去年洋風建築めぐり講座の忘年会の時に見せてもらった写真がすごくて、これは見に行かねばと
思っていた網干の山本家住宅。2月にようやく見に行ってきた。
mayumamaさんと2時間かけて山陽網干へ。
網干の町はこれまで4回ぐらい来たことがあり、このすぐ近くも通ったことがあると思うのだが
外観は見ていたとしても特に気を留めていなかっただろう。
高い塀と道路に面した主屋だけ見るとよくある古い町家だ。その背後ににょきっと飛び出している
黒壁の望楼がちょっと目を惹くが、それでもまぁ和風建築と思って疑わない。
しかし門から中を覗くと、、、縦長でアシンメトリーなフォルムに、これはタダモノじゃないぞ!と気づく。
唐破風の玄関の後ろに垂直に聳え立つ壁は2階の途中までが下見板張り、それより上は黒く着色された
しっくい壁で、ハーフティンバーさながらの真壁造り。
一歩中へ踏み込むと、大理石モザイクの玄関床、レリーフ付の天井からぶら下がるペンダント照明・・・
完全に洋館である。腰板はカエデだとか。
道路沿いの主屋は明治初期に建てられたもので最も古く、この建物は、そのあと第11代網干町長、
網干銀行頭取を務めた山本真蔵氏が1918(大正7)年に建てたもの。
見学はボランティアガイドさんがひとつひとつの部屋を案内してくれる。
まずは応接室、お客を迎える部屋はいちばんの見せ場であり、このゴージャスさ!
変わった三角形の寄せ木の床。どこかで見たことがあると思ったら、鹿児島の藤武呉服店別邸で
見たのと同じだな。あちらはもう少し小さかったが。
端の方は色の違う木材を使ってこんなリボンのようなデザインに。
各部屋やホールの床も皆違うデザインでそれぞれ凝っている。
シャンデリアも素敵だなぁ!
その奥は書斎。。ステンドグラスがはまった窓はサンルームに面しており、採光をとりながらも
外部から遮断されている。
もう一方デスク前の出窓にはカラフルな色使いのステンドグラスがはまっているが、こちらも不透明で
ある上に、その外は建物に囲まれた庭であり、人がうろうろするような場所ではない。
落ち着ける空間造りに配慮されているなぁと感じる。
調度品もオリジナル品で、装飾にはアールヌーボーやアールデコ、そして和風のモチーフも
見られる。
サンルームはタイル床。
ところで、基本的にガイドさん同行であり自由に動き回れる訳ではないのだが、私たちのガイドさんは
超厳しくて、ちょっと写真を撮るのに手間取って遅れると、はいこっち来て下さいよ、と急かされ
案内をストップするのでゆっくり見ていられない。。。(汗)
洋館の1Fの金庫室は寄せ木床だが銘木を使った床の間があり、ほぼ和室である。
金庫も仏壇のように埋め込まれていた。
折上げ格天井の端のように、S字カーブを描く廊下の天井。
和館の附属屋や離れとつながる廊下は美しい格子がはまっている。ちょっと変わったパターンで
洋風ではないものの、和洋のつながりを調和させている。
続く。
思っていた網干の山本家住宅。2月にようやく見に行ってきた。
mayumamaさんと2時間かけて山陽網干へ。
網干の町はこれまで4回ぐらい来たことがあり、このすぐ近くも通ったことがあると思うのだが
外観は見ていたとしても特に気を留めていなかっただろう。
高い塀と道路に面した主屋だけ見るとよくある古い町家だ。その背後ににょきっと飛び出している
黒壁の望楼がちょっと目を惹くが、それでもまぁ和風建築と思って疑わない。
しかし門から中を覗くと、、、縦長でアシンメトリーなフォルムに、これはタダモノじゃないぞ!と気づく。
唐破風の玄関の後ろに垂直に聳え立つ壁は2階の途中までが下見板張り、それより上は黒く着色された
しっくい壁で、ハーフティンバーさながらの真壁造り。
一歩中へ踏み込むと、大理石モザイクの玄関床、レリーフ付の天井からぶら下がるペンダント照明・・・
完全に洋館である。腰板はカエデだとか。
道路沿いの主屋は明治初期に建てられたもので最も古く、この建物は、そのあと第11代網干町長、
網干銀行頭取を務めた山本真蔵氏が1918(大正7)年に建てたもの。
見学はボランティアガイドさんがひとつひとつの部屋を案内してくれる。
まずは応接室、お客を迎える部屋はいちばんの見せ場であり、このゴージャスさ!
変わった三角形の寄せ木の床。どこかで見たことがあると思ったら、鹿児島の藤武呉服店別邸で
見たのと同じだな。あちらはもう少し小さかったが。
端の方は色の違う木材を使ってこんなリボンのようなデザインに。
各部屋やホールの床も皆違うデザインでそれぞれ凝っている。
シャンデリアも素敵だなぁ!
その奥は書斎。。ステンドグラスがはまった窓はサンルームに面しており、採光をとりながらも
外部から遮断されている。
もう一方デスク前の出窓にはカラフルな色使いのステンドグラスがはまっているが、こちらも不透明で
ある上に、その外は建物に囲まれた庭であり、人がうろうろするような場所ではない。
落ち着ける空間造りに配慮されているなぁと感じる。
調度品もオリジナル品で、装飾にはアールヌーボーやアールデコ、そして和風のモチーフも
見られる。
サンルームはタイル床。
ところで、基本的にガイドさん同行であり自由に動き回れる訳ではないのだが、私たちのガイドさんは
超厳しくて、ちょっと写真を撮るのに手間取って遅れると、はいこっち来て下さいよ、と急かされ
案内をストップするのでゆっくり見ていられない。。。(汗)
洋館の1Fの金庫室は寄せ木床だが銘木を使った床の間があり、ほぼ和室である。
金庫も仏壇のように埋め込まれていた。
折上げ格天井の端のように、S字カーブを描く廊下の天井。
和館の附属屋や離れとつながる廊下は美しい格子がはまっている。ちょっと変わったパターンで
洋風ではないものの、和洋のつながりを調和させている。
続く。