寝台特急日本海が3月で廃止になるという。
前々から寝台特急とフェリーで東北・北海道へ行きたいと考えていながら、遠いし時間もかかるから
つい後回しにしてきたのが、もう期限を切られてしまった。自由に休みが取れない環境では
この三連休が最後のチャンス。
しかし実は直前まで迷っていた。往復日本海なら青森での滞在は約11時間。う〜ん、なんか
完全な乗り鉄になってしまうなぁ。片道フェリーや飛行機を使う案も検討してみたが、
空き状況と金額と楽しみの納得いくバランスを見つけ出せない。一時はあきらめて別府へ温泉に
入りに行く案が濃厚になっていたのだが、クリスマス前に宮古島へ行った時にスカイマーク
という手段を思いつき、バタバタとプランを組み直した。そのプランは、朝イチに札幌へ飛び
夜まで北海道に滞在、夜行の急行はまなすで青森に早朝到着、夕方まで青森に滞在、日本海で
大阪へ帰るというもの。大晦日の夜に予約を完了したのだった。 Image may be NSFW. Clik here to view.
駅からほど近いところにあった立派な石造の蔵。 Image may be NSFW. Clik here to view.
素晴らしく味わいのあるこの石はまちなかでよく見かけるもので、「札幌軟石」と呼ばれる
支笏火山の火砕流堆積物からなる溶結凝灰岩だと、後で知った。 Image may be NSFW. Clik here to view.
休日とあって人々が家の前をせっせと雪かきしている。
道路はおそらく夜のうちに重機でやるのだろう、雪の層の断面が車道と歩道を分けている。
車が歩道に乗り上げる事故なんて絶対起きないだろうなぁ、などと考えながらまち歩き。
楽しくてしょうがない! Image may be NSFW. Clik here to view.
屯田兵第三大隊本部火薬庫。1886(明治19)年築で道央で現存する最古のレンガ建築とか。
地図を見て気になっていた江別第三小学校。やっぱり円形校舎だった!関西で見たことのない
レンガ壁の円形校舎、とっても美しい!→これまで見た円形校舎 Image may be NSFW. Clik here to view.
地図上で見るとまちをスパッと切るように貫いている「四季の道」、歩きながら携帯で検索してみると、
想像通り廃線跡だ。北海道電力江別火力発電所への専用線だったのが、平成3年に発電所の
閉鎖に伴い廃線となったらしい。 Image may be NSFW. Clik here to view.
雪に埋もれて真っ白だが、ここにはホタルも飛ぶらしい。鉄道についての説明がないなぁと
思いながら歩いていると、シートに覆われた固まりが(笑)。石炭を運んでいた貨物列車のようだ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
通路から離れて立っていた「火力発電所の仕組み」という説明板に「江別発電所の歴史」の文字が。
読みたくて新雪の中にそろそろと足を踏み出したらズボッとはまり込み、スノーブーツの中にも
雪が入ってきた〜〜!仕方ないのでズームで写真を。(後で見たら全然読めない・・・涙) Image may be NSFW. Clik here to view.
そのあと雪が似合う町村(まちむら)農場の建物を見る。ここはもう農場でなく公園となっており、
建物は内部見学もできるように保存されているが、冬季は閉鎖しているという。 Image may be NSFW. Clik here to view.
ピンク色がかわいいマンサード屋根の建物は牛舎だったのだろうか。 Image may be NSFW. Clik here to view.
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石造とレンガ造のサイロ。この風雪に耐えてきた石の表情はなんとも趣深い。。。 Image may be NSFW. Clik here to view.
「牧場町」というそのままな町名もいいなぁ。さて、2駅隣の野幌までバスに乗ってショートカット。
屯田資料館となっている、旧野幌屯田兵第二中隊本部被服庫。1884(明治17)年頃の築。
雪深くて近寄れない。ここも冬季閉鎖。 Image may be NSFW. Clik here to view.
