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Channel: まちかど逍遥
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盛岡の近代建築めぐり その4

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盛岡の続き。

盛岡のA級銀行建築の1つ目は、第九十銀行本店本館。1910(明治43)年築。
現在はもりおか啄木・賢治青春館となっている。このときは開いていないようだったが、朝早かったせいか。
ま、開いていても時間的に見る余裕は全くなかったのだが(汗)


サンドベージュ色のタイルと石材のコンビ。デザイン的にもちょっと変わっていて面白い建物だ。
石材も、隅石やアーチ部分などの自然な割り面と、整形された部分とがミックスされていて表情豊か。


特に窓下の水切り材の断面や、こんなビーズ型のパーツなど、特徴的な装飾が目を引く。
明治建築なのにモダニズムっぽい要素もあったりして斬新で面白いな!


向かいにあった、唐たけし写場。こちらも古そうだな。。フォントがかわいい。


こちらは盛岡銀行本店本館。1911(明治44)年築。見ての通りの辰野式のレンガ建築。
ご立派すぎて私はちょっと・・・
しかし今も岩手銀行中ノ橋支店として営業しているようだ。それはすごいな!!


さすがにこの建物の前では、朝っぱらからここ目当てに繰り出して来たらしい観光客たちが
それぞれにカメラを構えていた。


中ノ橋通りの銀行三兄弟(笑)の最後は、盛岡貯蓄銀行。1927(昭和2)年なので先の二つより
だいぶ時代が下る。しかしやはりギリシャ神殿風の列柱を並べた威厳あるスタイル。


現在は盛岡信用金庫本店。
こんな大物銀行建築がずらりと並んでいる中ノ橋通りって、いったいどういうところなのか??
中津川左岸のエリアは盛岡城下の商業の中心地として豪商が軒を連ねていたといい、
中ノ橋通りは近世~近代においてビジネスの中心地だったようだ。


こじゃれた商店建築もポツポツ。アシンメトリーなデザインが面白い。


そこから北へ抜けたところに、盛岡消防団第5分団が。やぐらが屋根の上に載るシンボリックな外観。


水色の板壁と赤い屋根がかわいい~!1913(大正2)年築の建物は今も現役だ。


木造建築なので火事には気をつけて、これからもずっと残ってほしいな!


あぁ、楽勝かと思っていたが想定外の建物を見つけたりして時間が押してしまった。ヤバイ。。。
路線バスに乗ろうと公会堂前のバス停で少し待つが遅れているのかいっこうに現れない。
たまらず早足で歩き出し、次の次のバス停で追いついて来たバスに乗る。
まったく・・・旅人にとって路線バスはいつも心許ないものだ。高速バスはまだ信頼できるが・・・


盛岡駅西口のバスターミナルはとても使いやすい。駅の自由通路を渡ると目の前にロータリーがあって、
地上へ下りる必要もないし、道路を渡ったり迂回しする必要もない。うまく設計されているな。

清々しい残雪の岩手山が線路の向こうに見えた。

仙台へ戻るバスの車窓から岩手の雄大でのどかな田園風景を眺めながら、今回の長い旅を思い返し
北海道にいたのがもうずいぶん前のことのようだなぁ~としみじみ。
岩手って、仙台までピーチで、そこからバスに乗れば意外と大阪からも来やすいことも分かったし
また近いうちに来たいな!!

仙台駅の牛たん通りはGW最終日だからかめちゃくちゃ混んでいて、1時間とっていたけどギリギリ・・・
40分ほど待ってから20分で食べ終わって予定通りの電車で空港へ。仙台空港ももうおなじみだ。
約40分に1本というアクセス線のアクセスの悪さだけは何とかして欲しいが(苦笑)、
ピーチも遅れることなく旅は無事終了。楽しかったぁ~!

終わり。

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