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Channel: まちかど逍遥
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三岐鉄道 丹生川駅

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保々から乗った電車でもう一ヶ所途中下車しよう。


広い田園風景の真っ只中にある丹生川駅。ん〜爽やか!

この週末の天気予報は土曜の午後から日曜にかけて崩れると言っていたが、晴れ女のyumeさんの
おかげか(笑)、全く降られず、この青空!

ここも平津と同じような駅構造で、構内踏切を渡って駅を出る。




・・・と、黒いタキ(タンク車)を引き連れた貨物列車がやって来た!!おお〜〜っ
構内踏切の遮断機の上に腕を差し出してスマホで動画を撮っていたら、通り過ぎたあと上昇するバーに
アッパーをくらわされた・・・(汗)


ホーム横には古い貨車が展示されている。


「谷汲 揖斐線専用」と書かれた貨車。木製の簡素な貨車でも不要になると別の鉄道へ譲渡されて、
最後は保線用として使命を全うしたのだ。


この駅には貨物鉄道博物館もあるのだが、開館は月1日だけで、この日は閉まっていた。


外部に展示された車両を見ていると、今度はホキ(ホッパー車)を引いた貨物列車が
広々した田んぼの中を走り抜けて行った。あぁ、もう少し見通しのいい場所に構えておくんだったな!
この辺は撮影スポットに違いない。


そのうちめちゃくちゃ寒くなってきた。吹きさらしだからなぁ。。。たまらん。西藤原へ移動しよう。


崖っぷちの南天

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大阪歴史博物館で近代建築の記憶展を見たあと、いろは湯に入るため谷町筋を南下。

龍造寺町の広大な更地は現在マンションの基礎工事真っ只中である。
あらわになった隣地の石垣の高さに改めて驚きながら、その南側の境界あたりに行ってみると、
ははぁ、ここに路地があったんだな。


高い石垣の隙間にみっしり生えたシダ。奥には古い築地塀が見えるが、近寄れない。


そして頭上に覆いかぶさるようにぶら下がっているのは、南天の実。
日陰になった薄暗い路地に、明かりを灯すように鮮やかな色を添えている。


大きく重そうな房を中空に張り出した姿は印象的で、路地の存在を主張しているかのようだ。

民家の入口がある限り最小限の通路は確保されるだろうが、
マンションが完成したあともこの路地のこの趣は残るだろうか。残ってほしいなぁ。


いろは湯はあいかわらず盛況で安心。。。(笑)

喫茶サミー

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もうずっとずっと前から気になっていた天六の喫茶サミー。
常連ばかりっぽいその濃厚な雰囲気に気圧され、なかなか敷居をまたぐことができずに
いたのだが、今日ようやく夢がかなった(笑)。


今日は浪花町あたりを歩こうと天六まで出て来たのだが、お昼を食べるところを探していたのだ。
理由づけは十分(笑)。


このお店は堺筋側と南側と入口が2ヶ所あることはすでに知っている。さてどちら側から入ろうか。
ビルの入口から少し引っ込んだところにドアのある、堺筋側から入ることにしよう。

このビル自体、かなり古いぞ。右側にあった共同トイレのスイングドア。左側の管理人室っぽい
スペースのドアの文字。いい味だね〜

左手奥を覗くと喫茶サミーのガラスドアが。うぉぅ!そしてその奥におっちゃんが。

怪しまれないようにそそくさと入店。食事できますか?

ひとまず感動を抑え、サンドイッチとミルクティーを注文。ここは「TEA ROOM」なので
紅茶でも問題なし(笑)。
なぜか水とおしぼりと一緒にゆで卵が出てきた。サービスなんだとか。


ラウンジのようなゆったりした雰囲気。ひじ掛けが一体となったシンプルなチェアは
意外と座り心地がいい。2人がけだが2人で座るとかなり密着しそうだ(笑)。


だいたい雰囲気のいいレトロなところではいつも味の方は期待していないんだが、パンはふわふわ、
卵焼きはとろとろ、バターがよく効いて、とても美味しいミックスサンドで驚いた。


ポツポツ常連さんがやって来て席が埋まる。
お隣の家の(?)小さな女の子がマスターにバレンタインのチョコレートを届けに来た。
ほのぼの。。。


オブジェのように鎮座した黒電話の下敷きになっているのは、インデックスの台だ。


うわ〜、これ昔家にあったんですよ。懐かしい〜〜っ!写真撮ってもいいですか?
どうぞどうぞ、邪魔になるものどけましょうか?いえいえ、大丈夫です。


入ってみれば一見でも別に肩身が狭い雰囲気ではない。
これからは天六の便利で落ち着ける休憩どころとして、また利用しようっと。

三岐鉄道 東藤原で貨物三昧!

