新潟の続き。
スケジュールがもう押し押しで、今回の建築めぐりのメインのひとつである北方文化博物館(豪農の館)に
着いた時にはもう16時を過ぎていた。16時半最終入場なので何とかセーフだったが、閉館は17時(汗)、
全部見れるかなぁ。。。
ここは藤の名所でちょうど見ごろを迎えていることもあり駐車場はぎっしり。郊外とは言え新潟市内なので
気軽なおでかけスポットなのだろう。
入口の門を入ると・・・ここは何?公園?参道?苔庭の間を抜けるアプローチを進んでいくとその奥に
白壁の長屋門が現れた。うわぁ、何だかお城みたいだな!
ここは江戸時代中期に身を起こして豪農となった一族、伊藤家の本邸。
全盛期には1370万平方メートルの田畑を所有していた、越後随一の大地主とか。
1882(明治15)年から8年がかりで建てられた、敷地8800坪、建坪1200坪の純和風建築である。
ドデカイ長屋門!ここだけで数世帯は住めるなぁ。
受付を済ませて入って行くと、繊細な格子がみっしりとはまった2階建ての主屋が。
入口のつくりが変わっていると思ったら、左奥の方に立派な玄関が見えたのでそっちを見に行こう。
すごい逆光だが・・・(汗)
寺院のような立派な入母屋屋根。間違いなくこちらが正式な玄関だな。
大広間に直接つながっている。覗くとたくさんの人が庭を見ながらガイドさんの説明を聞いているようだ。
イベントだろうか。
庭へつながる門も立派だなぁ~
そうだ、ゆっくりしていられないんだった、先に内部を見よう。元の入口へ戻り通り庭を抜けて台所へ。
広い板張りの空間で太い梁があらわになっている。
隣接する土間にこんな白いタイル張りのシンクが!おぉ~~これは斬新なアイランド型キッチンじゃないか。
役物タイル多用で完璧な形!現代の住宅にあってもカッコイイなぁ!!
広い台所と茶の間には大壷などがたくさん並べられ、それらも民芸館にありそうな味わいのある焼き物。
リーフレットによると、当時50人あまりの従業員がいたといい、毎日の食事の準備も大変だったに
違いない。さっきの板の間で従業員たちが交代で食事をして・・・活気にあふれた光景が目に浮かぶ。
主屋から中庭を挟んだ対面に大広間がある。中庭に面してぐるりと回った廊下を歩いていく。
枯山水の中庭は池の水の代わりに玉石が満たされ、岸の苔とコントラストを成している。
ふかふかの苔が美しいなぁ~
この部屋は縁側がなく直接履きだし窓になっていてちょっと変わっている。お庭がとても近く
部屋と一体化しているように感じるな。
大広間にやってきた。おぉ~~!奥行き20mほどもある大広間の側面の建具が全部取り払われ、
外部の空気と完全に一体化している。そこから見えるお庭は中庭ではなく、柏崎出身の庭師田中泰阿弥に
より5年の年月をかけて作り上げられた回遊式池泉庭園。
ガイドの方がお庭について詳しく説明されているのを皆熱心に聞いている。あとから入って来た私たちは
耳の端で聞きながらも部屋の中を歩き回っていたが、池の奥に湯殿がある、という話が聞こえて
俄然興味津々となり、ガイドさんの指差す方を見ようと乗り出す。少しして説明は終了したが、
ガイドさんの説明は何と1時間にも及んでいたようで、ちょっとした講座のようだ。
面白かったと言う声も聞こえ、お庭のことなどもう少しじっくり聞きたかったな。少し残念。。。
聞きたいことがある人は声をかけてと言われていたので、終了後ガイドの兄ちゃんに声をかけてみた。
今日のような説明はイベント的にやっているんですか?今日は人が多く集まったのであんな感じで
やりましたが言ってもらえれば説明しますよ。湯殿があると言われてましたが見れないんですか?