江別市ガラス工芸館となっている、1943(昭和18)年築の旧石田家住宅。曳き家したとか。 Image may be NSFW. Clik here to view.
江別グレシャムアンテナショップという喫茶店兼物産店になっている、肥田煉瓦工場の建物。
1951(昭和26)年築。
この野幌あたりでは質の高い土が採れたため道内最大のレンガ産地となったそうだ。
この工場では土管や碍子なども生産されていたらしい。 Image may be NSFW. Clik here to view.
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ここでようやく朝ごはん(!?)、 Image may be NSFW. Clik here to view.
江別市が建物を活用しようと土地ごと買い取ったらしいが、お店の方いわく、現在のところ
このお店の部分だけしか使われていないという。よい活用案が見つかるといいな。
で、札幌から引き返して苗穂駅ホームに降り立つ。おお〜いいねぇ〜 Image may be NSFW. Clik here to view.
扇形に広がったヤードには年代物っぽい車両も留まっている。貨物車もあるな!奥のコンテナはえらく
高いところに留まっているようだ。見に行きたいなぁ! Image may be NSFW. Clik here to view.
この古い跨線橋、工場の方まで続いてるぞ。この上からだとよく見えそうだ。「JR社員専用」と書いてあるが
鎖などで締め切られていないのが大らか。でも勝手に上るのはまずいなぁ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
人が降りてきた。
あの、ここに上らせてもらえませんか。上から見たいんです。
見るだけなら。でもどこへも行けませんよ。
ありがとうございます! Image may be NSFW. Clik here to view.
上から見下ろすと、一面真っ白な中にレールが弧を描いて伸びている。あぁ素敵だなぁ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
しかし結構怖い。客用ならもっと強固な安全柵があるだろうが、さびさびだし揺れるしなんだか
吊り橋を渡っているような気分。。。屋根のない部分はちょっと遠慮しておこう。私が落ちたら
さっきの職員さんはクビになるかもしれないし(苦笑) Image may be NSFW. Clik here to view.
駅を出て、さっき車窓から見えていた扇形車庫を見に行こう。
今でも現役なんだな。今は手前に列車が停まっていて見えないが、扇の要には転車台があるのだろう。 Image may be NSFW. Clik here to view.
扇形車庫は宇和島でも見たが、日本に現存するのは13ヶ所なのだとか。 台湾の彰化で見た大きなのは機関車がずらりと並んで壮観だったな。
今度は逆方向に歩いて長い人道橋を渡ろう。さっきと違いしっかりした橋なので安心して
真ん中まで行けるが、このあたりでは線路もだいぶ集約されてるしヤードから遠いな。 Image may be NSFW. Clik here to view.
古い車両や貨車を近くで見れないかなとぐるっと歩いてみるが、建物に阻まれて見えない。
古そうなレンガの車庫がちらりと見えた。 Image may be NSFW. Clik here to view.
日が暮れて寒くなってきた。バスで札幌へ戻ろう。
苗穂からの路線バスは大通公園の東端にある地下バスターミナルに着いた。
地上に上ってくると目の前にはテレビ塔がドカーンと!!うぉ〜、カッコエ〜!
テンション上がりまくり〜 Image may be NSFW. Clik here to view.
まだうっすら日が残ってるので、テレビ塔は最後に上って夜景を楽しむことにしよう。
2ブロックほど歩いて札幌時計台へ。
時計台の〜下で逢って〜♪さっきから頭の中でずっと回っている昭和歌謡(笑)
5時閉館だが5時10分まで見れるというので駆け足だけどまあいいや、入ろう。 Image may be NSFW. Clik here to view.
明治11年築の旧札幌農学校演武場である。有名すぎる建物だが、フリルのような軒飾りや
妻面に開拓使のシンボルである星形があしらわれた、下見板貼りの建物はやはり美しい。
内部には下見板の年代を色分けした図が展示されていて、意外にも半分近くが戦前までの
部材であることがわかる。もっと新しくなっているのかと思っていた。
また外壁の塗色の変遷などの資料も興味深い。 Image may be NSFW. Clik here to view.