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東藤原からセメント工場内へ突っ込んでいく三岐線のクライマックス区間は、子ども連れの手前、
後ろでおとなしく座っていた大人二人。心の中ではウォー!と叫びながら(笑)。

西藤原は長良川鉄道の終点北濃駅とイメージが重なる。
前回来たときは西藤原ではすぐに折り返すダイヤだったためほとんど滞在していない。
今回は折り返し電車まで30分程度時間があるのでちょっと集落をうろつこう。


藤原岳の裾野にある西藤原駅の周りは、静かな山里風景が広がっている。


赤や緑のカラフルな瓦屋根が目を引く。三州瓦なのだろうか。四日市や富田、昨日行った
内部八王子線沿線では見かけなかったが。




日本の原風景のような田舎のくねくね道を歩きながら、心が癒されていく。。。




さて東藤原へ移動しよう。


帰りは最後部のガラスにスマホを押し付けて動画を撮影(笑)


でもやっぱり突入する方が迫力あるなぁ。


おっ、いるいる。向かいのホームに停車中の貨物列車は係員が乗り込み、さっそく動き出した。


東藤原は駅舎も素敵。しかし超逆光でなかなかうまく撮れない。。。


古い駅舎を撮ろうとしてよく逆光に悩まされるが、駅舎というのは北側に建てることが
多いんだろうか。街の構造がそうなっているんだろうか。たまたまだろうか。


踏切を渡り太平洋セメントの工場のほうに行ってみよう。
以前来た時はここへ入っていく列車を見たが、今回は締め切られたまま。
遮断機も棒が抜かれている。もうこの線は使われていないんだろうか?


踏切からは駅構内にたくさん停まった貨物列車が一望できる。
茶色の機関車が引っ張って来た貨車の列を留置線に押し込み、一部切り離してはまた引っ張り、
線を変えてまた押し込み、、、手慣れた作業でテキパキと貨車を動かす様子を見ているのは愉快。



まさに貨物天国!!楽しい〜〜

いいなぁ!東藤原。近ければしょっちゅう来るのになぁ。

浪花町あたりの路地をうろつく

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先日中崎町からの帰りに、天五中崎通商店街を通り抜けてJR天満まで歩いたのだが、
そのとき久々にゆっくり歩きに来ようと思いついた、浪花町、浮田、黒崎町あたりは、
都島通と堺筋とJR環状線に囲まれた三角形のエリア。その真ん中を商店街が貫いている。
隣接する中崎町とともに戦災を免れた町として注目され、長屋を利用した小さなお店が
ポツポツでき始めたのは15年前ぐらいだろうか。
もう10年ぐらい前に歩いて以来長らく来ていなかったので、今回じっくり歩いてみた。

天六の角のツタヤの裏にこんな建物があったなんて知らなかった。どう見ても学校の校舎。
しかしうらぶれた雰囲気。。。もう廃校になっているのだろうか。
帰って調べてみると、2004年に付近の小学校との統合により閉校となった元・北天満小学校だ。

校舎はこんなだが、校庭は美しく維持管理され地域の広場として使われているらしい。

堺筋、都島通の喧騒から逃れ、静かなまちなみを歩く。車の入れないような路地も多い。


う〜む、この味わい。。。洗い張り、ゆのし、なんて今も頼みに来るお客がいるのだろうか。


近くにはかけつぎ、寸法直し、などの看板を出しているところも見られる。


ギザギザスクラッチ風の型押しタイル。ニセモノと言えば聞こえが悪いが、こういうタイルは
湿式スクラッチタイル代用の普及版として長屋などに多用されたのだろう。まだまだ味わいがある。


裏長屋がこの奥に。お地蔵さんの祠は各所に見られる。




いい感じの古い建物が転用されたお店。一見交番みたいだが・・・丸い照明は元からだろうか?


残っていた古い鑑札を見ると、医院だったようだ。


家と家の間の細い路地に入ろうかどうしようかとためらっていた時に、郵便配達のバイクが
入っていったのでこれ幸いとついて入った(苦笑)。中は意外と広く、路地の十字路には
その名も「喫茶路地」という店が営業していた。転用組のお店だろうが、とても素敵な感じで
入ってみたいなと思ったのだが、さっき喫茶サミーでお昼を食べたばかりなので・・・


お店ができたことで外部の人間がこの路地に入り込む理由ができたわけだが、住んでいる人には
迷惑かもしれないなと、ちょっと心痛みながら、小さくなって歩く。

屋根の上にしつらえられた木製のバルコニーがずらりと並ぶ。ここは空き家だが、現役も??

