろう。
大阪まで3回乗り換え、4時間・・・・大阪に着いたらすっかり夜。やっぱり遠いなぁ。。。

津山線 弓削から誕生寺へ

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18きっぷの2回目で、津山線の駅めぐりをしてきた。
津山線は岡山から古い木造駅舎が結構残っているのだが、まだ乗ったことがなかったので
車窓も楽しみ。。。

まずは弓削駅に降り立った。ほほ〜、いい感じ〜。


内側だけスケルトンになっている跨線橋は津山線仕様だろうか。


真夏の青空の下、木造駅舎の深い庇が濃い影を作る。




実は朝、例によって予定の時間に出発できなかったために計画が崩れ、降りてみたい駅を全部
回れなくなったのだが、それを取り戻すいい方法を考えた!
弓削から誕生寺まで約2km。弓削での滞在予定1時間の間にこれを歩けば、列車1本分の時間を
節約できるぞ〜! 2km=20分。弓削の集落をうろつくのに30分使っても余裕だな。よしっ。


駅前で国道とクロスして一本裏側を通る道が旧街道と思われ、趣ある商店などが並ぶまちなみが続く。
酒屋のわき道を入ると、小川沿いに素敵な石垣が。う〜ん、いい感じ。こういうところをふらふら
きままに散策するのはほんとに楽しいねぇ。




旧街道沿いには「鳥なまこ」と勝手に呼んでいるなまこ壁の医院や、下見板張りの建物なども見られる。


この「とら醤油」の文字、よく見たら輪郭がけば立っている。虎の縞をイメージしているんだろうか。



国道53号に沿って誕生寺駅へ向かおう。
途中公民館と思しき下見板張りの建物や製材所や、沿道の風景の写真を撮りながらのんびり歩く。





さて誕生寺駅はそろそろかな?おや、結構時間がなくなってきたな。寄り道もほどほどにしないと。
あれ、まだかなぁ。もうずいぶん歩いてきたけど。もしかしてやばい??
うわっ、間に合わないかも・・・!?
ああ〜っ!!

2分ぐらい遅かった。。。
列車1本分先回りしようと思ったのが、結局もとの予定の列車になってしまった。(苦笑)
しかもせっかく来た誕生寺駅の駅舎は改修されてすっかりピカピカになってしまっていた。。。(涙)


駅裏には農協倉庫、駅前通りにも農協。かつては農協から農産物を積み出す引込み線が
あったんだろう。


遠目にはいい雰囲気だ。






宿舎の残る建部駅

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誕生寺から乗った列車は建部駅に到着。ここはネットで見ていたら改修済みらしくそれほど期待して
いなかったのだが、、、駅舎は弓削駅よりもいい雰囲気だ。


ベンチや外壁の一部は確かに改修されているようだが・・・誕生寺駅ほどピカピカでなく程よい感じ。


荷物扱いの窓口などは板張りもされておらず、往時の面影をよく残している。映画のロケに使われた
影響もあるかもしれない。


映画に使うのに古さを演出するためあちこち必要以上に手を加えられてしまうのは個人的にはいただけないが、
古びた駅舎の良さを分からないままサイディングや安っぽいベニヤ板で覆ってしまったりされることを思えば
いい映画の舞台としてどんどん使われれば、木造駅舎の維持につながるのかな・・・とも思う。




そして駅舎の隣には、住宅のような形をした古い木造の建物があった。駅員宿舎らしい。


石積みのアプローチや庭に面して縁側のある建物のつくりは、仮泊まり用の宿舎というよりも
住み込み用の社宅といった趣だ。


今はもう閉鎖されておりもちろん誰も住んではいない。数年して再訪したら更地になっていそうだ。
こういう貴重な遺構は是非とも保存して一般公開してほしいが・・・JR西日本さん。




同じ運転士さんじゃないだろうから、私が何度も同じところを行ったり来たりしていることを
誰も知りはしないと思うのだが。。。ちょっと恥ずかしい気もする。


ボックス席の向かいの座席にかわいいバッタが座っていた(笑)


神目駅

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武部駅を後にして神目(こうめ)駅にやって来た。元は向かいのホームも使われていたのだろうが、
今は線路も1本はがされ、列車交換できない棒線駅となっている。


駅舎は周囲からちょっと小高くなったところに建っていて、立派な車寄せを石段の下から見上げる
佇まいが、お寺を思わせる。またはお風呂屋みたい!?


