Quantcast
Channel: まちかど逍遥
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1991

大分温泉ルート 塚原温泉

$
0
0
明礬からの続き。

※これは去年の3月の三連休の旅です。

さて、塚原温泉は以前豊山荘で入った時におばちゃんが「いい」と話していたのを聞いて、一度行ってみたいと
思っていたのだった。伽藍岳の火口近くにあるこの温泉へは車でしか行けないので、今回の旅は
ここもメインのひとつとして楽しみにしていた。

若草山の山焼きのように焼き払われたはげ山の間を抜けてさらに上っていくと、なんだか怪しい
霧が出てきたぞ。雨もぱらついてきた。さっきまで日差しが暑いぐらいに晴れていたのになぁ。

秘境っぽさ抜群。火山の上を走っているんだ~!

そして、、、ここだ!塚原温泉と書かれた案内に従い細い山道を車で上っていくと、駐車場の奥に
ぼぅーっと霧に包まれ小さな小屋が佇んでいた。

お風呂は内湯と家族湯と露天がありそれぞれ料金がかかる。どこに入るか選ばねばならない。

・・・とその前に、火口見学をしよう。200円払って山道を進むこと数分、岩場を抜けると、
すりばち状の火口にたどり着いた。


目を凝らしてもやの中を覗きこむと、白っぽい水が溜まった火口から水蒸気が湧いているようだが
柵があり近づくことはできない。


火口と言うからマグマが見えるのかと期待したが、こんなものか。これで200円とは高いな(苦笑)
晴れていたらもっと地獄らしい迫力ある風景が見れたようだ。→こちら

しかし・・・戻ろうとしたら、見覚えのない風景に・・・あれっ、おかしい。道を間違えたようだ(汗)
慌てて火口まで引き返し正しい道へ戻ることができたが、このもやの中で遭難してしまうんじゃないかと
一瞬焦った。。。

さて、入浴料金を払って内湯に入る。建物は簡易なつくりで、浴槽はひとつのみ。
別府のおばちゃんがすごいと言っていた塚原温泉、何がどうすごいのか、期待度MAX!!
浸かってみると、あぁ確かに、お湯は大地の香りがするしすべすべとした感触は気持ちいい。
しかし特別すごい感じはしないが・・・

湯口にコップが置いてあるな。先客のおばちゃんに聞いてみた。
「ここのお湯は飲めるんですか?」
「飲めるけどあまりたくさんは飲めないですよ。」
コップに汲んで口をつけてみた。・・・・うわぁっ!!!マズっ!!

衝撃を受けたのは、味の濃さ。まるでお酢の原液を飲んだような酸っぱさなのだ!
それに加え渋みがあって、とてもじゃないけど飲み込めない。吐き出してからもしばらくは
口の中にまとわりつき、異物を薄めようと唾がジュワジュワでてくる。
知っている中では、花山温泉の源泉と一二を争うマズさ・濃さだ。あちらはにがり味が半端でない。

いやぁ~驚き。こんなお酢の原液に体を浸しているのだ。体に何らかの効能というか影響があることは疑いないな。
しかし長く浸かっていると皮膚が溶けてくるんじゃないか??
しょっちゅうここに来ているというおばちゃん、このお湯で目を洗うといいんですよ、と。
「ええっ、こんなお湯が目に入ったら滲みるでしょう!?」「最初はしみるけどね、私らもう慣れましたよ」
「洗面器にお湯を汲んでね、顔をつけて目をパチパチやるんですよ」・・・ええ~、ほんとに??怖いなぁ。
手でお湯をすくって恐る恐る目にパシャパシャやるともうそれだけで目が滲みてきた。。涙が止まらない~
ん、しかし、涙がおさまった後はなんだかさっきより視界がクリアになった気が。。。
角膜の汚れが洗い流されたのだろうか?それとも気のせいか??(笑)

脱衣所に貼ってあった温泉の成分表を見ると、なんとph1.9~1.4!?あの有名な玉川温泉並みか?
酸性のお湯は酸っぱいのだ。当たり前のことかもしれないが忘れていた。これまで入った酸性の温泉も
口に含めば酸っぱい味がしたのかなぁ。
こんな変わったお湯がドバドバ湧き出すってほんとに、地球の神秘だなぁ!

この神秘の源泉は1リットル100円で売っている。水に香りをつけただけの最近のペットボトル飲料に
比べればよっぽど価値がある気がする。買おうかとも思ったが、旅は始まったところだし
重いのでやめておこう(苦笑)

さて再び車を走らせ山を下ればもう由布院だ。由布院はもう15年ぐらい前に友達が計画してくれて
来たのが最初だが、自分で計画していないのであまり記憶に残っていない(汗)
由布院では、中心地から離れた山手に落ち着いた温泉宿が点在している。今回は、そんな宿のひとつ、
庄屋の館へ。古い民家を改装したセレブな宿だが、立ち寄り湯も可能。料金は高めだがギリギリだな(汗)


以前、別府の青い温泉ばかりをめぐったことがあったが、この庄屋の館もまた青い温泉なのだ。
広大な敷地に庄屋だった屋敷が建ち、新たに作られた離れの客室が点在している。


敷地内のあちこちからモクモクと勢いよく、白い湯けむりが湧き出しているのが見えて
テンションアップ!


浴場はいちばん奥にあり、めちゃくちゃ広い!大露天風呂は50人ぐらい入れそうだ。
そして確かに青かった!結構ぬるめで長く浸かっていられる。つるつるして気持ちいい~
ここのは白く不透明の水色。別府のいちのいで会館とはまた成分が違うのだろうか。不思議だなぁ~~


建物の裏手から温泉のお湯がアスファルトの上に流れ出ていたのだが、この通り真っ白!!
成分が濃いことが分かる。


由布院の中心部のメインストリートも偵察だけしておくか。
かつては新しい大人の温泉地というイメージだった由布院も、今では心斎橋か!と思うぐらい
観光客がゾロゾロと人波をつくっている(苦笑)
外国人客が多く、土産物を見たり買い食いしたり自撮り棒で写真を撮ったり、と楽しそう。
インバウンドのパワーはすごいなぁ。でもこうなるともう日本人は敬遠してしまいそうだ。
しかし脇道を入ると、一転して静かな村の風景に出会う。共同浴場もいくつかあるようだ。またの機会に。

この翌月に熊本の地震が起こりここも大きな被害を受けられ・・・・ショックだったな。

駅前の日産レンタカーで車を返却。あぁ値打ちがあったな!この乗り捨てパターンはまた使えそうだ。
由布院駅に着いたら、特急ゆふいんの森が停車中。緑色に金帯の車体はプレミアムな雰囲気!
友達と初めて由布院へ行った頃、JR九州の車両の斬新さに驚いたものだった。


ま、私はこれを見送って、各停列車に乗るんだけど(笑)




由布院から2駅先の湯平まで。




続く。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1991

Trending Articles