天五中崎通商店街の堺筋側入口。ここからまっすぐ中崎町駅前まで続いており、
レトロ度が高いがいまどきのお店も多い、元気な商店街である。


これぞ常連しか入れない。地元密着型の喫茶店。


房つきのゴージャスなテントは元何屋?


酒屋併設の立ち飲み屋の向かいにはおしゃれなバルが。こういう混在が楽しいよね!!


続く。

黒崎町、浮田あたりをうろつく

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浪花町をジグザグ歩きながら南下。


なんてことのない町だが、道のわずかな曲がりが空間に変化を与え、魅力的な風景となる。


おや!これは。クラブ温泉ってここにあったのか!!映画館か劇場のような堂々たるファサード。
分割された壁は2階まで貫く柱のようだ。暖簾が出ていないけど現役かな?

建物の前で人を待っているふうなおばちゃんに聞いてみた。
ここ今もやってるんですか?やってますよ、3時過ぎたらね。あぁほんとに、よかった!!

風穴ブロック越しに向こうが見える。意外にも、壁の向こうは一般的な大阪スタイルのようだ。


JR環状線の高架下には古い店舗や事務所、住宅が目白押し。


このあたりの「城東線」は1932(昭和7)から翌年にかけて高架化工事が行われている。
古い部分は高架化当初からのものだろうか。




今度は黒崎町をジグザグ北上。


これともう1棟の古く立派な長屋が、このエリアの転用店舗のはしりだったように思う。
まちというのは、1軒の店をきっかけに人気に火がつき価値を上げていくこともあるのだ。


町名はいつしか浮田に変わり、都島通に出る。


ここはどこ!?都島通りからすぐのところにこんな古い民家があったとは。面白いなぁ。




昔は北区浮田町。今は浮田。「町」を取る必要性があったのか・・・・?


続く。

喫茶まりも

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こちらも先週中崎町からの帰りに目をつけていたお店。
天五中崎通商店街の中にある、喫茶まりも。


白くて上品なデザインのファサード。オリジナルロゴマークもかわいい。
入ろう!


おぉ、内部のインテリアもすっきりシンプルでかつ可愛い〜〜
店内を見渡せるいちばん端の席に座るのが常套。カウンターにおばちゃんが1人でやっている。

かわいいお店ですね!レトロでしょ。

ここでもミルクティーを注文。TEA ROOMですから(笑)。


波打った形の天井ボード、まん丸のペンダント照明。60年代っぽいと言うのか。
こういう雰囲気のお店大好き!




古い長屋や民家を使ったセンスのよいレトロなのお店が多いが、昔ながらのこういう喫茶店が、
私はやっぱり好きだなぁ。


ちなみに、まりもと言う名前の喫茶店を西区の新町あたりで昔見た記憶があり、よく似た
雰囲気だったので聞いてみたが、全く関係ないらしい。記憶違いかなぁ。。。

夜はクラブへ!

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黒崎町の続き。

昭和レトロなまちなみを歩く。型板ガラスもいろんなバリエーションが見られる。
この模様、むかし実家にもあったなぁ。懐かしい。。。


ん、いい感じのアパートが。


おおっ!?入口のらんまは「孔雀ハウス」の文字と二羽の孔雀のデザインのすりガラス。
しかし、ん〜〜〜光の加減でよく見えない〜〜〜内側から見たいなぁ。。


人気のアパートのようだ。憧れるなぁ〜アパート暮らし(笑)


近くで見つけた2階の窓の手すり、雲のかかった富士山と、川の波間に浮かぶのはカルガモ!?
遊び心あふれるデザインがいいね!


毛深いまちなみ。。。


本庄公設市場、ここも他の例に漏れずスーパーにくら替えしたようだが、商店街に面した入口部分
だけは昔ながらの市場の面影を残している。


天五中崎通商店街もこの付近は特にレトロ度高し!
そそる〜山積みの卵〜〜。卵やさんかと思ったら鶏肉も売っている。にわとり全般屋さんかぁ。


喫茶まりもでお茶を飲んだあと、行きつけのマッサージへ行き、その後舞い戻って
クラブ温泉へ!!そう、夜はクラブと相場が決まっている(笑)




ガラリと戸を開けると広い脱衣所。ダンスホールのようだ。

そして浴室に入ってさらに驚いた!めちゃくちゃ広い。こんな広いの、スーパー銭湯以外で
見たことないんじゃないか!?
浴室の幅は一般的なところの1.5倍ぐらいかな。奥行きも1.5倍、天井の高さも1.5倍!!
容積で言ったら1.5の3乗、3.375倍??
噴水のような円筒形のかかり湯浴槽、滝つぼのような岩風呂、そしてサウナはなんと螺旋階段の上!
・・・すごい、さすがクラブ温泉。

