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Channel: まちかど逍遥
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日光金谷ホテルに泊まる

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益子からの続き。

日光金谷ホテルに着いたのはもう5時前だった。安いプランなので案の定、一番新しく簡素な「第2新館」。
ショボ~ン(涙)
17時から館内ツアーをやります、ということなので荷物だけ部屋に置いたらロビーへ戻り、
ツアーに参加する。日曜だがかなりの人が泊まっていると見え、ツアーも大盛況だった。


バー「デイサイト」は5時半の営業開始前に滑り込みでの見学、狭いので2班に分けて入る。


絞った照明、LP盤でジャズが流れる大人の空間で、大谷石の暖炉がある。
デイサイトというのは大谷石の学名だという。へえ~




次に階段を上り、2階の階段ホールへ。そこには和風の朱塗りの欄干と、3階へ上がる階段の真っ白な洋風の
華麗な手すりが共存。


そして火の玉のような照明が!うわぁ~、なんじゃこりゃ!
徳川の三つ葉葵の紋入り。


階段ホールを見上げるとこんな感じ。まさかこのすぐ横に火の玉があろうとは(笑)


階段ホールに面して、メインダイニングがある。夕食前の時間帯なので入れなかったが、そこの柱がすごい。
柱頭飾りが濃厚すぎる!




そしてソファが置かれたロビーのような部屋、そこは吹き抜けのエントランスホールを上から見下ろせる場所で、
何だか不思議な空間。


そこには鳥居形の鏡のあるマントルピースが。ここは神棚の拡張空間なのか!?


足元にタイルを発見。


実は、金谷ホテルのオープン当初は、現在2階である場所がエントランスホールであり、あとから地面を
掘り下げて1階を造ったのだとか。ん?どこかで聞いたことある話・・・あっ、冨士屋ホテルと同じじゃないの。


なんか、、、富士屋ホテルとイメージがもろにかぶるんだけど??と思っていたら、富士屋ホテル3代目社長の、
あの万国髭倶楽部の山口正造は、創業者金谷善一郎の次男で、金谷家から婿入りしたのだと。あぁ、なるほど。
説明によると、冨士屋ホテルの花御殿は金谷ホテルの別館と同じ設計者、同じ職人が作ったのだとか。
金谷ホテルの建設に際しては全国から職人が集められたが、そこが終わってから富士屋ホテルに一斉に
移動したという。




細い通路を通って、新館へ。バンケットホールという宴会用の大広間は、さっきのメインダイニングや
オープン当初のメインダイニングであった小食堂とは違って、柱が一本もない大空間!
吊り天井の方式で造られているという。




廊下には眠り猫の彫刻も。冨士屋ホテルにもあったなぁ。

皇太子さんやアインシュタインやヘレンケラーが泊まった部屋は特別室になっているとのことで、手書きの
宿帳のコピーが額に入れられていた。今の時代だと炎上するだろうが(笑)
ビリヤード場を見て1時間に及ぶ館内ツアーは終了。

まだ何とか明るさが残っているので外へ出よう。


坂道を下りたらお店がずらりと並ぶメインストリートなのだったが、、、すでにひっそり静まり返っている。
ええーっ、まだ6時なのに?少し建物を見るがそのうち真っ暗になってしまった。
夕食はついてないので何か食べようと思うが、空いている店自体少なく、選ぶ余地なし・・・(汗)
商売っ気がないのか、昼間に十分儲かるからわざわざ夜までやらないのだろうか。

続く。

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