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Channel: まちかど逍遥
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角館から水沢温泉へ

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角館の続き。



これまでなどいろんなまちで大小の武家屋敷の町並みを見てきたが、角館の武家屋敷通りはすごい!
ゆったりした幅の道に面して黒い板塀が延々続き、モミの高木が両側から空を覆いつくす。
まちがつくられた1620(元和6)年には、80戸の武家屋敷が建ち並んでいたといい
以降現在まで、まちなみはほとんど変わらず残っているとか。


それぞれのお屋敷の敷地はとても広くて門構えも立派。道路はアスファルト舗装されているが
両脇の側溝の特徴的な石垣なども古くからのものと思われる。


樺細工伝承館や平福記念美術館などの施設になっているところのほか、有料で公開しているところ、
無料開放しているところもある。岩橋家住宅は中級武士の住まいであった建物で、無料で見られる
武家屋敷のひとつ。


華美な装飾はないが、質のよい材料で丁寧に作られていることが分かる。案内板によると、江戸時代
末期に改造されたようだ。屋根は杉の柾目板(ザグ)を重ねた木羽葺(こばぶき)。


こじんまりした規模がかえってゆったりした暮らしを想像させる。




この青柳家は角館の代表的な武家屋敷で、3000坪の敷地にいくつもの建物がある。こちらは有料。
格式の高い薬医門は通常上級武士にしか許されないが、青柳家の藩への功績を認められ特別に許されたという。
妻部分にやわらかい曲線を描く門の屋根は木羽葺だ。


駅前の案内所で聞いたときに、ここだけで1時間ぐらいかかると言われたのだが、実はもう
持ち時間が20分ぐらいしかない(汗)。入るか悩んだのだが、青柳家を見なければ角館に行った
とは言えないな・・・と。


茅葺き屋根を載せた曲り家のようなL字型平面の母家は、右側に玄関らしきものがあるが、全体的に
農家のような造りだな。


土間を抜けて奥へ行くと庭に出る。武器庫や青柳庵ミュージアム、秋田郷土館、ハイカラ館・・・
などなど、いろんな建物があるのだが、建築としてはつるつるになってしまっていて正直あんまり・・・
時間がないからちょうどよかったけど。


しかしそれより、ふと気づいたらレンタサイクルのカギがない。えっ、ヤバい!!
予定の列車に乗り遅れたりしたらその次は2時間後。もともと超駆け足で見学に入ったのに
カギを探している時間なんてもうないよ~~(汗)。レンタサイクル屋さんでカギの弁済手続き
をするにしてもそこそこ時間がかかるだろう。絶対絶命・・・


自分でも血の気が引いていると感じながら、歩いて来た庭の小道を引き返し、目に全神経を
集中してカギを探す。・・・・と、あった!!うわぁ奇跡だ~~

こうして無事、時間通りに駅へ戻ることができたのだった。はぁ~~っ

JRの在来線で田沢湖まで行き、レンタカーを借りて今宵の宿のある水沢温泉まで。
ほんとはその先にある乳頭温泉の鶴の湯に泊まりたかったのだけれど、GWでもありかなわなかったのだ。
しかし泊まった青荷山荘はとっても昭和な旅館で、一人なのに32型テレビ付きの8畳間に通してもらえて
ゆったり居心地がいい。きりたんぽや釜飯など秋田の郷土料理をほどよく取り入れた
夕食も美味しくてとてもよかった!


この宿の温泉は小さな内湯のみだが、隣のニュースカイも同経営とのことで、無料で露天付きの
温泉に入れる。夜に入りに行ったが、綺麗で雰囲気もよくて快適だった。



まぁしかしニュースカイのお風呂も残念ながら向かいの「露天風呂水沢温泉」にはかなわないな。
さすが入浴専用の施設だけあって、脱衣所は団体様でも対応できる大部屋の棚にプラカゴがずらーっと。
ざくっと数えたら150個ぐらいあるな(笑)。しかしあなどるなかれ、お湯は極上で、屋内と屋外に2つ
ずつある浴槽には白濁したお湯がガバガバと注いでいる。特に露天が最高で、GW中の平日だからか
空いていて、爽やかな高原の空を独り占め!硫黄の香りとうっすらモール臭の混じったお湯は適温で、
いつまででも浸かっていたいと思わせる温泉だ。

続く。


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