さいの鐘

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日曜日は京都方面へ行っていたのだが、帰り西院から阪急電車に乗る前に、京福電鉄(嵐電)の
西院駅を見に行った。阪急の駅は「さいいん」であるが、同じ字を書く嵐電の駅は「さい」と読む。
近くに佐井という地名を見かけたが、どちらが元なのだろうか。

西院には嵐電の車庫もある。

四条通りを斜めに横断してすぐ、カーブの途中にあるホームは絵になるね。
嵐電は基本路面電車であり広い踏切には遮断機も警報機も見当たらない。


通りの向かいに静かに建つカトリック西院教会もいいな。


白い十字架は割れタイルのモザイク風。


カンカンカンカン・・・
おや、この音は。

踏切から聞こえる警報音は乾いた鐘の音。これは絶対アナログ音だ!どこかに鐘があるはず。

あっ、あった!




ダブルで聞こえてくるので向かい側にもあるはず、と見てみると、やはりあった。
もう日も落ちた夕闇の中よく見つけたなと思うが(笑)、実は最近ネットだったか本だったか、
この鐘について見たところだったのだ。この内部にモーターでくるくる回る叩き棒があるらしい。

上りと下りの電車が1両ずつガタンガタンと通り過ぎたあと、鐘の音はだんだん間隔があき、
こと切れるように鳴り止んだ。う〜ん、沁み入るねぇ〜〜

もう一度聞きたいと、しばらくあたりをウロウロして約10分後、再び鳴り出した!
スマホで動画を撮る(笑)。これを兄に送ってあげようと思いついたが、容量が大きすぎるな。
音声だけ撮ろうとボイスレコーダー機能を探してみるがiPhoneに標準機能ではついていないようだ。
ガラケーならあったのに。。。
仕方ないので、その場でボイスレコーダーアプリをダウンロード(笑)。
次の電車が来たときめでたく録音できた!
しかしその音声ファイルをメール送信しようとしたら、なになに、外部メールの登録を
しないといけない!?パスワードなんだったっけ。。。
・・・あぁめんどくさ!!

道ばたに佇んでスマホを操作していたらすっかり冷えてしまった(苦笑)

中播磨の旅 〜姫路モノレールに再会。

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中播磨の旅モニターツアーに一緒に応募しませんか、とのyumeさんからのお誘い。
二人で、1泊2日で旅することになってるんですよ、と。
いろんなモニターツアーに参加して慣れておられるyumeさんのこと、見事当選。
「昭和レトロコース」ということで、姫路は手柄山遊園などを巡ることに。
ということで、今日は朝から姫路へやってきた。

姫路は去年の夏にお城周りの建築めぐりをしたほか、姫路モノレールの遺構や
手柄山回転展望台を見に、また飾磨港線の廃線跡めぐりなど、何度も
足を運んでいる。
姫路をチャリでうろつく 〜橋見物
姫路をチャリでうろつく 〜建築めぐり
姫路をチャリでうろつく 〜建築めぐり2
姫路をチャリでうろつく 〜建物めぐり3
姫路をチャリでうろつく 〜DonJonと白山湯

今回もモノレールを辿る前に駅前の市場で早速昭和レトロを満喫。そこでは
多くの店で懐かしい自転車をバリバリ現役使用。骨太でタフな姿は、
戦後復興期の日本人を彷彿させる。
今年解禁なったばかりのいかなごのくぎ煮も売っていた。


続いて姫路モノレールの遺構を辿りながら手柄山へ向かう。
おなじみ、大将軍駅ビルは今日もカッコイイな!私たちの他にもこのビルを
撮影に来ている人がいた。・・・と、そのおっちゃんが声をかけてきた。
「このビルももう3月末で取壊しですね」「えええっ〜〜〜!?」
確かに、現地には解体の工事案内が貼ってある。うそ〜〜〜、残念すぎる。。。
廃止後完全に閉ざされていたホームの公開を、待ち望んでいたのになぁ。
これが解体されると次は・・・貴重なモノレールの遺構も、次第に消えていく。

その後も橋脚を追いかけて手柄山へ。エレベーターで上がるとそこには、、、
モノレールがいた!!「モノレール展示室」は元々本当に手柄山駅の
プラットホームだった場所で、なんと、停車中のモノレール車内にも
入れるようになっている。ホームには時刻表や時計がぶら下がり、
到着アナウンスまで流れるというこだわり。運転席には実物大の運転士さんの
像が配置され、そのしぐさが超リアル!
開通時の様子や前面展望の映像は興味深く、DVDが欲しいくらいだ(笑)。

数年前、この車両が眠りから覚めたばかりの初公開時に見に来たのも
yumeさんとだった。あの時のアンケートに、一般公開を楽しみにしています、
などと書いた覚えがあるが、こんな期待以上に素晴らしい再現展示が
実現していたとは、ほんとに感動した!!