駅舎は形は古いもののが改修済みで結構ピカピカだったのはちょっとがっかり。
しかし駅の横には花がいっぱい咲いていて、快晴の青い空に美しく映える。


こういう古い駅はほとんどの場合、駅からまっすぐメインストリートが伸びる、いや、メインストリートの
正面に駅が鎮座することが多いのだが、ここは微妙に横へずれていて、駅前広場が駅舎の横にある。
駅舎が脇へ移築されたのかと考えたが、ネット検索してもそういう話は出てこない。



駅前から川を渡って国道53号まで歩いてみたが特筆すべきものは見つけられなかった。





今は盛りと咲き誇るお花や駅舎の写真を、いろいろと試行錯誤しながら撮っているうちに時間は過ぎ。。。
神目駅での滞在も楽しめた。


キッチン カロリー

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近畿大学で開催されたセミナー「近代化遺産 その社会的役割と展望」を聞きに行ってきた。
近鉄長瀬駅から大学までのメインストリートには食事どころやゲームセンターや雀荘やらが
ずらりと並ぶにぎやかな学生街である。

正門にほど近いこのキッチンカロリーはそんなまちなみの中にあってひときわ魅力を放っていた。

一瞬、レトロ調の店かと思ったが・・・いやいや、ベティちゃんフォントの「カロリー」の文字も
木製ペンキ塗りの本物(笑)。

セミナーに入る前に写真を撮り、終わって出てきたときも写真を撮る。
飲み物もあるようなので(安い!)お茶を飲みに入ることにした。


うわぁ。。。ノスタルジック。簡素だが適度におしゃれ。いいなぁ〜


ミルクティーを頼んだのだが、メニューを見ていたら安くておいしそうなので、ちょっと早いが
食事もすることに(笑)。


すごくくつろげる。この居心地のよさは、長年この地で学生に食事を提供してきた店ならではの温かみ
というものだろう。

誰かと一緒ならビールを注文してちょっと一杯といきたい感じ〜

この店は近大生専用とするにはもったいない!!


夜の顔のさらに素敵なこと!!

御所(ごせ)の隠れた洋館たち

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連休の後半は実家へ。
旧街道めぐりにハマっている兄の案内で、御所(ごせ)方面へ出かけて出会った建物。
先日の兄からの写メールで見ていたが、実物を見ると・・・ん〜いいねぇ。


旧長柄郵便局、らしい。長柄はこの建物のある集落の名。
兄いわく、高野街道(長柄街道)と水越街道(富田林街道)が交差する要衝の地だったそうで、
この建物の面する高野街道には今も美しく保たれた格子の町家が立ち並ぶが、全く観光ずれしていない
場所である。


「夜間公衆電話」の文字がいい味。




今はすでに使われておらずガラスも割れ、放置されて久しいことが見てとれる。


しかし、検索してみると畿央大学の学生が改修を提案したり、建物の一部がイベントに使用されたり
徐々に注目され始めているようだ。


うまく活用されてこの素敵なまちなみの中に残るといいな。



ところでこちらは今年のお正月に、同じく御所から吉野方面へ向かって歩いたときに遭遇した、謎の洋館。
このドーム屋根は何だ!?


近寄ってみると、装飾豊かな洋館のようである。しかしこれは古いのか、新しいのか・・・?
外壁はトラバーチンタイル貼りのようで、柱頭飾りのある柱など古典的なモチーフの装飾が施されているが、
屋根にはコンクリート製の垂木のようなものも見られる??奥には古い和館が隣接している。




玄関を見ると普通の住宅のようである。全く素性がわからないが、新しいものだとしてもかなり
手の込んだことをしているな。


こんな謎な建物に出会うから、知らないまちを歩くのは楽しい!


