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Channel: まちかど逍遥
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石岡の近代建築めぐり ~その1

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茨城の続き。

さて、バスで石岡に到着したら、JR石岡駅は工事の真っ最中。拡声器で警備員が叫んでいる。
「今日から駅の入口が変わりました。右手へお回り下さい」
えっ、今日から?


見ると、家形をした駅舎の入口はすでにフタをされ、工事中の方へ誘導路が設けられている。
あぁ、ここも橋上駅舎になるんだな。。旧駅舎の妻の断面に古い木の柱が見えていた。


目当ての古い建物は駅からは少し離れたまちの一角に集中している。
街道筋を中心にして栄えたまちだな。駅からそこへ行くまでの道のりはちょっと寂れている。。。
おっ、大谷石の塀が。関東冷凍工業の工場だ。


高い・・・5mぐらいあるな。
さすが産地に近いだけあって、歩いていたらちょくちょく石蔵も見られる。


うわっ、これは!マップにも載ってなかったけどすごいな!今はごく普通の民家のようだ。


喫茶四季。昭和5年頃に貸し店舗として建てられたらしい。
あとでお茶を飲みに入ってみたが、内部はすっかり昭和のパブという感じ。




春夏秋冬を表したこのマークが秀逸じゃない!?


平松理容店。1928(昭和3)年に建てられた看板建築。

その他にもモルタル装飾のある建物がポツポツと。

そして中心部のあたりには、あるある、看板建築がずらりと!




こちらはすがや化粧品店。三角のペディメントを見せるファサード。
これも昭和5年頃ということだが、喫茶四季にしても平松理容店にしても昭和にしては渋好みだな。。


お昼は蕎麦屋の東京堂で食べた。純和風の外観。


内部はテーブル席になっており、戦後座敷を取り払い改装したらしい。庶民的な食堂といった感じで
お値段もリーズナブル。


森戸文四郎商店。こちらも昭和5年頃に飼料店として建てられたといい、ポイント的なレリーフはついて
いるものの直線的なデザインになっており、このぐらいなら時代相応な気がする。


昭和5年頃に建てられた建物が多いのは、1929(昭和4)年に大火があったことによるとみられる。
焼けてしまった店舗をこぞって復興したのだろう。それだけ力があったということだ。


続く。

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