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新居浜再訪 別子銅山記念館とえんとつ山

新居浜の続き。

鹿森ダムから山を下りる途中、教会に立ち寄り写真を撮ったら、川の向こうに廃線跡が見えた。
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あぁ、あれは端出場から平野部へとつながっていた下部鉄道の廃線跡だな。きれいな形で
軌道敷が残っているものだ。
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レンガのトンネルもあるな!歩けるのだろうか。
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さて山根まで下りてきた。
大山積神社の境内にある別子銅山記念館
半地下の建築で屋根の上にサツキがびっしりと植えられていて庭と一体になったファサードは
斬新でとても入ってみたかったのだったが、前回は一日に数本しかないバスの時間が迫っていたため
外観をささっと写真撮っただけだった。
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これは屋上緑化と言うのだろうか??それとも庭の地下に部屋があると言うのだろうか??
青々としたサツキの密生は水田のようにも見え、芝生のようにも見える。
花の季節にはこれが一面ピンクに変わるというのだから、ドラマチック!!見てみたいなぁ!
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別子銅山記念館の全景。このパターンは何かの形を現しているのか・・・?
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半地下にエントランスがある。ここはなんと入場無料。住友の企業ミュージアム的な施設で、
住友グループの歴史、鉱山から派生した各事業会社の年表などが展示され興味深い。
もちろん別子銅山の資料も豊富。何てったって当事者なので量も質も違う。
坑道をもぐっていくようにスキップフロアを下りながら、銅山の、住友の歴史をたどっていく・・・
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受付で聞いてみると、日建設計が設計、住友建設が施工したとか。
BELCA賞、JIA25年賞など、長く環境に貢献してきた建築としての賞も受けている。
今改めて調べてみると、1975(昭和50)年竣工。意外!そんな古いのか。
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展示で一番衝撃を受けたのは、別子山の地中に血管のように伸びた坑道を線材で表した模型。
純度の高い高地の鉱石を採りつくすとどんどん地中深くへ深くへ・・・標高千数百メートルの山の上から
何と海抜以下までもぐって行ったといい、まるで地下20階ぐらいのダンジョン。。。
坑道の網目が銅鉱脈の形を表しているのだ。この模型を見ていると労働環境の苛酷さに思い至る。

記念館のすぐ近くに、えんとつ山への登り口がある。前回もマイントピアから歩いて下りながら
見ていた、あの山の上の煙突。今回はそこも見に行く。
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山の上に煙突があるというのは特に不思議にも思っていなかった。
山道を上っていく途中にあった表示、この「煙道跡 45度」って何だろう?
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頂上まで上って、煙突の足元にあった説明板の写真を見てようやく理解した。
山根に精錬所があったことは知っていたが、考えてみると山の頂上に精錬所が建っていた訳ではなく、
ふもとに精錬所があったのだ。有毒な亜硫酸ガスの煙をパイプラインで山の上まで持っていって、
さらに高い煙突から空へ排出していたのだな。
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その後、公害源を市街地から遠ざけるため精錬所は四阪島へ移されたが、結局亜硫酸ガスを化学的に
中和して回収する技術が確立されるまで、公害問題は続いたのだった。
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山根精錬所はもうとっくに姿を消し、1888(明治21)年に作られた、高さ約20m、
レンガ積みの煙突だけが、近代化の象徴として今に残っている。
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続く。

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