2階は屋根裏まで吹き抜けた広いホールとなっていて、時計の構造の解説やメーカーの
ハワード社による取り扱い説明書などが展示されている。
現役の機械式時計台を持つ建物は日本にもう3つしかないらしい。 Image may be NSFW. Clik here to view.
閉館になったので次にまた3ブロックほど歩いて北海道庁旧本庁舎へ。
ここはゴージャス!お城のような華やかさのある左右対称の赤レンガ建築だ。
見学無料。6時までなのでゆっくり見れるな。さすが観光地、遅くまで開いていて助かる。 Image may be NSFW. Clik here to view.
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内部へ入ると3連アーチ越しに優美な階段がお出迎え。手すりの浮き彫りも素晴らしい。 Image may be NSFW. Clik here to view.
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2階の記念室(旧北海道長官・知事室)のドアの木目が素晴らしい! Image may be NSFW. Clik here to view.
途中で出会ったこの建物もかっこいいな。道立文書館別館。 Image may be NSFW. Clik here to view.
15分くらい歩いただろうか、店の灯りも人通りもまばらになってきたころ、やったどり着いた。
この建物は札幌控訴院として大正15年に建てられた。
華やかな道庁と比べると地味な印象だが、建物の用途にそぐう落ち着いたデザインだ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
ドーマーウィンドウや小さく立ち上がった妻が外観のポイント。そして車寄せの屋根の見付に
あしらわれた「札幌控訴院」のロマン調の文字と、私情を挟まない公正な裁判を象徴する
目隠しをした女神像が見どころだ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
開館は7時まで。よかった。それにしても遠くの施設ほど遅くまで開いているとは気が利いているなぁ。
中に入って驚いた!ホールの正面に階段があるのは古典的な近代建築ではお決まりのパターンだが、
ここのは螺旋階段。しかもこの手すりの複雑な曲線は!ここを降りてくるのはかなり
ドラマチックな絵になりそうだ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
ステンドグラス窓の配された半円形の階段室は、建物の裏側に張りだして、表側とは違った
外観の印象を見る者に与える。 Image may be NSFW. Clik here to view.
建物も素晴らしいし、「街づくりの歴史展示室」展示がまた興味深い!札幌のまちの
構造や歴史、大通公園の変遷、そして札幌軟石についてもここで知ることができた。
テレビ塔の前をちょろちょろ流れていた創成川は、幕末に直営農場まで水を引くために掘削された運河。
明治2年に明治政府が開拓使を設置してから、官用地と民用地を分けるために設けられた
スペースがのちに大通公園となる。60間四方の町割りも明治期に作られた。
また山で採掘した札幌軟石を市中へ運搬するために引かれた馬車鉄道が市電へと発展したとか。
札幌駅ホームに定刻で滑り込んできた青い機関車。うわぉ〜!!ポーカーフェイスに努めるが
頬がゆるんでしまう〜(笑)Image may be NSFW. Clik here to view.
かっこいいなぁ!
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急行はまなすは青函連絡船の代替として1988年に運行開始されたといい比較的歴史は浅いが、
それでも今ではJR唯一の客車急行列車であり夜行旅の旅情を感じさせてくれる貴重な列車だ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
見て、このエンブレム。マイナーな「急行」だが、トワイライトエクスプレスにも引けを取らない
格調高い雰囲気。がんばっているなぁ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
旅費を多少節約するためもあり、B寝台でなくカーペット席を取った。それは寝台料金不要で横になれる、
言わばフェリーの2等船室みたいなもので、今回はじめて乗る。 Image may be NSFW. Clik here to view.
顔のまわりだけでもカーテンで区切られている分フェリーの2等より快適だ。
おまけにB寝台と同じシーツ付の寝具も備わっている。さすがに浴衣はないが(笑)
苫小牧、登別、室蘭、、、地図上の●でしか見たことのない街まちを、今、列車で通り過ぎてゆく。 Image may be NSFW. Clik here to view.
