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陶山神社の磁器製鳥居

上有田からの続き。

陶山神社は素晴らしく魅力的だった。まずはこのアプローチ!
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この急な石段を上った上に踏切があるのだ。
犬山でもこういうロケーションがあったな。(あぁ、犬山の記事も書いてなかったのか!?)
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「すえやまじんじゃ」と読むのが本当らしいが、車に乗せてくれたおっちゃんも「とうざんじんじゃ」と
言っていた。通称の方が定着しているようだ。
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目的は磁器製の鳥居だが、踏切を渡ってすぐにある石造の鳥居も素敵だ。もとは竜山石のような
白っぽく粉っぽい石だったのが、年月を経て苔むしているのも味わいがある。
この石が有田焼に使われる土の原料だろうか。この一帯の地面はこの石でできているらしい。
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さらにこの見上げるように急な石段を上った上に、例の鳥居がある。あっ、あれがそうだな。
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まるで雲の上へでも上るような階段。
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うわぁ~、本当に焼き物だ!
この陶山神社では、有田焼を確立した藩主鍋島直茂と朝鮮陶工の李参平が陶祖として祀られている。
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「明治二十一年戌子十月」と記されている。明治時代に作られたのか!!
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しかし・・・近くで見てまず気になったのは、ひどいひび割れ。いくつかのかなり大きな筒状や箱状の
パーツを組み上げてあるのだが、結構バリバリにひびがあって補修が目立つのだ。扁額も割れているな。
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呉須で書かれた唐草模様は薄め。
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焼き物だから割れやすいのは当然で、しかもこの高台の先端で日々風雨にさらされているのだから
割れないほうがおかしいというもの。
脇にあった説明板には、昭和31年の台風で上部が破損したのを、35年に復旧させたと書いてある。
中央部のパーツがピッタリ合っていないのは後から作ったからだな。模様の色もそこだけ濃い。
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割れても補修を繰り返し、元通りに直して今まで保っているのはすごいね。
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境内には様々な磁器製の灯籠やら大皿やら狛犬やらも置かれていて、それらはすべて有田の陶工が
奉納したもので、力強い造形、細やかな細工は心意気を感じさせる。
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有田の焼き物産業に関わる人々が崇めてきた陶山神社。磁器製の鳥居はひび割れだらけでも
無傷の部分はつやつやとして作られた当初の輝きを失っていない。
半永久的な美しさをもつ磁器製の鳥居は焼き物のまち有田のシンボルなのだ。

さて高台から降りて駅へ向かいがてら、まちを見て歩こう。
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続く。

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