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Channel: まちかど逍遥
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さよなら、大丸心斎橋店本館

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建て替えのため去年いっぱいで営業を終えた、大丸心斎橋店本館。
カード会員等向けの最後の見学会に行って来た。私は会員ではないのだが、1枚で2名入場できるというので
Kさんの同伴者として入れてもらったのだ。ありがとうございます~

営業中は写真撮影に対しては厳格に禁止してきた大丸、天井だけの撮影でもすぐ警備員が飛んで来て
注意されたということが皆あるだろう。閉店間際の12月に、抽選による一般見学会があったが
かなりの狭き門だったようで私の知っている人は誰も当たらなかった。おそらく、各所からクレームが
出て急遽対応することになったに違いないと想像している。

1933(昭和8)年完成。ヴォーリズ建築事務所が手がけ、佐藤久勝のデザインによる緻密で美しい
意匠に覆われた建物はまるごと美術品のようだ。


最後の姿を記録しておきたいと多くの人々がカメラを持って訪れていた。
元は化粧品売り場だったと思うが、商品や什器が取り払われ、まるでホテルのロビーかダンスホールのよう。


エレベーターとエスカレーターに挟まれたフロアの天井は、アラベスク模様を思わせる濃密な模様に
埋め尽くされているが、六角形や三角形からなる麻の葉や扇など和のモチーフを取り入れている。


建て替え後の大丸は、御堂筋側のファサードを残して上に積み上げ、内装も復元するようだが、
金属パーツやステンドグラスの一部を再利用するとしても全部ではないだろう。大理石のモザイクなどは
取り外せないかもなぁ。こんな素晴らしい内装を本当に壊してしまうのだろうか。
あぁもったいないもったいない。。。


心斎橋筋のアーケードに面した側は若干建築年が浅く、アーケードがあるせいか御堂筋側に比べると
装飾は少ないので、全部解体されてしまうようだ。しかしさすがに大丸のシンボル、ピーコックは残すだろう。


ずっと見ていたら、どこを撮ったらよいのか分からなくなってきた・・・
とにかく、これだけ大勢の人がいいカメラを持って撮っていたので、画像は十分後世に残るだろう。
しかしやっぱり実物を残してほしいなぁ。。。

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