11月に
雲仙に行っていたことは以前に書いたが、憧れの雲仙観光ホテルは期待通りとても素晴らしく、
セレブな気分でホテル滞在を楽しんだので、旅のもろもろと共に記事を書き足しておこう。
午後のピーチ便で長崎へ飛んできて、諫早行きのバスに乗る。事前に調べてあったので
直通バスがないことは分かっていた。バスは途中大村駅を経由したのだが、車窓から見ると
大村駅舎素敵じゃないの~~!あぁ、次回は絶対鉄道の旅をして大村駅も訪れよう。。。
ひとり下車したバックパックの兄ちゃんを見送りながら、心に誓う。
その後もバスはあちらこちら回り道をしてなかなか前へ進まない・・・空港から諫早まで
距離的には知れているのに、45分もかかるのは路線バスだから仕方ないか。
しかし・・・バスの車内でスマホで乗換検索したところ・・・JRだと大村駅から諫早の所要は
十数分!?しかも、さっき大村駅で下車していたら、駅舎を20分ぐらいゆっくり見てから
移動しても、バスより早く諫早に着くじゃないか!!さっきの兄ちゃんはそれを知ってたのか。
あぁ・・・痛たたた。もっとよく調べておくんだった(涙)。
諫早バスターミナルは諫早駅のすぐ前。恨めしい思いで雲仙行きのバスを待つ。
雲仙へはここからまた1時間半ほどかかる。はぁ、遠いなぁ。途中で日も暮れ、真っ暗な中
火山へ上って行く感じだけは分かる。途中からお客は私ひとり。。。心細いことこの上ない。
そして、6時半ですでに深夜のようにひっそりとした雲仙の山の上に降り立ったのだった。
しかしきらびやかなイルミネーションの奥に浮かび上がる雲仙観光ホテルのシルエットが
見えると一気にテンションアップ!チェックインも後まわしにして写真をたくさん撮る
(大半がブレてたけど・・・苦笑)。
雲仙観光ホテルが誕生したのは1935(昭和10)年、外貨獲得のための国策として作られた
ホテルのひとつで、「観光」という言葉を冠した最初のホテルだという。
戦後は米軍に接収された歴史もあるが、80年もの間変わらず山の上で客を迎えて来たのだ。
開業当時の姿をよく伝える1階のエントランスホール、ロビー。
夕食を
ここのダイニングで食べることにしたのは、まわりには全く食べるところが
見当たらなかったこともある。雲仙の山の上はメインストリートに面してホテルが
ずらりと並んでいるのだが、このホテルのある場所は端の方であり、みやげ物屋や食堂が
ある辺りからはちょっと離れているのだ。
結果的に、とても充実のディナーだったので満足満足!
食後も館内をゆっくり探索、ビリヤード室、図書室などがまた素晴らしい空間だ。
充実したパブリックスペースがこのホテルの魅力とのことだが、あちこち魅力的すぎて
一晩で使い切れない(苦笑)。
ところでフロントで聞いたのだが、ホテルでは長崎空港から無料送迎バスを運行しているという。
一日一便だけだが、路線バスと違いホテルへ直行するので1時間半くらいで着くとか。
路線バスだと乗換含め3時間たっぷりかかるから半分じゃないの~!しかもお金も結構かかったし。
しまったなぁ。ま、ピーチ便の時間じゃそのバスには乗れないんだけどね。
さわやかな朝!
シングルの安いプランなので部屋はスタンダードなクラスだったが、アメニティも充実しており
窓からは地獄の煙を背景にした雲仙のまちが見晴らせて、ゆったりくつろげる。
11時までゆっくり滞在できるのがうれしい。
充実の朝食の後は、地獄地帯や雲仙のまちなかを歩き回る。
食べ過ぎた朝食を消化するため中心部から2~3km離れた小地獄温泉へも歩いて行く。
散歩から戻ってきたら他の部屋を掃除していたのでちょっと覗いたら、
「ここはウィリアムモリスの壁紙を一面に貼った部屋ですよ」と。さらに、「階段ホールに面した
部屋はスイートルームなんですか?」と聞いたら、「見られますか?どうぞ、いいですよ」と
快く見せて下さった。
昭和天皇も泊まったという部屋はエントランスのちょうど上で、1室のみの特別室らしい。
いいなぁ~!遠慮してあまり写真を撮れなかったが。。。
バーも営業中は写真を撮れなかったが、さすがに朝は営業していないので思う存分(笑)。
別荘に来ているかのような暖炉前の席。
夜はちらっと覗いただけだったが、抑えた照明で大人の社交場といった雰囲気だった。
ガキな私にはちょっと踏み込めない。。。
床も壁もタイルがふんだんに使われている。床の乱張りタイルは
甲子園ホテルのような
泰山タイルではなく、もう少しおとなしいもの。形や色合いもパターンがあるようだ。
ここでお茶だけでも飲めたらいいのになぁ。。。
今度来るときは、チェックインタイムの最初からチェックアウトタイムまでめいっぱい滞在を
楽しみたいなぁ。そしてバーや図書室やビリヤード場も使って、往復無料送迎バスも利用すれば
宿泊料金は全然高くないよ!
続く。