続く。
(現在も旅継続中。帰ってから写真挿入します)

ぷちぷちタイル その1

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最近陶芸で作っているのは、これ。「ぷちぷちタイル」と名づけよう。
これまで作っていたスクラッチタイル製作を一時中断して転向したのは、スクラッチタイルでは
荒々しい土の質感を出せる反面、釉薬の「溜まり」や「流れ」による効果が出しにくいから。

まずはこちら。染付マットの上にあめ釉をかけてみた。


これは上の写真のに似ているが、白マットをベースにしたもの。


これは青碧釉にトルコをかけた。このパターンはスクラッチタイルでも試してみたが
やはり光沢は出ず、青碧釉を単体で使うよりもくすんでしまう。。。


これはかなり気に入っている組み合わせで、いらぼの上にトルコをかけたもの。
ぷちぷちの間にうまく釉薬が溜まって、黄色と青色のグラデーションが表現できた。




・・・しかし思いのほか手こずったのは、釉薬をかけるまで。
型を作ってひとつひとつのぷちぷちに粘土を詰め込み、あらかじめ伸ばして寸法どおりに切っておいた
平らな板を押し付けるのだが、その時ぷちぷちと板の両方の接着する面を針で引っ掻き水に溶いた
粘土(どべ)を塗っておく。もちろん裏足も彫っておく。この作業がかなり時間がかかるのだ。。。

中播磨の旅 〜手柄山中央公園を満喫

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中播磨の旅、続き。

モノレールに再会して胸いっぱいになったあとは手柄山中央公園内にある回転展望台へ行く。




うまい具合にお昼時、回るレストランでご飯にしよう。


うぉう!相変わらずワクワクする速さで回っているな!一周約14分。これなら
食事の間に2回転はする。一周2時間のところより得した気になるのは私だけ?(笑)


yumeさんはイタリアンスパゲティ、私はビーフカレーを注文。前回はアイスティーを飲んだっけ。
カレーはどろっとしていて味はとってもまろやか。私はスパイスふんだんで辛い本格カレーが
苦手なので、期待通りの昭和の「カレーライス」に満足満足!


さて次は同じく公園内にある遊園地、「ひめじ手柄山遊園」にやってきた。入場料は驚愕の100円、
しかも100円分の乗り物券付き。
場内は去年行った京都市動物園併設の遊園地に負けるとも劣らない、のんびりムード。いいね〜




ほとんどの乗り物が券1枚(=100円)の料金設定の中、ちょっと奮発200円の観覧車に乗る。

ここのゴンドラはオープンエアーでなくアクリル板(ポリカか?)に囲われている。

下に見えるバイキングは休止中。こういう落下系のものは心臓に悪い。。。。(汗)


そのあとジェットコースターにも(笑)


心臓が止まるほどではないマイルドな(?)スリルに年甲斐もなくはしゃぐ(爆)
yumeさんは物足りなかったかな?私はこのぐらいでちょうどいい。
いや〜〜、周りの視線がちょっと痛いけど、楽しいねぇ〜

この日はオフシーズンかつ雨予報のため、園内のお客はまばらだったが、改札のおばちゃん曰く、
GWやイベント日、夏のプール開催中はお客がいっぱいなのだそうだ。よかった。。。
昔はあちこちにあったのに近年は大型テーマパークに集約されていく「遊園地」、
てがら山遊園は小さい子供たちの身近な遊び場としてこれからもわが道を歩んでほしいな!

さて前から行きたかった手柄山温室植物園にも、この機会に行こう。
元々熱帯植物など好きなのだが、それよりここで注目したいのはこのタマネギ型温室。
よくこの三次元曲面の建築物をガラスで作ったもんだな。設計者は誰だろう。


実用的な使いやすさから言えば基部は円筒形でもよかったはず。それをあえて裾を絞って
タマネギ型フォルムとした設計者のこだわりに拍手!




しかし残念なのは、大小ふたつの温室の間に変なエントランスホールがくっついているせいで、
2つきれいに並んだタマネギを見るのがなかなか難しいのだ。んー惜しい。


手柄山を満喫して山陽電鉄の手柄駅へ向かう頃、予報通り雨がポツポツ降ってきた。

続く。

ぷちぷちタイル その2

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ぷちぷちタイルの第2弾。
青碧釉の上に白マットを筆で乗せてみた。ちょっとはじいたようだが、まぁまぁいい感じに
たまってくれたな!


