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Channel: まちかど逍遥
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日奈久のまちをうろつく

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日奈久温泉の続き。

日奈久の温泉街は古いだけあって、ちくわ屋さんや飲み屋、ラーメン屋、大小の旅館がひしめいており
近くに港もあるなど、散策も楽しいところである。




すがすがしい朝食後の散歩。・・・実は金波楼でクレジットカードが使えず、現金を補充するため
夜にチェックしておいた郵便局のATMへ取り急ぎ直行したのだ。情けない・・・(苦笑)




日奈久温泉の旅館はいずれも昭和全開で、泊まってみたいところがたくさん。
ネット情報によると、泉屋旅館や新湯旅館や鏡屋旅館など部屋も内湯もかなりレトロで、入ってみたいが
駆け足ではもったいない。。。3泊ぐらいして宿のハシゴするべきか(苦笑)


外湯もいくつかあり、まちの中心部に建てられた温泉センター「ばんぺい湯」の他に、
こじんまりした松の湯、東湯がある。西湯というのもあるのだが休業中で、営業再開は未定とか。

松の湯は外観はこぎれいになっているが、翌朝入ってみたら内部は古いままで、脱衣所と浴室が
一体となった構造や、ペンキを塗り重ねた柱や湯気抜きもそのままで、思いのほかよかった!

まちの裏手に温泉神社があり、上るとまちが見晴らせる。しかし、急な石段はかなりしんどい・・・




まちなかを歩くと古い蔵や、旅館の壁になまこ壁や張り瓦が目に付く。


なまこ壁がひときわ美しいこの建物は修繕中。まちのランドマークとして活用されるんだろうな。




観光案内所も入り多目的ホールや舞台を備える「日奈久ゆめ倉庫」という施設にも、この張り瓦がある。
このあたりは港の埋立地に倉庫が建ち並んでいたらしく、旧農業協同組合日奈久支所倉庫だったものを
一部部材再利用して作ったのだとか。もとの倉庫の写真を見ると張り瓦も当時からのデザインだった
ことがわかる。
そしてこの裏手にあるのが、赤レンガ倉庫。


おりやと書かれた細い路地を入って行くと赤レンガ倉庫の入口がある。
小さな倉庫だが壁も屋根も改修されておらず、床はたたきなのでさらに「そのまま感」が強い。




日奈久港から荷揚げされた荷物を保管し、また冷蔵庫の普及していない時代には保冷倉庫として
使われたのだとか。




抜けて来た細い路地はおりや(織屋)の軒下。おりやは俳人種田山頭火が泊まったという宿で、
全国で唯一現存する木賃宿の建物なのだとか。内部も見ることができる。


幅1間の通り土間沿いにこちらも幅1間の畳敷きの部分があり、奥にはたたきの炊事場がある。
土間から急な階段で上がった2階が泊まる部屋のようだ。
雑然としていて今も実際に人が泊まっていそう。路地裏の木賃宿の暮らしが想像でき興味深い。


続く。

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