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Channel: まちかど逍遥
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天草・熊本の旅 橋と温泉

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天草の続き。

大江教会から上天草の宿へ向かって走る。雨は降ったり止んだり。台風は思いのほかスローペースのようで
今日は何とかもちこたえそうだ。宿に入ってしまえばカンヅメになっても温泉は入れるだろう(笑)

上島と下島のつなぎ目にある本渡のまちは、天草でいちばんの都会である。本渡瀬戸は、もとは自然の
海峡であったのを拡張した運河で、幅50m、深さ4.5m。かなり大きい船も入ってくると見え、
国道の天草瀬戸大橋はぐるぐるらせんのループ橋である。
そして行きしな、そのループ橋を渡っているときに目に入ったのがこれ。

あっ!筑後川昇開橋と同じ昇開橋だ!!可動橋好きの私としたことが、チェックしていなかった・・・(汗)。
しかしここで車を停めるわけにもいかず、車窓から何とか撮った写真がこれ。
スマホで検索してみると1977年に架けられた人道橋らしく、天草工業高校の裏手に架かっている。

行きしなは急いでいたため、帰りに寄れたら、ということでパスしたのだが、帰りも宿の夕食の時間に
ギリギリで見に行っている余裕はなかった。・・・ということで、帰りに車の中から撮った写真がこちら。
さっきは上がっていたのが今は下りている。おお~っ、日常的に開閉しているんだな!

思わぬサプライズでテンションも上がる~~~

弓ヶ浜の宿に向かって海岸沿いを走っていると、空がなんだか妙な色に。。。雨はもうすっかり止んでいる。


夕焼けなのだが、見る間に空全体が黄金色に光りだした。雲があるため乱反射しているのだろうが、
不気味なほど鮮やかな色なのである。写真ではなかなか伝わらないが・・・


オレンジ色はどんどん深みを増し、これはもしかして・・・世界の終わりが来るんじゃないか、などと
ちょっと不吉なことが頭をよぎるほどに、、、不思議な色に包まれたのだった。

宿についてほどなく日没。あの夕焼けはやっぱり台風の予兆かなぁ。。。

今宵の宿は洞窟風呂が有名な湯楽亭。いやぁ~~、さすが日本秘湯を守る会の宿、この温泉すごいよ!!


露天風呂から天然の崖に穿たれた入口を入ると、、、


中は手掘りのノミ跡生々しい洞窟で、温泉がなみなみと満ちているのである!!。
北海道の二股らぢうむ温泉や大分の長湯温泉と似た泉質かな。左右の壁には温泉の析出物がゴッテリと・・・
翌朝入りに来た時は、水面をパリパリした結晶が覆っていた。若干塩味のする温泉だ。


湯温もちょうどよく、ほの暗い洞窟の温泉は落ち着く落ち着く・・・ひとりでボーっと、物思いに
ふければ最高だ。ずっと奥まで行くとまた扉があり室内の浴室へつながっている。
室内の方もまたいい雰囲気で、泉質の違う透明な温泉の浴槽もある。そちらの白湯のほうも気持ちいい
温泉で、ほんとにもう極楽!ここならほんとにカンヅメになってもよかったな(爆)


この温泉、実はそれほど歴史は古くなく、1977(昭和52)年に白湯、1996(平成8)年に赤湯が
掘り当てられた。「温泉開発の由来」には、夢に出てきた老人の導きがあったと書かれており、掘削工事を
したところ見事に温泉が湧出したのだとか。

ごはんも最高、温泉も最高。いやぁ~~いい宿だった。

台風の進行速度は遅く、土曜日は雨もぱらつく程度で済んだが、日曜、月曜はともに降水確率100%の
暴風雨予報。しかし朝の時点ではまだ降っていない。今日は三角に寄り道してから熊本方面へ行く予定だ。

行きしなも気になっていた工事中の橋のたもとにうまい具合に駐車スペースがあったので、急きょ寄り道。
宇土半島と上天草市の大矢野島に架かる天門橋の横に、新しい橋を架けるらしい。
天門橋は写真右側のトラス橋で、天草五橋のひとつ。


大きな鉄骨の塔が両側に建ちワイヤーが渡っている様子が見えたので、斜張橋かと思ったのだが
シンプルな中路式アーチ橋となるらしい。


アーチの部材を上から吊るしてつなげていき、最後にキーストーンのように頂上部分をはめ込むらしい。
赤白の鉄塔はクレーンの役割をする仮設構造物である。ケーブルエレクション斜吊工法というのだとか。
いや~面白いな!

雨がぼちぼち降り出した。

三角についたら、さっきの新天門橋が側面方向からよく見えた。だいぶ煙っているが・・・

工期は平成29年3月までとなっている。→こちらに詳しい説明あり

続く。

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