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Channel: まちかど逍遥
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島根の旅 有福温泉へ

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浜田からの続き。

バスは30分ほど田舎道を走る。
途中の集落は例外なくオレンジ色の石州瓦を載せているので明るい雰囲気。お寺も学校もオレンジ色。
過疎とか限界集落とかいう問題とは無縁に感じられる(実際はどうなのか分からないが・・・)


越屋根のついた小さな土壁の蔵をいくつか見かけたが、特別な用途があるものだろうか。
気になったので走るバスの中から慌てて写真を撮ったら斜めになってしまった(汗)

気になる建物がちらほらあり、居眠りする暇もなく7時前に有福温泉のバス停に到着した。
ここから少し上って行くと温泉街がある。帰りのバスまで4時間あるので、ゆっくり心ゆくまで散策しよう。

曇りのち雨の予報通り小雨がぱらつくが、こういう場所は少し湿り気がある方が風情がある。


細い谷沿いにちまちまと民家が並び、崖の中腹に旅館が三次元的に建っている。いいねぇ。
いつものようにまちのいちばん端の方から歩いていく。


温泉街のはずれにあるやよい湯。共同浴場らしい素朴な建物だ。


そしてこの川べりの石段の美しさに目を奪われた!


しっとりと照りをまとった石、その間に飾りつけたように生えている草花、清廉な水の流れ。
あぁ素敵だなぁ~!この一角全体含めて、やよい湯、気に入った。最初に入るのはここだな!


入ってみると細い下り階段があってその奥に浴室へのドアが。通路が脱衣所を兼ねていて
すごく狭いが、観光向けに至れりつくせりじゃないのがかえって好感度大。お湯は茶色の
モヤモヤが混じり、大地の香り。これも観光向けならちゃんと(?)漉して取り除くだろう。

朝早いからというのもあるが、地元のおばちゃんがポツポツ入りに来るぐらいで、ゆったり
夜行バスの疲れを癒すことができた。。。

有福温泉には公衆浴場が全部で3つ、やよい湯の他に御前湯とさつき湯がある。全部入ってみたいが
さすがに続けて入るのは疲れてしまう。先にまちなかを散策して朝食でも食べたい。

御前湯はこの温泉街のシンボルとも言うべき洋館風のファサード。
しかし真ん前に神楽殿という建物があるので正面から全貌を眺めることができないのが
何とも歯がゆい。


まちなかを一通りうろついたあと、9時になったので有福カフェへ行ってみる。


ウェブサイトやパンフレット類にも必ず載っているイチオシのおしゃれスポットのようだ。
それに実際のところ、そこ以外に旅行者がふらっと入れる喫茶店などは皆無なのである。


アプローチは古いレンガの塀と古いタイルの壁と、足下の階段は新しく焼き物のかけらをモザイクにして
埋め込んであるのだが、とってもおしゃれな雰囲気だなぁ!




ストーブの炎がゆらめく部屋で地元産の食材を使ったイタリアンを味わいながらワインやお酒を
飲めるお店なのだが、残念ながら朝イチでは食事メニューは無理で、モーニングのような
セットメニューもなかったので、スイートポテトパイを注文したが、とてもおいしく、
朝っぱらからとても優雅な気分でくつろぐことができた。




帰り際に聞いてみると、ここはもともと樋口旅館のスナックだったところを改装したのだそう。
言われてみると入口から厨房あたりはスナックっぽい構造かも。しばらく放置されていたというが、
うまく変身してよかったな!

やっぱり日帰りの旅人でも気軽に立ち寄れる店がないとトンボ帰りになってしまうもんなぁ。

さて小腹も満たしたところで御前湯へ行くとするか。

続く。

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