温泉津からアクアライナーで江津へ。のどかな風景の中を走ってきて、海際に工場が広がる江津のまちが
見えたときには、久しぶりに大きな町にやってきたなぁという感じがする。
時間はたっぷりとってある。
ねじまきさんのようにレンタカーを借りて三江線の小さな駅を巡ろうかとも迷ったのだが、
観光案内所でもらった地図を見てみると、川戸駅まででも結構な距離がある。勝手の分からない道を
一人で走るのはやっぱり怖い。江津本町の散策もしたいし、やっぱり歩きと鉄道で行くか。。。
江津本町は古くから交通の要所として栄えたまちで、幕政時代には天領とされた。
江津駅から丘ひとつ回りこんだ旧山陰道沿いに石州瓦の美しい町並みが残る。
折りしも、明日の日曜日に神楽が行われるとのことで、まちなかに縄が張り巡らされ、山辺神宮では
人々が準備に清を出していた。
このモダンな旧江津町役場は、山辺神宮の鳥居の中にある。中を覗くと内部は比較的きれいに
改修されているようだ。階段は古い感じだったが装飾は控えめでシンプル。
まちなかにはいくつかの特徴的な民家が見られ、特に一本裏手の水路沿いの道が雰囲気がよいのだが
工事中でカラーコーンで封鎖され旧江津郵便局の真ん前に重機がおいてあった。。。
花田医院の屋根瓦の色は他とは違って黄色っぽく、壁は黒い。昭和12年築のこの建物は
当時の国防色を取り入れたのだとか。しかし、この水色の洋館部分はどうなの??
江津本町駅へ行くには、まちの裏手から伸びる細い道を通り、小さな峠を越えていく。
うわぁ・・・。古い木造駅舎があるわけでなく、棒線ホームに小さな待合所があるのみなのだが
ロケーションがいい。江津から小さなトンネルを抜けたすぐのところ。江の川に面したホーム。
トンネルの路面からもやが立ち上る。
暗い色しかないホームに、アジサイが彩りを添え、クチナシが香りを振りまいていた。
30分ぐらいあるので隣の千金駅前で歩けるかなと思ったが、また間に合わなくなって走って、
それでも列車に乗り遅れたりしたら救いようがない。だいたいの道は地図を見るイメージより遠いものだ。
今はそんな冒険をするよりここでゆっくり過ごそう。
さて、一日数本しかない三江線の列車に乗って、川戸まで行く。
途中の川平駅も是非降りたかったのだが、ふた駅で半日かけるのはさすがに・・・(汗)
蛇行する江の川をさらに遡ったところにある川戸駅も古い木造駅舎が残る駅。
地図で見るとここは他の駅より若干まちが広がっている。ここなら1時間すごせるかな、、、と。
駅前は広く、町を歩いて見ると学校や公共施設などもあり、やはりこの山あいでは中心的な町で
あることが分かる。お酒や醤油の醸造場もあり旧家らしい立派な家が建っている。
しかし建物はそれほど古くない。
ここは文字通り川に挟まれた場所であり、輪中のように高い堤防がまち全体をぐるりと囲んでいる。
川戸駅はちょうどお盆の底にあたる。三江線の線路がその堤防の一部を切り欠いて通っているため、
川が増水したときに閉鎖できる防水扉が上流側と下流側両方に設置されていた。
この扉が閉まるということは列車の運行も止まるということ。道路橋もあるが、孤立した時のことを
考えると恐ろしい。。。
集落の端から端まで歩き回って、やっと江津へ戻る列車が来た。
ゆっくり、のんびり、ワンマンカーで江津へ戻る。広々とした江の川の流れを見ながらの鉄道旅は
とても旅情があるが、これ以上増水したらやっぱり恐怖を感じるだろうな。。。
続く。
見えたときには、久しぶりに大きな町にやってきたなぁという感じがする。
時間はたっぷりとってある。
ねじまきさんのようにレンタカーを借りて三江線の小さな駅を巡ろうかとも迷ったのだが、
観光案内所でもらった地図を見てみると、川戸駅まででも結構な距離がある。勝手の分からない道を
一人で走るのはやっぱり怖い。江津本町の散策もしたいし、やっぱり歩きと鉄道で行くか。。。
江津本町は古くから交通の要所として栄えたまちで、幕政時代には天領とされた。
江津駅から丘ひとつ回りこんだ旧山陰道沿いに石州瓦の美しい町並みが残る。
折りしも、明日の日曜日に神楽が行われるとのことで、まちなかに縄が張り巡らされ、山辺神宮では
人々が準備に清を出していた。
このモダンな旧江津町役場は、山辺神宮の鳥居の中にある。中を覗くと内部は比較的きれいに
改修されているようだ。階段は古い感じだったが装飾は控えめでシンプル。
まちなかにはいくつかの特徴的な民家が見られ、特に一本裏手の水路沿いの道が雰囲気がよいのだが
工事中でカラーコーンで封鎖され旧江津郵便局の真ん前に重機がおいてあった。。。
花田医院の屋根瓦の色は他とは違って黄色っぽく、壁は黒い。昭和12年築のこの建物は
当時の国防色を取り入れたのだとか。しかし、この水色の洋館部分はどうなの??
江津本町駅へ行くには、まちの裏手から伸びる細い道を通り、小さな峠を越えていく。
うわぁ・・・。古い木造駅舎があるわけでなく、棒線ホームに小さな待合所があるのみなのだが
ロケーションがいい。江津から小さなトンネルを抜けたすぐのところ。江の川に面したホーム。
トンネルの路面からもやが立ち上る。
暗い色しかないホームに、アジサイが彩りを添え、クチナシが香りを振りまいていた。
30分ぐらいあるので隣の千金駅前で歩けるかなと思ったが、また間に合わなくなって走って、
それでも列車に乗り遅れたりしたら救いようがない。だいたいの道は地図を見るイメージより遠いものだ。
今はそんな冒険をするよりここでゆっくり過ごそう。
さて、一日数本しかない三江線の列車に乗って、川戸まで行く。
途中の川平駅も是非降りたかったのだが、ふた駅で半日かけるのはさすがに・・・(汗)
蛇行する江の川をさらに遡ったところにある川戸駅も古い木造駅舎が残る駅。
地図で見るとここは他の駅より若干まちが広がっている。ここなら1時間すごせるかな、、、と。
駅前は広く、町を歩いて見ると学校や公共施設などもあり、やはりこの山あいでは中心的な町で
あることが分かる。お酒や醤油の醸造場もあり旧家らしい立派な家が建っている。
しかし建物はそれほど古くない。
ここは文字通り川に挟まれた場所であり、輪中のように高い堤防がまち全体をぐるりと囲んでいる。
川戸駅はちょうどお盆の底にあたる。三江線の線路がその堤防の一部を切り欠いて通っているため、
川が増水したときに閉鎖できる防水扉が上流側と下流側両方に設置されていた。
この扉が閉まるということは列車の運行も止まるということ。道路橋もあるが、孤立した時のことを
考えると恐ろしい。。。
集落の端から端まで歩き回って、やっと江津へ戻る列車が来た。
ゆっくり、のんびり、ワンマンカーで江津へ戻る。広々とした江の川の流れを見ながらの鉄道旅は
とても旅情があるが、これ以上増水したらやっぱり恐怖を感じるだろうな。。。
続く。