今度は逆パターンで、白マット釉の上にもやもやっと青碧を散らした。
こちらも水溜りみたいにうまく濃淡がでてくれた。


これも白い土を使ってているのだけれど、染付マットをベースにトルコ釉をかけてみたものと、


白マット釉の上にトルコをかけたものとでは趣がだいぶ異なる。こちらの方が青い色が
鮮やかに出ているが、染付マットの方はナチュラルな感じで味わいがある。


ぷちぷちの部分を別途貼り付ける作り方はとても手間がかかるので、ぷちぷち型に直接
粘土を叩きつけ、押し付けながら伸ばして所定の厚みにし、所定の寸法通りに切り取る
製法をとってみた。この方がプロセスが少なくて済み、かなり楽に早く作ることができる。
画期的な方法に思えたが・・・土が柔らかいうちに型から引き剥がさねばならず、
また裏足を彫る時にぷちぷちがあるため机に置けず手に持って作業しなければならない。
こねくり回すことになり、生地が安定せず素焼きの時点で反ったりゆがんだりと
かなり不安定な素地となってしまった。。。う〜ん。

中播磨の旅 〜飾磨をうろつき、島へ渡る

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中播磨の旅 続き。

手柄から飾磨まで山陽電車でピューっとショートカット。
飾磨は前にもyumeさんと飾磨港線の廃線跡めぐりをして港の方まで歩いている。
今回も古いまちなみを見ながら飾磨港まで歩こう。そこから船で家島に渡る計画だ。

格子のきれいな古い町家が並ぶ道は、飾磨街道らしい。

特に修景されておらず自然な佇まいなのがいいね!角に道標も立っているが、古すぎて読めない。。。



レンガの煙突が見えたので寄って行って回り込むと、やっぱり、お風呂屋だ!


薬師湯。現役っぽいぞ、よしよし。




yumeさんチェックの浅田化学工業のレンガ建築を見に行く。
ここは野田川と運河に囲まれた島状の土地。まちなみからは川湊の雰囲気が感じられる。


工場の門の前には「銀の馬車道」の説明板が。銀の馬車道といえば、3年前に生野を訪れたときに
「口銀谷銀山町ミュージアムセンター」で展示されていたのを興味深く見ていた。
生野銀山が大いに栄えた明治初期、効率的な運搬のためにヨーロッパの最新舗装技術を取り入れて
飾磨街道を改修した、当時の「高規格道路」とも言える道路である。その終点が飾磨港なのだ。


今の港はもっと南だが、古くはこのあたりが船着場だったらしい。




さらに南下するにつれ野田川の川幅は広がり、巨大な工場地帯が見えてきたらいよいよ港だ。
しかし目指す埠頭はまだか??

何台か私たちを追い越して行くタクシーの後ろ姿を見ながら、だんだん焦ってきた。。。

最後は小走りでポートセンターへ駆け込み、きっぷを買って船に乗り込んだ。ゼイゼイ・・・

この埠頭からは家島行の船のほか、同じ家島諸島の坊勢島や、小豆島行へ行く船も出ている。
大きく「姫路港」と呼ばれているが、姫路市街からはかなり遠く、その名には違和感があるな。。。

この日、天気予報を信じてちょっと薄着で出てきたのだが、めちゃくちゃ寒いじゃないの!
手持ちの防寒着や防寒具を総動員してもまだ寒い。。。というわけで、今回は軟弱にも
船室内の座席におさまった。というか、デッキのない構造の船だったんだよ、確か。

雨で真っ白に煙る海、島影もボヤーっとしか見えない。暖かい船内でうつらうつらしながら、
海上を走ること約30分、まずは家島の宮港に到着。私たちが降りる真浦港はこの隣。
2〜3分で到着した。


yumeさんが予約してくれていたアイランドハウスいえしま荘のワゴンに迎えられ、一路宿へ。
まだ3時半ぐらいと早かったが、天気は悪いし路地散策は翌日に回して、宿でゆっくりすることに。

集落から離れた高台の上に建つアイランドハウスいえしまは、サンセットが抜群に美しいという話で、
それを期待して決めたのたが、庭からの眺めは・・・・真っ白(泣)

夕食はやはり家島の海産物が食べたい!基本コースでもかなり食べ応えありとの話。
最初テーブルに並べられた料理は鯛の小鍋やお造りなど、5〜6品。ここにお汁とごはんが
運ばれて来たが、それほど豪華というほどでもない。