さあ明朝の青森着は早い、早めに寝よう。
夢うつつで、函館で20分停車、進行方向が変わります、というアナウンスが聞こえた。
函館駅もスイッチバック駅。機関車の付け替えがあるな。見に行きたいな、まぁいいかな、、、
布団にくるまりながらしばらく迷っていたが、えいやっと起き上がり、スノーブーツを履いて
ホームへ出た。 Image may be NSFW. Clik here to view.
あっ、そうかぁ!ディーゼルなのは北海道内だけだったな。あの青い機関車の姿はすでになく、
ピンク色の電気機関車が今まで最後尾だったところに連結されスタンバイしていた。 Image may be NSFW. Clik here to view.
深夜3時すぎ、広い函館駅構内は静まり返っている。こういう時間が夜行旅の醍醐味だなぁ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
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青函トンネルは夢の中・・・・
札幌発の夜行列車降りたときから〜♪青森駅は雪の中〜♪
いやぁ〜すごい!ほんとに!北海道より雪深いじゃないの〜 Image may be NSFW. Clik here to view.
青森5:40着。まだ夜が明けないホームには雪がどんどん降ってくる。
これではまち歩きは厳しいな。今日は乗り鉄だ。
はまなすの機関車を見送ってからホームを移り五所川原へ向かおう。津軽鉄道に乗りに行くのだ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
川部駅で五能線に乗り換え。冬の夜明けは遅い。この頃ようやくうっすら明るくなってきた。
津軽平野の真ん中を走ると見る限りの雪原の背景に岩木山が見えてくる。
津軽富士と呼ばれるのが納得いく美しいシルエット。頂上付近には雲がかかっている。 Image may be NSFW. Clik here to view.
板柳駅に到着したときアナウンスが入る。
・・・対向列車が大幅に遅れております・・・
ここは単線なので行き違い列車を待たねばならない。
・・・当列車の発車予定時刻は7時50分頃です・・・
ええっ、45分待ち!?とにかく外へ出よう。 Image may be NSFW. Clik here to view.
実は板柳には、板柳温泉といういいお風呂屋があることを事前チェックしていた。
しかし五能線の本数が少ないので途中下車する余裕はないなとあきらめていたのだ。
これ幸いと駅を飛び出しそのお風呂屋を探すと、駅前20mほどのところにすぐみつかった。
まだ開いていない。そもそも今も営業しているんだろうか。。 Image may be NSFW. Clik here to view.
雪かきに精を出していたお隣のおっちゃんに聞いてみた。
ああやってるよ、もう開くんじゃないかな。なかなかいいお湯だよ。
よかった〜
5分後ぐらいに戻ってきたら、ご主人が入口のカーテンを明けていた。
発車予定まであと30分・・・入ろ!! Image may be NSFW. Clik here to view.
お風呂屋と言っても硫黄の香りかぐわしい温泉銭湯だ。う〜ん、極楽〜!!板柳温泉最高!
列車が予定より早く出発するかもという一抹の不安はあったが、お湯に浸かっていたら、
まぁ乗り遅れたらまたここに戻ってきてゆっくりお風呂に入ればいいや、と気が大きくなる(笑)。 Image may be NSFW. Clik here to view.
実際はちゃんと5分前に戻り、予定通り出発した。
JRホームから跨線橋でつながった奥のホームが津軽鉄道だ。車庫も隣接している。古い車両も見える。 Image may be NSFW. Clik here to view.
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また吹雪いてきた。
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津軽鉄道は1日1往復のストーブ列車が有名だが、こんな朝早くに観光列車が走るはずはない。
走れメロス号と名付けられた気動車である。沿線に太宰治の生家があるのにちなんだ名前らしい。 Image may be NSFW. Clik here to view.
列車はトコトコ走る。女性のアテンダントさんが終点の津軽中里の手書きの地図を渡してくれながら、
今日は雪がかなり積もってて歩けないかもしれませんよと。 Image may be NSFW. Clik here to view.