福渡の木造校舎と法界院駅

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神目駅からひと駅、福渡で降りて、津山線を往復している間に何度も目にした木造の校舎らしき建物を
見に行こう。


駅を出て少し線路沿いに歩いていく。柵も何もなく草の生えた法面がのどか。。


駅をぐるっと回って行こう。この駅も比較的構内が広く、かつてはここに貨物列車などが
留置されていたのかな。。。




おお〜っ、いいねぇ。
犬を散歩していたおっちゃん曰く福渡高等学校の校舎だったらしい。その後、新校舎ができたので
使われなくなり、そのままになっているようだ。上には新しいRC造の校舎が見えた。


窓から覗いてみたが、ポツポツと物が置かれているぐらいで、なんだかもったいないなぁ。


今、記事を書きながらネットで福渡高等学校を検索してみたら、なんと廃校しているじゃないの!
跡地活用プロポーザルが行われるらしい。→こちら
但しこの木造の建物は対象から外れているようで、保存活用等、また別の計画があるのかな・・・
あればいいなぁ。


福渡駅は快速ことぶきも停まる比較的大きな駅で、駅前の集落には銀行や役所も立ち並ぶ。
それでも去年から無人駅化されたらしい。。。


高校も廃校になるくらい、人口が減っているのだろうか。。。高校跡地もいい形で生まれ変わって
賑わいが戻ればいいなぁ。


法界院駅は岡山駅からたった一つしか離れておらず、大学など学校が多数あるため学生の乗降が多いらしく
実際私が訪れたときも、次々と学生が跨線橋を渡ってホームへ降りてきた。
そんな都市近郊の駅にもかかわらず古い木造駅舎が残っているというのは奇跡的じゃない!?


これでも元はもっと大きかった建物を近年の改装で一部撤去されたらしい。
陸軍の歩兵連隊への引込み線があった名残だという広いホームや、構内踏切の痕跡や、いろいろ
イマジネーション掻き立てるオブジェは、これからもずっと残しておいてほしいな。

法界院駅に降り立ったところでカメラの電池終了。最後の写真だけ携帯カメラとなってしまった・・・

スクラッチタイルを作ってみた

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私が去年から陶芸教室に通い始めたのは、古い建築物に使われているような素敵なタイルを
つくってみたかったから!!一通りの基本作業を習って、(ちょっと嫌がられながらも)釉薬の
テストピースをいくつも作って、満を持して(笑)タイル作りに取り掛かった!

厚みと重みのある、大きなタイルを作りたかった。器づくりで試した布目模様はあまりはっきりと
出なかったので、スクラッチタイルを作ることに。目指すは生駒ビルの外壁の荒々しいスクラッチ。
10cm角、1cm厚の板を作る。1kgの土では3枚しか作れなかった・・・
間隔を測ってしるしをつけておき、竹べらで引っ掻いていく。何度も余り土で練習をしたので(笑)
比較的うまく”ワラビ”が立った。”裏あし”として裏面にも凹凸をつける。ふぅ〜

素焼きが上がってきたのを見て、ショック!!大きく反り返ってしまった〜
ワラビがつぶれてしまうので焼く時に押さえられなかったために大きく反ったのだ。
また、板状にしたあとさわり過ぎると生地が不均一になり歪みがでてしまうとか。裏向けたり
こねくり回したもんなぁ〜
そして、素焼きはやわらかいので、せっかく荒々しく毛羽立ったワラビが、ちょっとした衝撃で
パラパラと落ちてしまうのだ!きゃ〜〜っ!