食べ始めるとおばちゃんが発泡スチロールの箱を持ってきた。???
その中から取り出してお皿に載せたのは、ピンピン跳ねる生きたエビ!えぇ〜っ、これをどうやって!?
剥いて刺身で食べるのだという。昆虫以上の生き物には情が入り込み殺生できない私(汗)。。。
あまりの元気さになかなか手をつけられず、、、持って帰って飼おうかとか(苦笑)

心を鬼にして頭を引っ張ったが、弾力が強い強い、なかなかちぎれてくれず、かなり苦労して
ようやく口へ。・・・すんごい歯ごたえ。

さらにアナゴの茶碗蒸しが来る、コチの焼きものが来る。オコゼの煮付けが来る。さらに天ぷらも!?
うわぁ、もう食べきれない!せっかくのごはんもひと口だけ。。。鯛のだしがいっぱい出たお鍋で
雑炊したかったが、もう無理〜
最後にイチゴで締め。あぁ満足満足。


続く。

扇温泉

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先日仕事中に見つけて、近々入りに来ようと思っていた、港区の扇温泉。
冷蔵倉庫のような観音開きの扉、水色ベタ塗りの壁に赤色の扇温泉の文字。
この素晴らしく戦後的なファサードに、誰がそそられずにいられようか(笑)。


家からは自転車でも15分ぐらいで行ける距離であるが、湯冷めすると困る。
かといってバスを乗り継いで行くのもバカバカしいので、珍しく家の車を自ら運転して出かけた。
夜見る扇温泉はまた格別!いいねぇ〜




入ってみると、意外とすっきり、こぎれいである。


浴室に使われているタイルも比較的新しく、昭和40〜50年代頃に全面改装されたパターンだな。
それでも造りは伝統的な大阪型、浴室の一部が石畳であるところを見ると、改装時に元の部材を
使ったと思われ、地域の歴史と共に歩んできたお風呂屋なのだろう。

薪で焚いているというお湯はちょうどいい湯加減で、居眠りするほどリラ〜ックス。はぁ〜っ

帰りに関西スーパーで買い物をすると駐車場は90分まで無料。ちょうどいいね!

ぷちぷちタイル その3

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ぷちぷちタイルの第3弾。
天目釉の上に乳白を散らしてみた。ランダムに散らしたのとスポイドで線状に流したのと
作ってみたのだが、これはスポイドの方。白がつぶつぶ状になって、量もちょうどいい感じで
うまくいったな!


こちらはあめ釉に乳白を散らしたもので、同じく2種類の散らし方でやってみたが、
これはランダムに散らした方。ちょっと散らす量が多かったようで、ひび割れのような線が
できてしまった。欲張らず少なめの方がいいみたい。


これは青交趾釉のみ。海のような深い青が美しい。。。この釉薬は流れやすいらしいので
平たいものの方が生きるだろう。タイルはぴったり!


これまでに出来上がったぷちぷちタイルを一同に。
おお〜〜、このくらい並ぶと結構壮観だなぁ!


第4弾もでき上がっているのでお楽しみに!!

まちかどの近代建築写真展 in 大阪?

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毎年恒例の「まちかどの近代建築写真展」、先週より天保山の天満屋ビルで始まっている。
今年は設営を手伝いに行けなかったので、今日mayumamaさんを誘って見に行って来た。
ひろ009さんも途中で合流。


今年のテーマは工場建築。工場というとやたらデカくて無骨な建物を想像するだろうが、
かなり広い意味合いでの工場建築を集めてあり、驚くほど多種多様!!


装飾豊かでシンボリックな管理棟。機能美・構造美の粋を集めた工場。レトロでノスタルジックな倉庫。
レンガあり木造ありRC造あり。遺構あり、現役あり、転用あり。。。
まだこんなにたくさんの素晴らしい建築が、日本中に残ってるんだなとうれしくなる。

遺憾なことに、今回私自身は写真提供しておらず、、、スミマセン(汗)

写真を見たあとはハaハaハaさんご自慢のハヤシライスを食べてのんびりおしゃべり。


ハaハaハaさんのサイトから下記転載

まちかどの近代建築写真展In大阪
今回のテーマ「工場建築」
2014年3月8日(土)13:00〜4月5日(土) 15:00
天満屋ビル2階「お茶と雑貨のハaハaハa」
大阪市港区海岸通1-5-28
7:30~18:00 土・祝11:00~18:00定休・水,日曜日
主催)まちかどの近代建築写真展実行委員会

廃業した百楽湯

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先日箕面市役所からの帰り道、牧落駅の近くまで歩いて来たとき、百楽湯のことを思い出した。
今も続けてやってるかな?スマホで地図を検索しようとしたら・・・なに!?去年の夏に廃業されたと?
ショック!!もしや、あのかわいい建物ももう壊されてしまったのか??