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小さな鏡餅がほほえましい。 Image may be NSFW. Clik here to view.
客の多くは、太宰治の生家であった「斜陽館」がある金木駅で降りるようだ。
その駅で列車の行き違い待ちをするため15分ほど停車するというのでホームへ出た。
アテンダントさんが、「珍しくラッセル車がここまで来ていますよ。」と教えてくれた。
いつもはもっと奥の駅までしか出てこないらしい。やっぱり今日は雪が多いんだ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
津軽鉄道の津軽中里からの帰り、金木駅でまた列車交換のため停車。
駅員さんが棒状のものを持ってきてこちらの運転士さんに渡した。あれも「スタフ」だという。
金木から終点津軽中里までは一度に1列車しか入れない閉塞区間となっている。
行きしなは輪っか状になったタブレットを目にしたがあれとこれとを交換するのだろうか。 Image may be NSFW. Clik here to view.
ホームで見ていると、茶色の機関車が客車を牽いてやってきた。ストーブ列車だ!
せっかくだから乗りたかったなぁ。やはり観光客が多い。 Image may be NSFW. Clik here to view.
津軽五所川原駅はとてもいい感じ!隣に津軽鉄道本社もある。 Image may be NSFW. Clik here to view.
金木駅での行き違いが遅れたため、当初大鰐温泉まで行って弘南鉄道大鰐線に乗るつもりだったが、
次の列車は弘前止まり。逆ルートに変更して中央弘前から弘南鉄道に乗ることにしよう。 Image may be NSFW. Clik here to view.
中央弘前駅はJRからだいぶ離れたまちなかにある。弘前のまちも近代建築が数多くあり、
それらをゆっくり巡りたいとも思うのだが、弘南鉄道黒石線にも乗って青森のまちも歩こうと
思うとあまり時間がない。
約40分で中央弘前駅まで移動がてら建築を見よう。たいそう立派な橋上駅を出て歩き出す。 Image may be NSFW. Clik here to view.
しかし失敗。。。選択がまずかった。最初に目指した日本キリスト教団弘前教会は思った以上に
遠く、カトリック弘前教会、青森銀行記念館まで回ったらもう時間がやばくなって、すぐ隣の
旧弘前市立図書館と旧東奥義塾外人教師館も見に行けなかった〜 Image may be NSFW. Clik here to view.
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駅の隣の日本聖公会弘前昇天教会も走りながら写真をとっただけ(汗) Image may be NSFW. Clik here to view.
最初から駅周辺だけに絞っておけばよかったな。最後は汗をかくほど走った。。。ゼイゼイ。。
木造モルタル塗りの弘前中央駅の駅舎は、昭和の駄菓子屋に入って行くみたい。 Image may be NSFW. Clik here to view.
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ステンレス車両でなく丸っこい鉄の車両が似合うのにな。
弘前のまちなかを抜け、郊外の文教地区を過ぎ、田園地帯の中を走る。
途中の駅は弘前中央と同じく四角いフォルムのものが多いが年月を経て味わいがある。 Image may be NSFW. Clik here to view.
東急車両も葉っぱをつけたら青森仕様。 Image may be NSFW. Clik here to view.
あっ、車両基地だ! Image may be NSFW. Clik here to view.
津軽大沢駅で、鉄道の写真を撮りに来たらしいカップルが降りた。
ん〜チェックしていなかったなぁ。私も降りたいが今降りたら次の列車はいつだろう。
このあとの乗り継ぎは??
ドアが閉まるまでの間いろんなことが頭に浮かんだが、歯がゆい思いのまま発車した。。
あぁやっぱり旅はもっとゆっくりしたいなぁ。。。
終着大鰐駅はJRの大鰐温泉駅と一緒になっている。8分の乗り継ぎで弘前に戻るJR列車が出る。 Image may be NSFW. Clik here to view.
