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Channel: まちかど逍遥
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久々に京都を歩く。 ~西陣あたり

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京都の続き。

石積みの塀に「遊・空間→」という張り紙があったので、ちょっと恐る恐る土の道を入って行くと、
うわぁ、迷宮の入口か!?ちょっと覗いてみても木が茂っているばかり。
築100年の洋館を見れます、と書いてある。お店なのかギャラリーなのかよく分からず、人の気配も
ないのでちょっとためらったが、インターホンを押して洋館があるんですかと尋ねたら、どうぞどうぞと。


庭に入って行くと、うわっ、うろこのような壁が。。。


レンガのポーチ、パテ止めの窓、ちょうなで削られた柱など、、、山小屋のような雰囲気。
こんな建物があったのは知らなかった。


玄関を入ると、うわぁ、深いあめ色の世界が・・・


ご主人のお祖父さんがこの家を建てられ、ここにある調度品は当時のものと、その後のコレクションが
混在しているとか。舶来の品々や骨董品や民藝品など・・・いろんなものが置いてある。
お祖父さんは交易関係のお仕事をされていたのですか?いや・・・単なる道楽者です。


雑貨屋でもカフェでもギャラリーでもないようで、貸しスペースなのか、仲間のたまり場???
裏の雑木林は全部このお宅の敷地で、ほっていたらこうなった、とのこと(笑)


路地の奥の林に埋もれてこんな建物があったとは、京都はほんとに奥深い。


さぁまた通りを歩こう。あめ色のふっくらタイルのファサード。


このあたりが西陣だな。瓦が埋め込まれた築地塀の模様が美しい~


きれいに整備された西陣織資料館のある一角にこんな医院建築もあった。いちめんタイル貼りのこの洋館は
眼科。「永原診療会 浄福寺診療所」とある。今も現役で使われているのだろうか。


このタイルはよくある二丁掛けの型押しタイルだろうが、うろこのような、さざなみのような、
こんなデザインは見たことないかもしれない。


アールのついた壁にはアールのついたタイルが貼られている。


型押しした革のようにも見えるな。いや、焼きかまぼこか!?(笑)


そしてようやく・・・船岡温泉に到着!ここは以前一度来たことがある。2008年だからもう9年も前か(驚)。
聖地巡礼


思いのほか長い時間歩いていたのでもう5時前だ。。。まだ明るい時間帯にもかかわらず自転車がたくさん
停まっていて賑わっているようだ。


波に千鳥の懸魚。


そして・・・暖簾をくぐると、おお~~~っ、かわいい~~~!フロントに行くまでの壁には緑とピンクの
マジョリカタイルがみっしり!上には木彫のレリーフも。内部は写真撮影禁止と書かれているので、
この辺だけ写真を撮る承諾をもらって手早く数枚撮った。


中はもう、めくるめくタイル空間。前回の記事でも書いたとおり、脱衣所と浴室への通路部分が特にすごい!
カラフルなレリーフタイルやチューブライニングの和製マジョリカタイルを惜しむことなくふんだんに。
浴室は改修済みでシンプルなタイルしか見られないが、改修前はどんなんだったんだろう。興味あるなぁ!!

3時間ほども歩いて暑さが体の中に溜まった感じだったので、水風呂に身を沈めてクールダウン。
露天の岩風呂の水風呂は最高~~!ときどき中庭の池の鯉や本業タイルを眺めながら、出たり入ったり、
結局たっぷり1時間以上、至福のときを過ごした。

mayumamaさんによると隣のパン屋の内部にもタイルがいっぱいあったらしいが、出てからパンを
買おうと思って後回しにしていたらお風呂から上がったときには閉店していた。しまった・・・

続く。

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