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Channel: まちかど逍遥
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GW新潟 サフラン酒本舗 離れ

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長岡のサフラン酒本舗の続き。

ボランティアガイドさんに案内された離れ座敷は、またすごい建物だった。離れと言っても普通の住宅の
主屋にも相当する規模の2階建て。唐破風の玄関がゴージャス!


玄関を入ると左右に廊下が伸び、そこに面して続き間の座敷が。土間がぐるっと回っているのは
この地方の特徴かな。あとで見る北方文化博物館新潟分館でも同じように座敷の回りに土間がめぐっていた。


廊下は幅半間もあるケヤキの一枚板が使われている。


黒柿を使った透かし彫。今ではもう手に入らないような高級な木材がいたるところで使われている。


離れは純粋にお客を泊めるための建物なので、遊び心をふんだんに取り入れた数寄屋風意匠が見られる。
特に奥の主座敷の床の間は派手!銘木なのか廃材なのか分からないような(笑)珍木が使われた床の間。


こちらの袖壁も見たことのない仕上げ。
一見おとなしいモスグリーンの土壁も螺鈿が混ぜ込んであるといい、近づいて見ると真珠のような輝きを
放っていた。


庭に面した窓には飾りの桟があり、ハート型の猪の目模様が入っている。


離れに台所はなく料理は主屋の方から運んだ。ここから主屋につながっているらしいが、立入禁止。


客用の座敷なのでお風呂もないが、さすがにトイレはある。板戸を開け細い廊下を進むと正面に
ピンク色の大理石の洗面台、その上に水タンクが載っている。


左手に折れるとトイレ。ここにも染付け便器があった。


天井は放射状の垂木を見せ中央に網代を配した、数寄屋風。タイルはなかったな。。。




2階へ行ってみよう。こちらも外側に板張りの廊下がぐるっと回っていて、欄干もついている。
同じ大きさの座敷が3つ並ぶ。


一番手前の部屋は折上げ格天井。


あと二つの座敷は続き間で、やはり珍木が使われているが、1階よりはおとなしめか(笑)
照明器具もオリジナルだとか。


書院の組子が見事!!少し抜けている箇所もあるがとても緻密で、模様が途中で変わっているのも
見ていると不思議。。。


万華鏡みたい。


ここに来るまでに時間がだいぶ押していたので、サフラン本舗は30分くらいで見てしまおうかと言って
いたのだが、とんでもない、見どころ満載でやっぱり1時間ぐらいは滞在してしまった。。。。

このサフラン酒本舗の建物は、事業の衰退とともに放置され中越地震の被害も受けたが、貴重な文化財を
保存活用するために、地域の人々による活動が行われている。今回の公開、ボランティアガイドもその一環。
この摂田屋という場所には酒蔵も多く、ゆっくり散策するのも楽しそうだ。またの機会に。

→mayumamaさんの記事 こちら

続く。

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