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Channel: まちかど逍遥
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尾道歩き 郊外の建築めぐり2

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尾道の続き。

※この記事の旅は去年の3月です。

長江浄水場へやってきた。浄水場だから敷地には入れないだろうな、と予想していたのだが、やはり
門は閉まっていた。
この小さな小屋も古いもので、1925(大正14)年築の「長江浄水場ベンチュリー上屋」。


インターホンがあったので鳴らしてみると応答があって、見学させてほしいとお願いすると
遠隔操作で扉が開き、中へ乗り入れることができた。
見たかったのはこの12角形の塔屋。この地下には配水池があり、珍しい扇形の濾過池もあるのだが、
フェンス越しに覗いただけでは見えなかった。

まぁ、普通は入れないところに入らせてもらえたからラッキーだろう。

最後に行ったのは久山田貯水池。この堰堤が登録有形文化財になっている。


このダムの堤体はコンクリート造だがみっしりと石が張られていてとても美しい。
さらにここに水が流れると石の表面に当たって細かい飛沫となるのだろう。


中央部に溢流口が設けられているが、よく見ると左右の側面に溝の切られた石の角柱が立っている。
ここに板をはめ込んで流量を調整するのだろうか。しかし溝の幅から見てかなり薄い板のようだが
水圧に耐えられるのだろうか??


下の方はほぼ直線の傾斜だが、溢流部はすべり台のように柔らかい曲線になっている。美しいなぁ~
ここから水が溢れ出るところを見てみたいなぁ!


市街地へ戻ってきて、イシネ事務機の建物を見る。旧尾道警察署で1900(明治33)年築。


この古色蒼然とした建物がいまだ現役で企業の事務所として使われているのか!?いやさすがに
これは倉庫だろうな。


車を返して、お昼ごはんにしよう。県営の倉庫をリノベーションした「ONOMICHI U2」という施設は
しまなみ海道を目指してやってくるサイクリストのためのステーションで、サイクルショップやホテル、
カフェなどからなるおしゃれな空間。


深いひさしの屋外空間は自転車でやってくる人向けの施設にぴったりだな!


高い天井で開放感のあるカフェ。大きな窓があるので明るく、元が倉庫だったことを忘れさせる。
ここでピザとパスタのランチを楽しんだ。


この奥はホテルになっている。天井の高さを2分したら居室としてちょうどよい空間に。
残念ながら客室の中は見学していないけど、U2のサイトの写真を見ると外国のアパートメントのように
シンプルでハイセンスな客室で愛車と共に泊まれるらしい。料金はツイン1万8200円(朝食別)~ナリ。
・・・結構するなぁ(汗)


U2の向かいにあった加藤海運の建物。


現在かき左右衛門という店になっているのは、海産物問屋「ぬり源」宮辺海産だった建物。
今ネットで検索してみたところ、1926(昭和元)年の建築で、尾道市の「まちなみ形成事業補助金制度」の
第1号物件として2003年に改修工事が行われたらしい。尾道のまちづくり初期の草分け的存在だ。→記事


現存する日本最古と言われた荷物用エレベーターがあるというので、食事をするつもりはなかったが
店に入ってお願いすると、どうぞと言って見せてくれた。
今はもう使っていないとのことで、ガラスケースの中に飾られているように店の中央に鎮座していた。


エレベータービューの席、いいね(笑)


続く。

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