長いホームを港側へ歩いて行ってみる。青函連絡船の名残はあるのだろうか。
ほんとは八甲田丸を見に行こうと思っていたのだが、17時閉館だったので断念。
せめてホームで物思いにふけろうと思ったが、下調べ不足でどこがどうなっていたのかわからず。。。 Image may be NSFW. Clik here to view.
さて本来の発車時刻になろうという頃、待望の寝台特急日本海のヘッドライトが見えてきて
ホームはにわかに色めき立つ!!
100人ぐらいはいただろうか、ギャラリー環視のホームに、列車が滑り込む。 Image may be NSFW. Clik here to view.
青森駅は奥羽本線と元東北本線である青い森鉄道がともに港に向かって引き込まれる形の
ターミナルなので、日本海はどういうふうに現れるのかなと思っていた。
機関車が客車を引っ張って入ってきたあと先頭側に付け替えるか、機関車が客車を押しながら
バックで入ってくるのか。果たして、はじめに見えてきたのは赤いディーゼル機関車、
次に青い客車が、そして最後にローズピンクの電気機関車が。なるほど〜。 Image may be NSFW. Clik here to view.
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さて、そろそろ車内に入ろう。B寝台の5号車だ。
日本海はA寝台とB寝台の2種類の車両で編成されており、個室や座席やカーペット席はない。
A寝台は寝台料金がB寝台の1、5倍するのだが、快適さも1、5倍なのだろうか。
私は夜行列車では今まで、B寝台二段(銀河・今回の日本海)の他に、B寝台三段(きたぐに)、
ソロ個室(北陸・なは・サンライズ瀬戸)、デュエット個室(なは)、カーペット(はまなす)、
自由席(きたぐに)、に乗ったことがあるが、A寝台は経験していない。もちろんスイートとか
デラックスとかもなく、、、要は安いクラスだけである(苦笑) Image may be NSFW. Clik here to view.
上段には窓がないし、いったんハシゴを上ってしまうと、下に他のお客がいるのでうろうろ
しにくいのが難。当日になれば下段にキャンセルが出るかと思ったが、甘かった。。。
あぁ常日頃からこの乗車率なら、廃止まで話は至らなかっただろうに。
葬式鉄でなく日常の交通手段として鉄道を日々使わなければ。
自分の番号のところにいくとすでに下段の人たちが来ていた。予想してはいたが男性である。
しかも連れ同士らしい。なおさら出入りしにくいなぁ。。。
大阪までですか。下段の人が声をかけてきた。はい、そうです。よかった、気さくな人みたいだ。
二言三言話してみると、下段で向かい合わせのお二人は知り合い同士だがなんと全くの偶然で
乗り合わせたらしい。そんなことがあるなんてすごいな!その驚きで一気に打ち解けた(?)。
お二人ともバリバリの鉄チャンで、今の旅の話や昔の鉄道の思い出話などいろいろ聞きながら
日本海の旅を楽しんだ。私もますます鉄道旅をしたくなった!
都の旅人さんと、たびびとさん、その節はありがとうございました〜 Image may be NSFW. Clik here to view.
日の出は金沢あたり。敦賀での機関車つけ替えを見に出たときにはもうすっかり朝だ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
青森からここまで働いてくれたピンクの機関車が切り離され、車庫へ帰って行く。
そのあとに現れたのは・・・3年前に廃止されたはずの寝台特急はやぶさのテールマーク! Image may be NSFW. Clik here to view.
代わってここから大阪まで連れて行ってくれるのは・・・トワイライト色の機関車だ。
よろしくね! Image may be NSFW. Clik here to view.
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湖西線でサンダーバードに追い越されながら、なぜか優越感が胸に広がってゆく。
ゆっくり旅をするって贅沢なんだよ。。。 Image may be NSFW. Clik here to view.
京都から大阪。何度となく見慣れた風景も、客車の窓で切り取られると「旅の車窓」になる。
10:27大阪駅着。楽しかった旅も終わりだ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
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あの雪に埋もれた青森駅から大阪まで、ずっと走り続けてくれた日本海。ありがとう!
