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Channel: まちかど逍遥
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天草・熊本の旅 三角再訪

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天草からの続き。

実は、三角は以前来たことがあった。寝台特急なは が廃止になる前のことだ。もう8年も前のことか・・・
前回はいい天気だったが今回の三角は雨だった。風はまだないが、さすがに台風の影響か海面が結構高く、
ベンチのある石積み護岸の下段は波に洗われている。


前回来たときの青空の写真はアップしてあるが(三角西港の洋館(熊本)その1その2)、もう一度。
こちらの広場に建つのは、小泉八雲が立ち寄ったという旅館浦島屋を復元した建物。雨に濡れると
なかなかいい感じが出ているね。


その裏手にある石組みの排水路は国の重要文化財である。
山手から海へ垂直に下りてくる水路がまちなかに3本造られていて、それらをつなぐ後方水路が崖の際を
走っている。水路に架かる石橋も古く、4基が重要文化財だがこの中之橋と三之橋しか見ていない。。。


その崖の上には役所建築が建ち、下界を見下ろしているようだ。
こちらは旧宇土郡役所庁舎。


前回から様子は変わっていないが、今回はドアが閉ざされていた。もしかして台風だから??




旧三角簡易裁判所。ここも閉まっていたので外観を見て回るのみ。。。


1890(明治23)年の建物を1920(大正9)年にここへ移設し、1992(平成4)年まで
実際に裁判所として使っていたというから驚くばかり。


官舎だったと言われる木造の建物の軒飾り。
この建物、崖上へ上る階段の正面に建てられているのだが(水路の写真の奥)、官舎としたらなんでこんな
ど真ん中の目立つところに建てられたのか不思議だ。この場所は派出所とか郵便局あたりが似合いそう。


再び海辺のエリアへ下りてきた。旧高田回漕店は明治20年代の建物らしいがきれいに修復されている。


こちらは開いていて二階にも上がれるということだったが本降りの雨に意欲を削がれ・・・(汗)


旧三角海運倉庫のテラスも雨ではね。。。
しかし、こんな天気だというのに、車で訪れている人が結構いるのにはちょっとびっくり。


こんな波打ち際ギリギリに建っているから、台風で高潮になったら波をかぶってしまいそうだけど
内海だから大丈夫なのかなぁ?


こちらの龍驤館は下見板張りとハーフティンバーを組み合わせたデザインで、アシンメトリーなのが
住宅建築の雰囲気。1918(大正7)年に明治天皇御即位50年記念事業として建てられたものだ。
しかしまぁ、そこからもうほぼ100年経つとは。


入口のテラスも住宅っぽい。
ちなみに「龍驤」とは、明治天皇の最初の西国巡幸時の御召艦の名前ということだ。


ここは三角の歴史を紹介する展示室となっていて三角港のジオラマもあり、近代的な都市計画で
街が作られていることが理解できる。


三角駅も見に行ってみると、おや、あの無粋な錆び錆びのデッキはさっぱり取り払われて、
サンドベージュ色の壁とえび茶色の屋根のオシャレなツートンになっていた。GOODJOB!
山形の折れ屋根は元からのもの。


もともと風光明媚で旅情溢れるローカル線だった三角線に「A列車で行こう」という観光列車が走るようになり、
駅もデザイン性が向上したのだ。天井にもA列車・・のエンブレムデザインなどがあしらわれている。


ちょっとスタイリッシュすぎな感もある待合所だが、ホームはそのまま。そして待機する列車も国鉄顔。
今回は車だけど、また三角線に乗りたいなぁ~


続く。

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