釉薬はたっぷりかけたいが、溝が埋まってしまうと台無しになる。ぽってり厚くかかるチタン釉を
選び、先生のアドバイスを受けて筆で表面に置いていく。チタン釉は色を重ねたようなニュアンス
が単独で出るし、赤みかげ土を使っているのでさらに味わいが出る。
本焼きをすると反りが多少戻るという先生の言葉に望みをかけて・・・・

じゃ〜ん!!焼きあがったのがこれ。
うん、初めての作にしては、なかなか味があるタイルができたんじゃない?
ワラビはすっかり落ちてしまって、生駒ビルには遠く及ばないが・・・・


心配していた反りは全体的には多少ましになったものの、今度は垂直方向の歪みも加わり、
ねじれた感じに。。。意匠以前に素地づくりが難しいなぁ。


とても勉強になったので、また同じ大きさで少しずつ作っていって、最終的には家の壁に
いろいろとりまぜ乱張りしよう〜!!

三石をうろつく

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18きっぷで岡山へ行くときいつも気になっていた三石。こないだ津山線に乗りに行ったとき実は
最初の計画ではここ三石を散策したあと津山線へ行く予定だったのを、ダラダラして出発が遅れたために
ザックリ端折ってしまったのだった(苦笑)。
それで最終3回目の18きっぷで、今度こそはと出かけたのだ。

少し高いところにある駅のホームからまちが一望できる。レンガ工場の煙突が突っ立っている。
わくわくする〜


階段を下りて線路の下をくぐると駅舎が現れた。うわ〜素敵なアプローチ。


道路はさらに下にある。


おや、足下のレンガは耐火煉瓦だな。


窯業のまち備前にはたくさんのレンガ工場があるが、この小さな集落の中に、ホシレンガと三石耐火煉瓦の
二つのレンガメーカーの工場があるのだ。


こちらは川沿いに立つ木造二階建ての三石耐火煉瓦株式会社の事務所棟。明治の建築らしい。


さすが、まちなかにも魅力的なレンガ風景が見られる。
古いレンガ塀に蔦がからまる小道。




うわぁ・・・なんていい色。


まちなかの石垣はこんな石がよく見られる。レンガの原料なのだろうか。


レンガじゃないけど・・・これはトイレの窓かな?


あるお宅の玄関口や花壇に使われていた、これは何?


素焼きのビーズのようだが、かなりたくさんある。窯垣のように窯から出る副産物を利用したものか?


廃物利用っぽいのだが元の用途がわからない。他の家でも使われていないかと気をつけていたが、
他では見られなかった。謎・・・




三石のレンガアーチ

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三石駅から続く山陽本線の築堤は集落の外側をぐるりと巡る。築堤に囲まれた三石のまちから外へ出る道や
水路ごとに、レンガ積みのアーチ拱渠が見られる。

三石のまちなかを通るメインストリートが築堤を貫く!この道は「山陽道」らしい。
山陽道といえば古代からの最重要路、角に石が積まれたトンネルは威容を誇る。


2色のレンガが精緻に積み上げられている。
肌理の細かいレンガが使われているのは集落側から数メートル。少し粗い赤レンガが積まれた奥の方は
後から複線化で拡幅された部分だな。


その横に建つ光明寺の門を見に行ったら、門の手前に水路が。あっ、ここにもアーチが!


築堤沿いに歩いていくと、またあった。こんな名もなき道にも丁寧に積み上げられたレンガアーチ。
途中に灯りはないので入るのはちょっと・・・


エッジはピンピン!


そしてこれは有名な四列穴門。おお〜っ、迫力!!


中央の2穴が川で外側の2穴が車道、というか2.5穴が川で1.5穴が車道、だな。


反対側は赤レンガ使いでまたかなり違った趣を呈す。水切り部の石使いも対照的で、こちらは石の一つ一つに
凹凸があり荒々しいイメージだ。

しかし濃色のレンガに白い汚れがひどくて・・・残念。掃除すればきれいになるだろうに。。。


この美しい塀を見て〜!


穴あきレンガを斜めに積む・・・・う〜ん、思いつかなかった!曲面もこのとおり。


うわぁ〜風通し良さそうでいいなぁ〜〜。この塀ごしにチラリと見えるお宅がまたいい雰囲気なのよ。


あっ、この横にもあった!