京都駅の北側、伊勢丹前の地上にある。
つい通り過ぎてしまいそうな場所だが、たくさんの種類の大理石・御影石が
見本帳のように並んでいる。その数288種! Image may be NSFW. Clik here to view.
あっこれはあの近代建築で使われているやつじゃない?これはあそこの?・・・・ Image may be NSFW. Clik here to view.
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建材用の石をこれだけ一度に見れるところはなかなかないのでは?
ラピスラズリのようなコバルトブルーの入った御影石や赤橙ピンクと多色の大理石など、
変わった色の石もあって、美しさにため息。。。京都駅ビル、なかなか乙なことするね。 Image may be NSFW. Clik here to view.
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京都駅ビルにはこのうち73種類の石が使われているらしく、探すのも面白そうだ。
そう思って駅ビルを見てみると、なるほど、外壁だけでもいろんな石が使われている。
ただし面積に比して厚みは薄そう。 Image may be NSFW. Clik here to view.
ひとつひとつ見ていっても飽きない。というかじっくり見ていると時間がかかりすぎて
お昼ご飯を食べ損ねてしまうな・・・(苦笑)
これ全部「カタログにしてほしいよ〜 Image may be NSFW. Clik here to view.
豊中市役所に行くのに阪急岡町駅で降り、原田神社の森を背負う駅前の商店の前を通って
岡町商店街に入っていくと、見どころ満載で一向に歩が進まない!
岡町は以前にも仕事で通ったことがあって、ゆっくり散策したいと手帳に書いていながら
まだ来れてなかったのだ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
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ラーメン太郎の店構えのレトロなこと! Image may be NSFW. Clik here to view.
中華料理屋の来夢来人(ライムライト)。こういう当て字系のお店も懐かしい感じだが
この暖簾のオリジナルキャラクター?ロゴマーク?のおちゃめさ!ハマムラに対抗か!? Image may be NSFW. Clik here to view.
しかし、「ライムラ」が目目鼻口なのは分かるが、首筋からアゴが「ト」だろうか?
ではもうひとつの「イ」は?頭から顔のラインを「イ」と読ませるには無理があるし、、、
鼻を2度読ませるのか・・・?
その謎を解くには店に入ってカウンターのご主人に聞くしかない。思う壺(笑)。
商店と並んで原田神社の裏参詣道がある。 Image may be NSFW. Clik here to view.
履物とタマゴのお店マルキ。その組み合わせの意外性もさながら、売ってるのは陶器類という謎(笑)。 Image may be NSFW. Clik here to view.
うわぁ〜、いいなぁ!!タイル文字で「酒」。隠れているけど実は手前のウインドーの下にもる。 Image may be NSFW. Clik here to view.
整ってない文字の素人感がいい。ちょっと字がおかしいのもご愛嬌・・・? Image may be NSFW. Clik here to view.
店舗の2階に丸窓が!よく見るとその隣の小窓、ブラケット照明、ひさし付の看板もすごく
おしゃれじゃないの!「KEYAK」?あぁけやき堂薬局だから「KEYAKI」か。
じゃあ、丸窓の周囲の壁のレリーフも欅の葉だな。 Image may be NSFW. Clik here to view.
町のご神木である欅の木にちなんだ屋号なのだろう。
そして3年半前に入って感激した喫茶店、エーワンもしっかり営業中!
やっぱりこの外観はたまらない〜!私の中で純喫茶ナンバーワンかも。 Image may be NSFW. Clik here to view.
商店街の中に十字路が。厳密に言うと五差路、原田神社の境内への動線を含めると六差路かな。
このあたりに数年前まで桜湯という激渋のお風呂屋が路地をちょいと入ったところに
あったのだが、前に見たときすでに廃業されており、今は駐車場になってしまった。 Image may be NSFW. Clik here to view.
この左手の道のカーブに惹かれて入っていく。これは中津から妙見山まで至る能勢街道だという。
能瀬街道沿いの商店のすき間は原田神社の境内に直接つながっている。 Image may be NSFW. Clik here to view.