そこは非公開で見れないんです。え~そうなんですか。
どちらから来られたんですか?大阪です。建築めぐりをしてるんです。昨日は十日町の方へ行ってきたんです。
へぇ、そんなところまで行かれたんですか。そこですごいタイルを見つけたんですよ。私たちタイル好きな
もので、湯殿にもタイルがあるんじゃないかと思って。
館内は回られたんですか?いや、さっき来たばかりでまだほとんど見れてないんです。ここ5時まで
ですよね?あぁそしたらちょっと、ささっと案内しましょうか。
続く。
スケジュールがもう押し押しで、今回の建築めぐりのメインのひとつである北方文化博物館(豪農の館)に
着いた時にはもう16時を過ぎていた。16時半最終入場なので何とかセーフだったが、閉館は17時(汗)、
全部見れるかなぁ。。。
ここは藤の名所でちょうど見ごろを迎えていることもあり駐車場はぎっしり。郊外とは言え新潟市内なので
気軽なおでかけスポットなのだろう。
入口の門を入ると・・・ここは何?公園?参道?苔庭の間を抜けるアプローチを進んでいくとその奥に
白壁の長屋門が現れた。うわぁ、何だかお城みたいだな!
ここは江戸時代中期に身を起こして豪農となった一族、伊藤家の本邸。
全盛期には1370万平方メートルの田畑を所有していた、越後随一の大地主とか。
1882(明治15)年から8年がかりで建てられた、敷地8800坪、建坪1200坪の純和風建築である。
ドデカイ長屋門!ここだけで数世帯は住めるなぁ。
受付を済ませて入って行くと、繊細な格子がみっしりとはまった2階建ての主屋が。
入口のつくりが変わっていると思ったら、左奥の方に立派な玄関が見えたのでそっちを見に行こう。
すごい逆光だが・・・(汗)
寺院のような立派な入母屋屋根。間違いなくこちらが正式な玄関だな。
大広間に直接つながっている。覗くとたくさんの人が庭を見ながらガイドさんの説明を聞いているようだ。
イベントだろうか。
庭へつながる門も立派だなぁ~
そうだ、ゆっくりしていられないんだった、先に内部を見よう。元の入口へ戻り通り庭を抜けて台所へ。
広い板張りの空間で太い梁があらわになっている。
隣接する土間にこんな白いタイル張りのシンクが!おぉ~~これは斬新なアイランド型キッチンじゃないか。
役物タイル多用で完璧な形!現代の住宅にあってもカッコイイなぁ!!
広い台所と茶の間には大壷などがたくさん並べられ、それらも民芸館にありそうな味わいのある焼き物。
リーフレットによると、当時50人あまりの従業員がいたといい、毎日の食事の準備も大変だったに
違いない。さっきの板の間で従業員たちが交代で食事をして・・・活気にあふれた光景が目に浮かぶ。
主屋から中庭を挟んだ対面に大広間がある。中庭に面してぐるりと回った廊下を歩いていく。
枯山水の中庭は池の水の代わりに玉石が満たされ、岸の苔とコントラストを成している。
ふかふかの苔が美しいなぁ~
この部屋は縁側がなく直接履きだし窓になっていてちょっと変わっている。お庭がとても近く
部屋と一体化しているように感じるな。
大広間にやってきた。おぉ~~!奥行き20mほどもある大広間の側面の建具が全部取り払われ、
外部の空気と完全に一体化している。そこから見えるお庭は中庭ではなく、柏崎出身の庭師田中泰阿弥に
より5年の年月をかけて作り上げられた回遊式池泉庭園。
ガイドの方がお庭について詳しく説明されているのを皆熱心に聞いている。あとから入って来た私たちは
耳の端で聞きながらも部屋の中を歩き回っていたが、池の奥に湯殿がある、という話が聞こえて
俄然興味津々となり、ガイドさんの指差す方を見ようと乗り出す。少しして説明は終了したが、
ガイドさんの説明は何と1時間にも及んでいたようで、ちょっとした講座のようだ。
面白かったと言う声も聞こえ、お庭のことなどもう少しじっくり聞きたかったな。少し残念。。。
聞きたいことがある人は声をかけてと言われていたので、終了後ガイドの兄ちゃんに声をかけてみた。
今日のような説明はイベント的にやっているんですか?今日は人が多く集まったのであんな感じで
やりましたが言ってもらえれば説明しますよ。湯殿があると言われてましたが見れないんですか?
そこは非公開で見れないんです。え~そうなんですか。
どちらから来られたんですか?大阪です。建築めぐりをしてるんです。昨日は十日町の方へ行ってきたんです。
へぇ、そんなところまで行かれたんですか。そこですごいタイルを見つけたんですよ。私たちタイル好きな
もので、湯殿にもタイルがあるんじゃないかと思って。
館内は回られたんですか?いや、さっき来たばかりでまだほとんど見れてないんです。ここ5時まで
ですよね?あぁそしたらちょっと、ささっと案内しましょうか。
続く。