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Channel: まちかど逍遥
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鉛温泉藤三旅館

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水沢からの続き。

初日からスケジュールが押しまくったけれど何とか明るいうちに宿にたどり着くことができた。


今宵の宿は鉛温泉の一軒宿、藤三旅館。「日本温泉遺産」に登録された木造三階建て、
総けやき造りの建物。庭の池にはチョウザメが泳いでいた(笑)


立派な唐破風の玄関が迎えてくれるが気の張らない宿だ。湯治部と旅館部があるのだが、
今回は2食付きの旅館部本館で♪
ま、とは言っても一人客は山側の部屋になるのが常。。。(涙)


着いたら早速汗を流そう。
600年前に藤井家の祖先が、岩窟から出てきた白猿が桂の木の根元から湧き出す泉で傷を
癒しているのを見つけたのがここの始まりだとか。


白猿の湯というのがそれで、もちろん私もそこが目当てだった。天然の岩の間から湧き出して
いる源泉をそのまま旅館内に取り込んだような形で、深さ1.4mぐらいもあり立って入る。
ただしこの旅館の目玉である白猿の湯は通常混浴(汗)


しかしありがたいことに女性専用時間帯を設けてくれてあり、21時からそこに入るとして、
先に桂の湯という男女別の温泉に入る。

桂の湯は川沿いの露天風呂と内風呂があるのだが、露天風呂は川を間近に見られる開放的なつくり。
豪雨の後かというくらいの水量と速さでガバガバと流れていく(でも澄んでいる)川を見ながら入る
露天風呂は最高!すっかり気に入ってしまい、滞在中に3回入った(笑)。
真夜中にザバザバという音を聞きながら、小さな灯りだけで入る露天風呂はとってもリラックス。

晩ごはんは食事処で食べるのだが、おしゃれな雰囲気。古い旅館もいろいろと工夫をしているのだ。




夕食後は女性タイムとなったので白猿の湯にも入ろう。写真禁止と書いてあったが、帳場の
兄ちゃんにダメもとで聞いてみたら、誰もいなければいいですよと。果たして、私が入ってから
他の人は誰も入ってこなかった。せっかくの女性タイムなのに??


おかげで写真を心ゆくまで撮ったあと、一人優雅に白猿の湯を楽しんだのであった。


2.5階分ぐらいある広大な吹き抜け空間には圧倒される!


中央にある小判型の浴槽はは深さ1.4mぐらいもある立ち湯。底は天然の岩盤であり平らでない。
屈折のために写真ではあまり深く見えないだろうが、場所によっては顔を水面に出していられない
くらいの深さで、下手するとアップアップしてしまう(苦笑)


お湯は透明度が高い!!
シャワーからはプンと硫黄の香りがするがそこまできつくない。でも温泉らしい香りで柔らかく、
とても気に入った。


しかし、藤三旅館が誇る自噴天然岩風呂の、女性専用の短い時間帯にだ~れも入って来ないなんて、
もしかして女性は泊まってないのか?いや食事の時は女性も何人も見かけたが、、、
もったいないなぁ。私がその分まで浸かっておこう(笑)


湯治部の廊下は古くていい雰囲気。湯治部でもよかったかな~??


翌朝、朝風呂に入って部屋へ戻りしな、廊下に面したふすまをちょっと開けてみたところ・・・
おぉ、ここは休憩室だったのか!
広い座敷の1面が上から下までのガラス窓になっていて、その向こうには川の流れが!!


それにしても川の上に張り出しているかのような川との連続感。これはすごい。
川の見えない部屋へ戻るより、お風呂上りにしばらく川を見ながらゴロッとしたかったなぁ(笑)
しまったなぁ。


続く。

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