こうして見て歩くと原田神社という核に薄皮のように貼りついた商店街は、お祭りの夜店の
小屋掛けを彷彿させる。
原田神社を通る街道ができ、神社のまわりに参詣者めあての出店ができ、次第に定着して
いったという歴史を体現しているような街並みだ。面白いなぁ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
さて比較的古い地下鉄の駅のタイルはなかなか味があるという話は以前ここで書いたが、
御堂筋線の本町駅のホームのタイルは昔から変わった色の取り合わせだと思っていた。
赤と緑、補色である。200□ぐらいだろうか、ちょっと大きめのサイズで他の駅ではあまり見ない。
御堂筋線と中央線の赤と緑かとも考えたが、赤は血のように深いワインレッド。緑はかなり
くすんでいるがややパステルがかったグリーン。一般的にみてあまりセンスのいい色合わせとは
思えないが、、、やっぱり何かを象徴している色なのだろうか。
(※赤のタイルの横の緑は広告を貼るためのボードである) Image may be NSFW. Clik here to view.
しかしこんな変わった色のタイルも個性である。この洗練されていない感じも私は結構好きで(笑)
いつも電車待ちの間に眺めている。
ところが!!
今日会社帰りに乗り換えようと本町で降りたところ、、、端っこが引っぺがされてる!! Image may be NSFW. Clik here to view.
あいたたた・・・・これもなくなるのか、残念。。。。(涙)
今月の洋館めぐり講座は東成区の今里にある大阪セルロイド会館。 Image may be NSFW. Clik here to view.
存在は知っていたが実際に見たのは初めて。これまで本などで見ていた印象よりも
ずいぶんきれいなのは近年外壁を塗り直したせいだろう。
この建物は西田勇という人の設計で1931(昭和6)年の築。
戦前大阪府営繕課に在職し北野中学や今宮中学などのモダニズム的建築を設計した人だという。
内部もかなり改修されているが、アール部分の階段は設計者の意図したイメージを今に伝えている。 Image may be NSFW. Clik here to view.
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西田勇はタイル使いの好きな人だったようで、この建物にも趣のあるタイルが各所に使われ、
竣工当時のものと思われるタイルがところどころに露出している。 Image may be NSFW. Clik here to view.
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北入口の扉周りに貼られた無釉の色土タイル。 Image may be NSFW. Clik here to view.
サッシもほとんど交換されているが、南側壁面にある小さな丸窓の鉄製サッシはオリジナルだろう。
丸い輪に指をかけて押すとガラスが回転して開く構造である。 Image may be NSFW. Clik here to view.
鉄板から切り出したような手作りっぽい造作。 Image may be NSFW. Clik here to view.
資料室でこの建物の設計資料などを見せていただく。
この部屋のショーケースには懐かしいセルロイド製品の数々が展示されている。
そしてお話を伺ったところによると、あのセルロイドの原料は何と、綿(コットン)なのだ!
硝酸綿に樟脳と溶剤を加えて繊維を溶かして生地作るのだという。そうか、セルロースかぁ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
石油製品であるプラスチックが作られるまでは、このセルロイドが軽くカラフルな材質として、
金属製品やべっ甲の安価な代替品としても大いにもてはやされたのだ。 Image may be NSFW. Clik here to view.
今里は「十河与三郎が大阪セルロイド、中谷岩次郎が中谷セルロイドを設立した場所」であり、
セルロイド関連の会社もたくさんあったという。
しかしセルロイドは燃えやすいのが弱点で密閉空間では自然発火することもあるらしい。
プラスチックにとって代わられ、セルロイド会社も合成樹脂や他の化学製品を作るようになった。 Image may be NSFW. Clik here to view.
歴史あるダイセル(元・大日本セルロイド)堺工場もなくなってしまった。
時代の流れとはいえ、あのレンガ建築を近代化遺産としてもう少し残してほしかったなぁ。