北海道のあともいろいろ行っているのだが、ちょっと気分を変えて最近行った旅の記事を先に。
10月の三連休に何も予定がないな、、、と急遽入れた旅は、阪九フェリーでの北九州行き。
阪九フェリーは以前も乗ったことがあるが、往復7400円という破格の値段なのだからお気軽だ。
何と難波から港までの往復バスクーポンと、船内レストランの500円券もついているのだからありがたや!
昔は確か今は南港フェリーターミナルから乗ったと思うのだが、今はフェリーターミナルでも
ATCでもかもめ埠頭でもなく、はたまた弁天埠頭でもなく、なんと泉大津港からになっていた。
泉大津便は今年新造船ピカピカの「いずみ」と「ひびき」が運航しており、行きはいずみ、帰りは
ひびきに乗ったが、どちらもクルーズ船のように快適!!
片道1000円の追加料金を払って寝台にしたので、個室のようにくつろげる。
船内のレストランは高くてまずいイメージがあるが、食堂並みの納得価格で味も美味しい。
売店も充実しているし、お風呂が最高。何と、露天風呂があるのだ!
温かいお湯に浸かり、夜風に吹かれながら流れ行く陸の灯りを眺める。これ極楽じゃないの!!
朝は6時に新門司に着き、バスで小倉へ。
戸畑のレンタカー屋が開くまで若戸渡船を見に行く。今も変わらず、若松との間を行ったり来たり・・・
よかった。。。
さて、ニコニコレンタカーを朝8時から借りて向かうのは、前から行きたかった河内貯水池!
石積みが美しい堰堤や珍しいレンティキュラートラス橋など土木遺産が盛りだくさんのスポットだ。
ごきげんで走っていたら、なぬっ、土砂崩れのためこの先通行止め!?メインの目的地にたどり着け
なかったら何しに来たのかわからない(汗)。
・・・しかしそのまま先へ進むと、交互通行ではあるが通れるようだ。よかった。。。
まずは河内貯水池堰堤。おぉ。。。素晴らしい!この美しい石積みの堰堤は!
山間の風景を大きく切り取る堰堤は四角く整形した石の布積みで、表面の自然な質感が
この趣をかもし出している。もはや人工物という違和感は全くない。
河内堰堤は1927(大正2)年竣工。八幡製鉄所へ工業用水を供給するために作られた。
高さ44m、幅199m、貯水能は700万立米の、重力式含石コンクリート造のダムである。
見える部分はすべて天然石張りとなっている。
水をたたえる貯水池側から見ると、水上に浮かぶ古城のような堰堤。
中央にあるのは取水塔。半円筒形の建物で切り欠きの入ったパラペットはまさにお城っぽい。
通路の高欄の細かい細工にはうならされる。外側の垂直面には石器というか凸レンズ型というか
端が薄くなった石を積み重ねてある。
天端は割石の小口面を見せてみっしりと並べてあるが、特徴的なのは石の断面が船形であること。
水平面でなくやや丸みを帯びた天面はまるで龍の背中を思わせる。
高欄の内側や取水塔の建物の壁もそれと同じような船形の小口を見せた仕上げである。
凸レンズ型の石の断面は船形になる。同じ石でも高欄の外側と内側で石の使い方が異なるのは、
内側は人が歩くので当たってもケガをしないようになめらかな仕上げにしてあると思われ、
細やかな気遣いに感嘆するしかない。
ダムという巨大な施設で、遠景のみでなくマクロの目線も考えてこのように緻密で繊細な細工が
施されていることに驚き、感動しっぱなしだった。この膨大な手作業の積み重ねによって、
美しい遠景が作り出されていると言えるのではないか。
堰堤の上から下流を覗くと、はるか下に小さな小屋や橋が見える。下へ下りる散策路があるので
行ってみよう。
続く。
10月の三連休に何も予定がないな、、、と急遽入れた旅は、阪九フェリーでの北九州行き。
阪九フェリーは以前も乗ったことがあるが、往復7400円という破格の値段なのだからお気軽だ。
何と難波から港までの往復バスクーポンと、船内レストランの500円券もついているのだからありがたや!
昔は確か今は南港フェリーターミナルから乗ったと思うのだが、今はフェリーターミナルでも
ATCでもかもめ埠頭でもなく、はたまた弁天埠頭でもなく、なんと泉大津港からになっていた。
泉大津便は今年新造船ピカピカの「いずみ」と「ひびき」が運航しており、行きはいずみ、帰りは
ひびきに乗ったが、どちらもクルーズ船のように快適!!
片道1000円の追加料金を払って寝台にしたので、個室のようにくつろげる。
船内のレストランは高くてまずいイメージがあるが、食堂並みの納得価格で味も美味しい。
売店も充実しているし、お風呂が最高。何と、露天風呂があるのだ!
温かいお湯に浸かり、夜風に吹かれながら流れ行く陸の灯りを眺める。これ極楽じゃないの!!
朝は6時に新門司に着き、バスで小倉へ。
戸畑のレンタカー屋が開くまで若戸渡船を見に行く。今も変わらず、若松との間を行ったり来たり・・・
よかった。。。
さて、ニコニコレンタカーを朝8時から借りて向かうのは、前から行きたかった河内貯水池!
石積みが美しい堰堤や珍しいレンティキュラートラス橋など土木遺産が盛りだくさんのスポットだ。
ごきげんで走っていたら、なぬっ、土砂崩れのためこの先通行止め!?メインの目的地にたどり着け
なかったら何しに来たのかわからない(汗)。
・・・しかしそのまま先へ進むと、交互通行ではあるが通れるようだ。よかった。。。
まずは河内貯水池堰堤。おぉ。。。素晴らしい!この美しい石積みの堰堤は!
山間の風景を大きく切り取る堰堤は四角く整形した石の布積みで、表面の自然な質感が
この趣をかもし出している。もはや人工物という違和感は全くない。
河内堰堤は1927(大正2)年竣工。八幡製鉄所へ工業用水を供給するために作られた。
高さ44m、幅199m、貯水能は700万立米の、重力式含石コンクリート造のダムである。
見える部分はすべて天然石張りとなっている。
水をたたえる貯水池側から見ると、水上に浮かぶ古城のような堰堤。
中央にあるのは取水塔。半円筒形の建物で切り欠きの入ったパラペットはまさにお城っぽい。
通路の高欄の細かい細工にはうならされる。外側の垂直面には石器というか凸レンズ型というか
端が薄くなった石を積み重ねてある。
天端は割石の小口面を見せてみっしりと並べてあるが、特徴的なのは石の断面が船形であること。
水平面でなくやや丸みを帯びた天面はまるで龍の背中を思わせる。
高欄の内側や取水塔の建物の壁もそれと同じような船形の小口を見せた仕上げである。
凸レンズ型の石の断面は船形になる。同じ石でも高欄の外側と内側で石の使い方が異なるのは、
内側は人が歩くので当たってもケガをしないようになめらかな仕上げにしてあると思われ、
細やかな気遣いに感嘆するしかない。
ダムという巨大な施設で、遠景のみでなくマクロの目線も考えてこのように緻密で繊細な細工が
施されていることに驚き、感動しっぱなしだった。この膨大な手作業の積み重ねによって、
美しい遠景が作り出されていると言えるのではないか。
堰堤の上から下流を覗くと、はるか下に小さな小屋や橋が見える。下へ下りる散策路があるので
行ってみよう。
続く。