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Channel: まちかど逍遥
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函館の近代建築めぐり ~その2

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山陰海岸を先に書いてしまったけど、、、函館の続き。

函館と言えば坂。これまで海に沿った平地ばかり歩いてきたが、市電の通りから函館山に向かって
急勾配の坂道がはじまり中腹に洋館が並び建つ、神戸の北野のような景観。


カラフルなペンキ塗りの下見板壁に格子や引き戸がついていたり、蔵造りに出窓がついていたり、
洋風の意匠や手法も特別感なく在来工法と混じっている感じ。


今日はパンにする?ごはんにする?というくらいの肩肘張らない洋風の民家がたくさん。


旧相馬邸は函館の豪商初代相馬哲平の邸宅として1908(明治41)年に建てられた。
坂の下で見たペパーミントグリーンの相馬株式会社社屋。その会社の礎を作り上げた人だ。
和館と洋館と蔵からなる広い邸宅で、内部は贅を尽くした造りだとか。公開されていると聞いたが
時間が遅すぎ、入れなかった。現在はカフェもやっているようだったが、あぁ残念。。。


相馬邸の一段下には旧英国領事館がある。1913(大正2)年の建築。
閉館間際だったがちょっとだけ入らせてもらって南側のお庭から建物を見る。ここも内部見学が出来て
ティールームもあるのに、悔しいなぁ。


ゆっくり本格的アフターヌーンティーを楽しみたかった。明日午前中に来ようか。。。


元町公園内に建つ旧北海道庁函館支庁庁舎。1909(明治42)年建築。三角のペディメントと
ファサードの円柱が古風でさすがに明治建築っぽく、いかにもお役所建築。


同じく公園内に建つこちらは、旧開拓使函館支庁書籍庫。


一番上手にあるのは、旧函館区公会堂。1910(明治43)年建築。

これら元町にある建物が揃いも揃って1908~10年に建てられているのは不思議な気がするが、
1907(明治40)年に函館大火が起こったことによる。
大火で失われた旧公会堂を復興するにあたり、相馬哲平が建築費の大半を寄付したのだとか。

昆布の無人販売所とは、北海道らしいなぁ。


函館湾へ続くスライダーのような、函館の坂。あぁ美しい眺め。上るのはしんどいけど・・・(汗)


山の手を横に歩いていくと教会がたくさん建っている。
こちらは函館ハリスト正教会復活聖堂。アーチ使いやドーム型の装飾塔など、濃厚なデザイン。


元町カトリック教会(函館天主公教会)。


こちらは新しい建物だが、夜空に幻想的に浮かび上がる函館聖ヨハネ教会。


山の手のいちばん上手にあるのが元町配水場。敷地の周囲には柵がめぐり近寄ることができない。
ライトアップされているようだが、チラリとしか見えないのがもどかしい。


函館山ロープウェイは百万ドルの夜景を見ようと山上へ上る人でいっぱい。巨大なロープウェイは
なんと125人乗りだって!!2台のゴンドラがはるか頭上を飛んでゆく。

私も上ってみようかと思ったが、列に並ぶのが面倒になって・・・・パスしてしまった。

続く。



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