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Channel: まちかど逍遥
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GW新潟 湯殿のタイル回廊!

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新潟の続き。

閉館の時間が迫る北方文化博物館(豪農の館)。敷地内には茶室や蔵や、三楽亭という
正三角形の建物など見どころいっぱいで、藤棚もまだ見ていない(汗)
しかし、案内してあげましょうというガイドの兄ちゃんの言葉に、どうせ今から全部は見れないから
短時間でこの建物の真髄を知ることができるならと信頼して、ついて行くことに。

お庭に面した広縁の端の方へ案内され、え!?どこへ・・・?戸惑っている間もなく、締切りの板戸を開けて
すっと入って行く兄ちゃん。あれ、ここは・・・湯殿へつながる通路じゃないの!?
ガラス戸が目の前に・・・あっ、すりガラスの模様が雪輪模様だ~!


さっき見たタイルと同じ形だ!!うわ~かわいいなぁ。デジャブのように重なるイメージにワクワク。
喜んで写真を撮っていると、ガラスの向こうにさらにすごいものが!?


うぎゃぁ~~~!!!タイル、タイルがぁ~~!!


ガラス戸から一段下りて湯殿へ続く廊下の土間に、大判のタイルがずらっと貼られているじゃないか!
染付の大判本業敷瓦や扇形の絵付タイル、そして大棟山にあったのと同じ雪輪形のもある!!

私たちの取り乱したリアクションに満悦の笑みを浮かべるガイドの兄ちゃん(笑)

これこれ、この雪輪のタイルと同じものが、大棟山の旧村山邸にあったんですよ!!
えっ?・・・村山家って、ここの親戚なんですよ。
ゾワ~~~っ!!・・・静かに広がる興奮。繋がった・・・

大判でちょっと洋風なデザイン。


松をモチーフにした模様。四隅は松ぼっくりだな!


扇形のタイルもいっぱい!まるでエアーブラシを使って描いたようなグラデーション。
白抜きで月を表したり、影を表したり。




タイル回廊は左へ曲がってさらに続く。「ケンケンパ」のように飛び石状に貼られたタイルにいざなわれて
奥まで行ってみる。


終点には翡翠色の男性用小便器が。行儀よく2つ並んだタイルが静止を促す。落ち着け、と(笑)

少し手前で分岐したタイル回廊は隣にある個室の扉の前まで。覗くとこちらも翡翠色の大便器があった。

横並び、三角形、互い違い、、、タイルはいろんな形に組み合わされ変化をつけて貼られている。


七宝つなぎと伝統的な花菱を組み合わせた、銅板転写の本業敷瓦。


自転車に乗るキツネがユーモラス!


こちらはがまがえる?思わず微笑んでしまうかわいらしさ。


草花も鳥も動物も、勢いのあるタッチでさらさらっと描かれているがとても特徴をとらえている。
銘はないが高名な画家がタイルの絵付けをしたのだろうか。


湯殿はトイレの手前にあった。ガイドの兄ちゃんがさっき言っていた通り、まるで茶室のような
しつらえである。ほんとにここは湯殿か?


こんな床まであるのだから!


焚口との境のガラス戸も雪輪模様。



さぁ、ちょっとそろそろ閉館なので行きましょう、と。後ろ髪引かれながらも、普段非公開の湯殿を
見せてもらえた幸運を噛み締めながら、、、あぁ感謝!感謝!

いやぁ~しかし、興奮した!!私たち、ほんとに引き寄せパワーがあるんじゃないの!?
と言うか、飢えた動物のように鼻をヒクヒクさせて常に獲物を狙っているからかも!?(爆)
あの兄ちゃんは学芸員ではなくボランティアガイドのようだったが、
一度大棟山へ行って見なければ、と施設の方と話されていたので、タイルつながりから
伊藤家と村山家の交流が紐解かれて行けば楽しいなぁ!

続く。

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