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Channel: まちかど逍遥
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南九州△ しらさぎ荘と芳野旅館

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人吉の続き。

繊月酒造の見学をしたあと駅へ戻ったらもう迎えの車が来てくれていた。10分ほど走って
しらさぎ荘に到着。ちょっと郊外だから山の中かと思っていたら、何と田んぼの真ん中で驚いた(笑)
しらさぎ荘は宿であるが、食事もできて温泉も有名。


まずは温泉へ。日帰り湯は200円なのだが、食事する人はサービスだとか。えーほんとに?
別棟の温泉は、施設は簡素だが、お湯はめちゃくちゃいいじゃないの!人吉旅館と同じような
弱アルカリ性のつるすべ系だが、お湯はわずかに黄色っぽい透明で、しばらく浸かっていると
泡がびっしりつくのだ。極上のお湯!う~ん、気持ちいいなぁ!


さて湯上がりに食事。。案内された部屋は湧き水の池に面した明るい個室で、一人でゆうゆう。
数あるメニューから、鯉洗い御膳1500円を注文。


朝ごはんをお腹いっぱい食べてしまったので、ちょっと控えめのものにしたのだったが、
待つこと10分、出てきたのは、、、うわっ、すごい。これが鯉?食べてみると、、、コリコリ!
全く臭みもなく脂が乗っていてめちゃくちゃ美味しい!鯉の洗いってこんなんだった?
鯉こく(味噌汁)も、すごくいい出汁が出ていて、白子と卵も入っている。1500円とは思えない充実度。
う~ん満足!


窓を開けて手を叩いたら池の鯉がうじゃうじゃ寄ってくるし(笑)、ごはん粒を落としたりして
遊びながら1時間ゆっくりリラックスした。こんな田んぼの真ん中で泊まって宿から出ず日がな1日
のんびり過ごすのもありかも。


ちなみに、帰りの車で運転してくれていた兄ちゃんに聞いたところ、料理で出す鯉はあの池の鯉とは
別だとか(笑)。ちゃんと食用に養殖しているものらしい。


いやー、送迎付きだし、温泉も無料で、こんなに至れりつくせりでいいの?しらさぎ荘最高だな。
行ってよかった。ありがとう~!また鯉を食べに行きたいなぁ~


列車の時間までまだ少しあるので、駅の近くの芳野旅館へ。
人吉ではお庭公開をやっていて、人吉旅館や芳野旅館、ほか数ヶ所で無料で見せてもらえるという。
そのリーフレットによって、ここも登録文化財の宿だと知ったのだった。


おぅ。名前はよく聞いていたがこんな古い宿だったのか!人吉旅館よりも古そうじゃないの!
3回も人吉に来てるのにたまたまこの筋は通ったことなかったのかな。


説明板によると、居間棟は1888(明治21)年、別広間棟は1913(大正2)年、
本館は1931(昭和6)年の築。
人吉相良藩の御典医の家を改装して、明治42年に「料亭吉野本店」として創業したのが芳野旅館の
始まりとか。水車や川舟の古材や竹などを巧みに使った数奇屋風の造りになっているらしい。へぇ~


ちょっと見せてもらえますか、というと、客室は見れませんがお庭はどうぞとのこと。


ホールの天井が変わっているな。


正面のガラス戸からお庭へ降り、ぐるっと囲んでいる建物を見上げると、あっ、色ガラスが見える!
あそこがサンルームだな。


窓から1階部分を覗くと、応接室だったのだろうか。客室と思しき部屋もしゃれた形の窓が見え、
内装はどんななのかと気になるなぁ。一度泊まってみたいなぁ!




お庭はこじんまりしているが山あり滝あり、ダイナミックで密度の濃い池泉式庭園。
立体的な構成なのでぐるっと一周すると歩くごとに景色が変わっていく。


人吉の滞在の最後の30分も無駄にすることなく、人吉の二つの老舗旅館を見れてよかった!


人吉から帰りのいさぶろう号は、出発時間の15分前に乗り込んだのが正解!たった6席しかない自由席は
最終的に満席になり、立ち人が出たのだった。ま、300円払えばいいだけなのだけれど(笑)。


続く。


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