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石の対馬 中部 ~浅茅湾の入江風景

対馬の続き。

シーカヤックでは浅茅湾の静かな入江をすいすいと進みながら、ガイドのおっちゃんがいろいろ説明
してくれる。あの岩が露出した山が城山、金田城はあの上だったか・・・(苦笑)
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入江の奥に入り込んで岸に近づいたり、石屋根の石材を採っていたという場所を教えてもらったり、
無人島に上陸してちょっとしたピクニックを楽しんだり。戻りは向かい風でかなり疲れたけど(苦笑)
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カヤックのステーションにあった古い写真。昭和30年代頃だろうか、あの小屋の石屋根を葺く作業だ。
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石を背負った人が下の緩いスロープを歩いて、上にいる人が石を引っ張り上げる。いきいきと働く人々。
あぁ、昨日久根田舎のおじいちゃんに聞いた話そのままの光景だ。何か感動。。。
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深い山が丸ごと沈下したような浅茅湾のリアス式海岸は西側に開けている。
珊瑚のような形をして深く入り組んだ入江は水面が穏やかでシーカヤックも安全に楽しめるし、
真珠などの養殖にも最適に見える。しかしいったん入り込むと迷路のようでそこから出るのも
大変そうな気がする(苦笑)
入江の最奥部と東側の海との間はもともとは陸地によって閉じられており、その部分で上島と下島は
一つの島としてつながっていた。しかしやはり近道をしたいと思うのが人間の性。
大昔は、いちばん低い部分を徒歩で越えて反対側へ出ていたといい、その場所の地名が「小船越」といった。

西の漕手(にしのこいで)は、西へ漕ぎ出す場所という意味だろう、小船越の集落から浅茅湾の
入江へ抜けるわずか160mの地峡だ。船を曳いて越えやすくするために多少は切り開いたのだろうか。
露出した岩盤が風雨にさらされ、まるで人工の構造物のような趣を呈している。
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船から荷物を積み替えて、この幅5~6mぐらいの細い通路を馬や牛に曳かせ、反対側の海岸で再び
船に載せて出航したのだ。そんな手間がかかっても、下島の南の外海をぐるっと大回りしてくる
よりもよっぽど安全な近道だったのだろう。
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今は時が止まったように静かな入江で当時の様子に思いを馳せる。。。
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地殻変動により岩盤に加わった想像もつかないほどの巨大な力。地球のパワーをまざまざと
見せつけられる。
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ここをゆっくりと歩きながら入江の風景を眺めていると、いったい今が何時代かわからないような
不思議な気分に包まれる。あぁ・・・地味な案内板に目を留めて立ち寄ってよかった。
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長らく海上交通の要衝であったこの小船越は、江戸時代に別の場所に運河が開通したことにより衰退する。
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それが空港にほど近い大船越という場所である。そこも小船越よりは距離が長かったのだろうが
もともとは地峡を船で越えられるポイントとして利用されていたと思われる。そこを切り通して運河を
造ったのは1672年、それにより上島と下島は物理的に切り離された。
大きな船も通れるようになり交通量が増え、外国船や密貿易船を監視する番所も置かれた。

現在大船越瀬戸には大きな橋が跨いでいるが、観光スポットとして整備されているわけではないようで
駐車できる場所がなく、車で通りながら見下ろすのみ。なので写真も撮れず。。

水深が比較的浅かった大船越に代わり1901(明治34)年に開削されたのが、万関瀬戸である。
ロシアとの戦争をにらんで造られ、実際に役に立ったらしい。
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万関瀬戸に架かる真っ赤な万関橋は対馬きっての観光名所であり、観光バスも停まる駐車場がある。
自撮り棒での記念撮影に余念のない外国人観光客に混じって、私たちも橋の真ん中まで歩いて行き
青い水面を見下ろす。とってもきれいなターコイズブルー!
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真っ赤なアーチ橋は3代目のもので青い海、青い空によく映える。しかしうまく撮れず、左下の
わずかな部分のみでご勘弁・・・(爆)
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2日目の夜は日曜日だったので休みの店が多く、夕食探しはさらに難航・・・
仕方なくまちに1軒だけの回転寿司屋に行ったら、これが大正解。めっちゃ安くておいしい~~
昼も食べ損ねたので夜は大盤振る舞い!あれもこれも躊躇せず頼んでおなかいっぱい食べて、
お勘定は昨日のアカムツ1匹とほぼ同じって・・・(爆)
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続く。

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