急いで見に行ったら、建物は前と何も変わらない様子で建っていた。
あまりにもきれいでここが廃業してしまったとは信じがたい。


見ている間にもこの戸がガラリと開けられ暖簾がかけられるように思えてならない。


この戸はもう二度と開かないのか。。。寂しいなぁ。。。


駅前の近代住宅地にさしかかると、おや、何かやってる!?


ええ〜っ、あそこは一部洋風の部分がついた立派なお宅だったはず。
重機でがっさーっと廃材を運び出し中。作業の兄ちゃんに、ここ取り壊すの!?と聞いたらそうだと言う。


きれいに刈り揃えられていた庭木はもう一本もなく、掘り出された株が無残に転がっている。
木々に隠されていた家屋は中まで丸見えになっており、悲しい限り。。。
縁側のある快適そうな日本家屋。あぁもったいない。。。


これは3年前にこのあたりを歩いた時の姿。


あぁ、時は移ろい、景色は変わりゆく・・・

葉村温泉

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会社帰りに、葉村温泉に入ろうと中崎町へ行った。

駅を出て歩いていると済美小学校の跡地が大規模なマンションになっていて衝撃を受けた。

学校の敷地というのはまちのど真ん中にあり、環境もアクセスもよく、まとまった面積で、
土壌汚染もない。開発する人々にとっては、また売却する行政にとっては、まさにお宝だろう。

葉村温泉は以前から知っていたが、こないだ久々に中崎町に来た時に、駅近で帰りやすいなと
目をつけておいたのだった。


内部はきれいで快適!
露天風呂もあったが、上は抜けておらず???しかし空気は確かに外気の寒さだった。
ぬるいお湯にだらり〜〜んと浸かってリラックス。

こういう実用的なお風呂屋が近所にほしいね!

近くには夜遅くまでごはんの食べられるカフェやバーなどあって便利そう。
中崎町に住んでみたいなぁ。でも、古い民家がひしめくこのまちなみに惹かれて住むのに、
新しくて機密性が高くて自分だけ見晴らしのよい高層マンションに住みたいとは、私は思わないなぁ。

中播磨の旅 〜家島散策

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中播磨の旅 続き

アイランドハウスいえしまに泊まった翌日。あぁ、今日はいいお天気のようだ!宿の前庭からは
向かいにある西島がよく見える。その奥には小豆島も見えている。


朝食後、宿のワゴンで真浦港まで送ってもらう。昨日とは違う海沿いの道を回ってくれ、
岬を越えると真浦の港がぱーっと目の前に広がった。

さぁ、まち散策スタート。

船着場の横で魚を売っている小さな屋台(?)があった。


小さなカレイや舌平目、コチなどのほか、なんか見たことないものがいる!


頭でっかちでミニスカートをヒラヒラさせているように見えるこの生物は「ドンビイカ」というらしい。
かわいい〜買って帰って飼いたい〜(笑)


家島諸島の主要な島は4つ。それぞれに個性がある。
この家島は家島町の人口の6割が住むというメインの島。海運業や造船業が盛んらしく、
漁師町という雰囲気はない。桟橋のごく近辺にこそ魚屋が数軒あったが、港の大部分は
造船施設で占めているのだ。




その辺にゴロゴロ積まれたスクリューや作業ヤードの錆びた機械など、どこをとっても絵になるなぁ!
どんどんはまっていく私たち。



yumeさんが宿を予約してくれたときに、港のあたりは何もないですよと宿の人に言われたらしいが、
いやいや、楽しい。

桟橋近くまで戻り今度は谷沿いに伸びる集落内の路地散策。


狭い道だが普通車も走る。景気のよかった時に多額の資金をつぎこんで建てたというとても立派な
真浦神社。あとで行く宮集落には宮神社、また家島神社もある。
どんがめっさんと呼ばれる亀の形をした岩が祀られていたり、湧き水が祀られていたり、
人の住むところに信仰あり。

比較的新しい家が多くノスタルジーを求めて行くところではない、とどこかのサイトに書いてあった通り、
建築的に貴重なものや面白いものは特にないが、いくつか古い木造のお屋敷も残っていた。


しかし不定形なまちの中を歩くだけでも十分楽しい。



さてそろそろ真浦から宮へ移動しよう。
ちなみに島の公共交通機関は真浦と宮の集落を走るコミュニティバスしかなく、それも土日は休み。

海沿いの道を歩いて小さな峠を越えていく。
うぉ〜、家の裏手に修理中の船が。。。ドックがあるんだな。


宮の港が見えてきた。


続く。
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