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Channel: まちかど逍遥
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耶馬渓の風景と、折戸温泉

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中津の続き。

翌朝はニコニコレンタカーを借りて耶馬渓へ向けて走る。雨予報だがまだ大丈夫そうだ。
一本道の国道212号を3~40分走るともう耶馬渓橋が現れた。橋も見たいが先に山国川の手前を
左折し「青の洞門」の方へ行ってみるか。なんか青の洞窟のパロディみたいだな(笑)。

すると、、、おぉっ!これが洞門か!
川沿いに張り出した岩山を手掘りでくり抜いたようなトンネルが、いくつも続いている。


しかも車1台しか通れない幅なので、信号で停まって交互通行することになっているのだ。
前方の信号が青に変わり車の列が動き出すと、うわぁ~、ほんとに洞窟の中を走っているようだ。
写真を撮りたいが危ない(苦笑)。通りすがりに見るぐらいのつもりだったが、これはちょっと車を停めよう。


競秀峰と名付けられた岩山のそそり立つ風景もすごい!まさに奇景。
青の洞門は、享保年間にたまたまこの地へ来た僧禅海が、川沿いの危険な鎖道を通っていた村人たちを
見て一念奮起、ノミで岩山を掘り30年もの年月をかけて安全な通路を作ったのだとか。


現在の車道は明治時代に大改修されたものとは言え、コンクリートで塗り固められているのは
一部分だけで、大部分は岩盤の掘削面がそのまま露出した不整形なトンネルである。


川に張り出した岩の崖っぷちには手掘りの洞門の一部が残っており、降りて歩けるようになっている。




明かり取りの穴もあり、壁や天井には刻まれたノミ跡の生々しい陰影がくっきりと現れている。
こんな大きな岩の塊を手で掘るという大工事を決意した禅海の村人を思う気持ちの強さを感じた。




そこからまた車で40分ほど走る。どこまで行くのか不安になるほど山深くまで入り、
ようやく着いたのが、ここ折戸温泉。一軒宿の向かいにある小さな公衆浴場で、モール泉のかけ流しと
いうので来てみたかったのだ。おっちゃん曰く、女風呂は今日の一番風呂だとか。
「お湯があんたを待ってたよ!」「やったー!ゆっくり入らせてもらいまーす」

割と最近きれいにしたようでネットで見ていた写真とは違ったが、確かにお湯はいい!
パイプからゴホッゴホッと咳き込むように吐き出されているお湯はほんのりモール臭でやわらかい。
車だと山の中のこんな温泉に浸かりに来れるのもいいなぁ。

また下って、途中の羅漢寺の近くで車を停める。あの岩山の上にお寺があるらしい。
あそこまで登るのはちょっと・・・(汗)




ソバ畑ごしに見る眺めもかなりいいよ!


さて耶馬渓大橋を見よう。山国川にかかった8連アーチの石橋。116mの橋長は石橋では日本一。


別名をオランダ橋と言うのは、長崎県に多い布積みであることからだとか。


えっ、ここ車も通れるの?
欄干も石造だが車にぶつけられたりしたら補修が大変じゃない??


1920(大正12)年に竣工、平成11年にオリジナルの姿に復元された。2012(平成24)年の
豪雨の被害を受け長らく通行止めとなっていたが、今年の6月にようやく再開通したとか。



さすがに美しい。復旧してよかったなぁ!


続く。

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