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国東半島一周 安心院の鏝絵

山香からの続き。

安心院までは途中から高速道路に乗れば早かったのだが、ほぼ並行して下道があるしと思って
高速代をケチったらかなり細いくねくねの山道で、崖崩れがあったら1日気づかれないんじゃないかと
いう心細さを感じながら走るはめに。。。
安心院は鏝絵が有名だと聞いていた。行ってみると観光用の駐車場も整備されていた。
車を置いて歩いてみよう。雨はまだまだ降っている。
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安心院の鏝絵は古いものもあるが、現代の作家さんが製作した新しいものもたくさんあり、
設置先の商売に合わせてユーモアあふれるモチーフで作られている。
古いものも、元々ついていた建物を取り壊すときに保護して移設したものもあり、修復されている
ようなので正直パッと見では古いものか新しいものか分からない。
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例えばこれは古く明治20年代に作られたもので、移設品である。
上の写真のは新しく平成14年に作られたもの。印刷屋さんなのでペンとインクが描かれている。

縣屋酒造の古い建物。迫力ある木彫りの持ち送り。
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その向かいは、安心院の豪商だった重松家住宅。さすが、まちで一番立派な鏝絵スポットだ。
外壁いちめんに富士山が描かれている。大胆!!これは鏝絵なのかどうかは・・・?
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その上には望楼のような2階があり、戸袋にも鮮やかな鏝絵が。いずれも彩色はし直されていると見える。
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丸窓の周りにベンガラで描かれた雷文風の模様が。
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重松家は建物の一般公開はしておらず外から見るのみ。この石垣も素敵だな!
下は亀甲、上は四角の切石積み。積み方が切り替わる部分は五角形の石が使われているのが面白い。
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苔がみっしりついてまるで青石のよう。
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まちなかを水路が巡っており、庭先にこんな水場を持つ家もある。湧き水か川の水かは分からないが
野菜や道具の土を落としたりするのに使っていると見える。同じく鏝絵を見に行った琴浦の光集落にも
そっくりの水場があったな。
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こちらも水路の一部が開渠となった水場。
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水路で鯉を飼っているところもある。
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こちらも古い鏝絵の移設品。明治20年代の戸袋。
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昭和初年に作られた招き猫。
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賀来家住宅の妻壁には明治20年代に作られた鏝絵が。やっぱりオリジナルの位置にあるのがいいなぁ。
古い鏝絵は主に「高吉」と「長野鉄蔵(鉄は旧字)」という人により製作されたものが多く、
不明なものもある。これは高吉さん作。
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「鏝絵とはなんですか」と題された説明板の説明の一番最後に、「(鏝絵は鰻絵 うなぎ絵 ではありません」
と書かれていて笑ってしまった。
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見ての通り、散髪屋の鏝絵。新しい鏝絵は3名の作家の名が見られた。
新しいものも伝統的な材料や技法で作っているようなので、年月が経てば遺産になるだろう。
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ぐるっとまちを一周して見終わった頃、気づいたら雨が止んでいた。

続く。

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