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Channel: まちかど逍遥
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佐賀~長崎の旅 旅の最後はお風呂屋で!

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長崎の続き。

日本基督教団長崎教会。まちなかになじんだこういう教会も素敵だなぁ。
一部に足場が組まれていた。部分改修だろうか。


塀は鉱滓レンガだな。


モルタル吹付の陰影のある質感がいいなぁ。


・・・と思ったら、顔の皮一枚だ(笑)。これも看板建築と言うのだろうか。


そしてその隣にあるのが、、、日栄湯。うわぁ~お!!お風呂屋だ!!
えび茶色と黒のストライプが強烈に目を引く。


入口がまたいいじゃないの!六角形の踏込みがあって男女のドアがあるのだが、暖簾がダブルで
掛かっている。


空港へ向かうバスの時間まであと1時間ちょっとある。まるでお風呂に入る時間を残しておいた
かのようだな(笑)。入ろ!!


うわぁ・・・・!思わず声をあげてしまう素敵さ。
100年以上も営業を続けられているというお風呂屋は、昭和の時代で時が止まったかのような
レトロな空間。靴脱ぎ場と脱衣所の間は仕切りなし、脱衣所と浴室の間は透明ガラスで開放感抜群!


上がってから番台のおばちゃんと少し会話したところ、おばちゃんで3代目だという。
このあたりにいくつかあった銭湯ももうここだけになってしまったとか。。。

今から空港へ向かうんです。最後に汗を流せてさっぱりしました。ありがとう~~
気をつけてね。また来てね。また来ます。がんばって下さいね!
ほんとに、この世界遺産を擁する観光都市長崎にあって、庶民の日常生活を100年にも渡り支え続ける
小さなお風呂屋、こちらもまた世界遺産級の価値があるよ!いつまでもがんばってほしいから、
長崎を訪れる人は皆、観光の途中にちゃぽんと入ろう!!

石橋電停から市電に乗って戻る。


築町で乗り換えのため降りたけど、めんどくさいからそのままバスターミナルまで歩こう。
このあたりは明治時代に出島があったところだが、まわりも埋め立てられて今ではもう扇形の
出島の形は判別できないとか。


いかにも古いプラットトラスの出島橋。アメリカから輸入されたトラスは鉄道橋のように飾り気がない。
1890(明治23)年に新川口橋として中島川河口に架けられたあと、1910(明治43)年に
老朽化した初代出島橋に代わり今の場所に移設されたとか。一般供用されている道路橋としては
日本最古の鉄製橋梁だそうで、土木学会選奨土木遺産にもなっている。


元の出島エリアには古そうな建物がたくさん建っており観光客で賑わっていたが、見る余裕なし。
本当に古い建物なのか、復元建物なのかもチェックできていないが、次回以降におあずけとしよう。


バスターミナルまでの途中で見つけた長崎県庁第三別館は、元長崎市警察署で1923(大正12)年築。
白いタイル張りでモダニズムが入ったデザインだが、入口上部の丸窓まわりの装飾に古さを残す。


おや、これは・・・?屋根付き橋か?いや違うな。橋の上に建物が建っているのだ!!うわぁ~


これはどう見ても橋の欄干だな。暗渠や水路の上に、流れに沿って建物が建っているのはちょくちょく
見かけるが、こんなパターンは・・・見たことがない。


うわっ、親柱まであるぞ。建物は一応、1階が雁木造りのように通り抜けられる形になっていて、
橋としての機能は保っていると言える。でもその通路に面してドアが並んでいるのだから妙である。
何だかいまだに戦後を引きずっているようにも思えるが(汗)、興味深い物件だ。

やっぱりまちは歩くと面白い。

ところで、何で旅の最後にむりやり長崎市内を持ってきたかと言うと、その他の場所からだと長崎空港への
アクセスが非常に悪いため。ちょうどいい時間のバスがないので空港へ早めに着いて長時間待たねばならず
時間がもったいないことこの上ない。駅から歩ける距離でもないし、アクセスが悪いのはほんとに致命的。
シャトルバスで最寄の大村駅まで少なくとも30分に1回ぐらいピストンしてくれれば、JRやバスと
つないでどこへでも向かえる。是非とも改善してほしいものだ。

今回は長崎のごく一部しか見れていないので、今度は長崎市内に泊まってじっくり歩きたいな!

終わり。

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