雨の津山をうろつく

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三石から岡山へ出て、こないだ乗った津山線の快速ことぶきで終点津山へ。
ここでもちょっとまちをうろつこう。駅舎も古い。


改札を出て観光案内所で地図をもらったら・・・おや、まちは駅からずいぶん離れているなぁ。
レンタサイクルを借りることにしよう。雨が降ってきたけど・・・まぁしばらくすれば止むだろう。

めっちゃ降ってきた。。。傘を差しながら、まずは扇形車庫を見に行こう。内部の見学会はもう終わった
らしいが、外から見ればいいや。

うわぁ〜大きいなぁ。台湾の彰化の扇形車庫を思い出す。


割れた窓から赤い機関車が見える。


扇形と言っても180度近くあって圧巻の大きさだ!苗穂宇和島などよりもずっと大きくて迫力がある!
窓ガラスが結構割れてしまっていて痛々しいが。。。




かわいい車両がずらりと並んでいて思わず微笑んでしまう。まるで巣に入った鳥のようだ。


時折激しく降ったり止んだりする雨の中、自転車をこいでまちなかへ行こう。
痛々しいほど寂れた津山駅前から吉井川を渡ると、ショッピングセンターや現役の商店街のある
現在の津山のまちの中心だ。
古い町並みの残る城東町地区はちょっと後回しにして、こちらを先にうろつこう。


このあたりにも古い旅館や店舗が結構あるんだな。木造三階建ての比較的規模の大きな旅館だ。
ここはもう営業はされていないように見えるが、他にも古い旅館がいくつか見られる。


おおっ!?大きく育った前栽の木々の間からチラチラと見える白いモダニズム建築は、江見写真館。


玄関の右側に張り出す半円筒形の部分は待合室だろうか、それとも撮影場所だろうか。

素敵〜〜〜。偶然見つけられてよかったぁ!

こちらの喫茶マドンナも渋いね!今は2代目がやっているのだろうか、「MADONNA Jr.」の
看板が掲げられ、カフェとバーの2つの顔で営業されているようだ。




まだ城東町並み保存地区に足を踏み入れてもいないのにタイムリミットが迫る・・・・
山の上に石垣の連なる津山城も見に行きたいのに。。。

あぁ、津山を1時間半では全然足りないなぁ。

よっぽど、予定変更して今日は津山で沈没しようかとも考えたが、この後に巡る予定の駅舎も
「いつまでもあると思うな」、存続の保証はないし、次回来たらすでになかったり・・・したら
悔やんでも悔やみきれないので(汗)、予定通り先に進むことにしたのである。


もうすっかり雨も上がった。


勝間田駅と美作江見駅

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津山からの姫新線の駅舎めぐり。
時間的に2駅しか下車できないので、勝間田駅も下車したかったがあきらめよう。。。
と思っていたら、思いがけず勝間田駅で通過待ちの4分間停車。ラッキ〜!ホームへ飛び出す。


これはタブレットのマークかな?


「林野」方面の表示は真ん中の穴が▲だ。


ダッシュで外にも出る!


白くペイントされた板張りにブルーグレーの縁取りがかわいい、こじんまりとした駅舎だ。



この列車は美作江見駅止まり。この次佐用行きの列車が約30分後に来るのは、下手をすると
2時間待ちとなる姫新線ではとてもありがたい。特に大きな町もない田舎の駅で下車するには
ちょうどいい時間だ。


おお〜、山間に建つ校舎のような佇まい。いいなぁ。
しかし、この写真では山深いところのように見えるが、意外と周囲は開けている。
隣にマンションも建っているし・・・・(汗)


もちろん無人駅である。管理は近隣の人に委託しているのだろう、駅舎脇は納屋状態、
たまねぎも吊るしてある。(笑)

ホームの端には花の苗のプランターや「金のなる木」の鉢が大量に置いてあった。
駅の清掃をする代わりに空いているスペースを自由に使える特権なのだな(笑)

ここにもあった。■穴のタブレットマーク。「通票仮置場 上月駅方面」の文字がかすかに読めた。


ホームの一番端にある構内踏切で向かい側のホームへ渡ってみる。


長い長いホームの裏に留置線が一本すーっと伸びていた。




さぁ、列車に乗って隣の駅へ行こう。
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