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Channel: まちかど逍遥
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度々熊本 馬門石を追って

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熊本の続き。

※これは2016年11月の旅です。

松合のまちを後にして、三角半島の中央部付近に5つほど固まっている石橋を見に行こう。
松合からそのあたりまで直線距離だと10kmほどで、山越えすればダイレクトに行けるのだが、この雨で
山道を走る自信はさすがにない・・・土砂崩れでも起きたら(怖)・・・遠回りだが松橋の方までいったん
戻って行くことに。
途中の宇土市街地にも船場橋という石橋があるらしいから立ち寄ろう・・・と思っていたのに、宇土市街へ
入り損ねた(汗)
三角線と並行する道は気持ちよく、ローカル鉄道風景を見ながらのドライブは快適~~♪
雨もようやく止んできて、時折青空も見え始めた。

走っていると気になる看板が。「馬門石石切場跡→」。えっ、見たい!!
馬門石とは「阿蘇溶結疑灰岩」であり、鮮やかなローズピンク色が特徴。石好き、石切り場好きの私と
しては見に行かない手はない。
看板を追ってずんずん進んで行くと、小さな集落の狭い道へと入り込んでいく。


小道を指して「馬門石石切場跡→」の看板。え~、車を停めるところがないよ~~(汗)
近所のおばちゃんに声をかけたら、少しの間ならそこに停めてていいよ、と言ってくれたのでお言葉に甘え、
歩いて山道へ入り込む。


こういう時一人だとちょっと怖いんだけど・・・スズメバチとか、野犬とか・・・
まぁそういう想像は振り払い、進んでいく。おばちゃんが、広場になってると言っていたのを目当てに
雨でぬかるんだ道を時々アクロバット的に越えながら入って行くが、5分ぐらい行っても見当たらない。


神社は出てきたけど石切り場らしき場所は見当たらない。脇を流れる小川にはローズピンク色の石の
かけらがたくさんあり、近いことは確実なんだけど、、、心細くなってきて、もう諦めようかと
引き返し始めたら・・・


あっ、ここか!!ただの資材置き場かと思ってスルーしていた場所がそれだったのだ。


露天の岩山を切り出していた場所で規模はそれほど大きくない。草に覆われてあまり分からないが、
岩山にパイプが立てかけてあったり、切り出した石の塊が転がっていたり、確かにここで採石作業が
行われていた名残がそこここに見られた。


集落の中では家の基礎石や家の前の溝に架けた橋や鳥居や、やっぱり何でもピンク色をしている。


臼か?手水鉢か?


さっきの牧神社と同じく、こちらの鳥居も馬門石製。


雨に濡れて色味を増している。美しいなぁ~


そしてこれがアーチの石橋、馬門橋。その名の通り馬門石を使って造られたピンクの石橋なのだ!
うわ~面白いなぁ!


・・・と、こういう時によりによって、カメラのレンズの内部が曇ってしまってどうしても晴れてくれない。
もう~~~っ(涙)
仕方ないのでスマホで撮る。トホホ


そして付近にあるらしき平原橋を探しにまた別の集落内へ入って小川や水路を注視しながら流すが
見つからない。車を降りて人に聞いてみてもよく分からないようだ。


何度もうろうろして超不審(苦笑)。・・・あれっ、もしかしてこれ!?


これだぁ~~!こんなん分かるわけない~~(爆)


アーチの輪石のみ残り、一部がアスファルトから露出しているのだが、水路側から見ないとそれがアーチの
一部だとは誰もわからないだろう。これが「平原橋」という名のついたれっきとした石橋だとは、これを踏んで
通りすぎる車のどれほどが気づいているだろうか!?

もうまるで宝探し。いやぁ面白いなぁ!!

上流へ走ったところで見つけた馬立橋と網引橋。いずれもコンクリートで補強されておりもはや石橋とは
呼べないかもしれないが、馬門石のピンクの輪石がちらりと見える。



猪伏橋というのは探したが見つからなかった。小さな橋だったのだろうか。

続く。

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