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Channel: まちかど逍遥
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日奈久温泉 金波楼

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日奈久の続き。

今宵の宿は日奈久温泉の金波楼。
若かりし頃はバックパッカー時代もありこれまでは激安小市民旅行を楽しんできた私であるが、
いい宿に泊まることを覚え、LCCで節約し昼食を抜いた分(苦笑)、宿でリッチな気分を
味わうという、大人な(?)旅もしているのだ。とは言っても、外資系ラグジュアリーホテル等は
興味なく、クラシックホテルや文化財旅館など、1泊1万数千円レベルまでであるが。
その他に、迷路宿シリーズなど(笑)、宿泊も旅の楽しみ。

日奈久温泉駅前にはちくわ屋しかなく(笑)、温泉街は駅前の国道から細い道へ入って5~6分歩く。
いい具合にうねった道は薩摩街道で、味噌屋さんやなまこ壁の建物など、開湯600年の歴史ある
温泉へ向かうアプローチとして気分を盛り上げてくれる。旅館街に入った頃にはもうとっぷり日が暮れていた。

あぁ、これか!木造三階建の老舗旅館は入口の扉を大きく開き、◯◯様と書かれた黒板には
私の名前もあった。今日はここに泊まるんだな。ワクワクする!




日奈久温泉が発見されたのが1409年で開湯600年以上、藩営温泉ともなっていた由緒ある温泉。
そして金波楼は1910(明治43)年に開業して今年で105年!木造三階建の本館と大広間棟と
正門及び壁が登録有形文化財になっている。金波楼の名前は、八代海に沈む夕日に映えた金色の波が
展望できたことに由来している、という。


通された部屋は踏み込みと次の間がついた8畳間。豪華ではないが古く落ち着いた部屋。


荷物を置いたらさっそく館内を探索しよう。


廊下や階段は電球の光であめ色に光り、何ともいい景色。




お風呂場の手前には廊下に面した手洗い場が。ぬおっ!!


一段下がった手洗い場の床には、、、青い銅板転写タイルがふちにぐるりとめぐらされ、中央部は
市松状に四半張り。何て素敵な手洗い場だろう・・・


市松の白い部分には花形のタイルがはまっているが、よく見るとストレートエッジの白いタイルを
一部切り欠いているように見える。割ってしまうことなくこんな風に切り込みを入れられるだろうか??


お風呂は温泉だがきれいに改修済みで、泉質もやっぱりちゃんと管理されているんだろう、あまり
インパクトがなかったのは残念。


翌朝、朝食後にもう一度うろつく。


昨日は見なかったギャラリーの部屋の壁にこんなレリーフが。マリア様!?


日中に見ると夜の風景とはまた全然違うな!お庭の緑がまぶしい。




フロントのある方の土間には、あのタイルが!聞いてみると、改修時に外したものを埋め込んだのだとか。
昔はもっとあちこちに使われていたんだろうな。


現在金波楼の裏は広い駐車場になっているが、元々は裏の道路まで一区画全部がお庭だったのだろうか。


続く。

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