台湾の続き。これが最終回・・・(苦笑)
台湾の最終日は、再度台北の友人と落ち合って、国立台湾博物館の別館として公開されている
旧「臺灣總督府專賣局臺北南門工場」へ行くことに。
MRTの中正紀念堂駅で降りて歩いていくと、このあたりは政府関係の機関が集まっているようで
総統府のように塔屋のそびえるレンガ造の威厳ある建物が目に入る。
これはTTL(タバコ・酒の専売公社)の入る建物で、こちらも日本統治時代の建築だ。
入口には警備員がしかつめらしく立っている。
ちょっと覗いたら立派な階段が見えたので見せてほしいと頼んだが、やっぱりダメと。。。
ま、当然だわな。。
ちなみにこの警備員は隣にある公館(?)の警護をしており、詰所としてTTLのエントランスを
使わせてもらっているらしい。
裏に回ってみたら、塔屋の裏側がちらりと見えた。
さて、その向かいにあるのが南門工場。
日本統治時代には、アヘン、樟脳、塩、タバコ、酒が専売品とされ、南門工場では樟脳の精製と
アヘンの加工製造をしていた。
南門工場はかつては約1700坪もある大きな工場だったが、現在は二つの建物のみ残っている。
こちらは「小白宮」と呼ばれる、石造りの元物品倉庫。隣のレンガ造の建物よりも古く、
台湾に残る数少ないアヘン産業の遺構でもあり貴重な建物であるという。
例に漏れずこの建物も大規模修復が行われた。その時の写真なども展示されている。
トラスの小屋組みはキングポストトラスではなく、中央が×になっている。
調査でコア抜きされた部分にガラスがはめられ、覗けるようになっている。
すごい壁の厚み。60cmぐらいあるだろうか。
工場の敷地内にはやはりトロッコのレールが張り巡らされていた。
建物内には、スクリーンの前に立つとシミュレーション映像によりトロッコに乗って
場内を回る体験できるコーナーがあって面白い。子供に混じって楽しんだ(笑)
レンガ造りのこちらの建物は「紅楼」と呼ばれる、元樟脳倉庫。
アーチ型の二つの開口部には貨車が入って来ていたことが想像される。
大づくりな構造の建物であるが、白ラインが回っていたりアーチ部にキーストーンの装飾など、
倉庫にしてはしゃれている。
内部はすっかり改装され、樟脳についてのミュージアムになっているが、この展示がすごく
充実していて興味深い。樟脳の製造工程や、製品や、鈴木商店についても説明があった。
建築についての展示も充実しており、建物改修時の調査ノートには収まりや仕上げについて
こと細かいスケッチがぎっしり書き込まれていた。古建築の修復のノウハウが詰まっている。
おなかがすいているにも関わらず、二人でじっくり見学した。
ここは台北市内で手軽に来れる場所なので、是非おすすめしたいスポットだ。
あぁ~書き始めるのも遅かったけど、完結までずいぶん長いことかかってしまった台湾の記事は
これにて終了。お付き合いありがとうございました。
台湾の最終日は、再度台北の友人と落ち合って、国立台湾博物館の別館として公開されている
旧「臺灣總督府專賣局臺北南門工場」へ行くことに。
MRTの中正紀念堂駅で降りて歩いていくと、このあたりは政府関係の機関が集まっているようで
総統府のように塔屋のそびえるレンガ造の威厳ある建物が目に入る。
これはTTL(タバコ・酒の専売公社)の入る建物で、こちらも日本統治時代の建築だ。
入口には警備員がしかつめらしく立っている。
ちょっと覗いたら立派な階段が見えたので見せてほしいと頼んだが、やっぱりダメと。。。
ま、当然だわな。。
ちなみにこの警備員は隣にある公館(?)の警護をしており、詰所としてTTLのエントランスを
使わせてもらっているらしい。
裏に回ってみたら、塔屋の裏側がちらりと見えた。
さて、その向かいにあるのが南門工場。
日本統治時代には、アヘン、樟脳、塩、タバコ、酒が専売品とされ、南門工場では樟脳の精製と
アヘンの加工製造をしていた。
南門工場はかつては約1700坪もある大きな工場だったが、現在は二つの建物のみ残っている。
こちらは「小白宮」と呼ばれる、石造りの元物品倉庫。隣のレンガ造の建物よりも古く、
台湾に残る数少ないアヘン産業の遺構でもあり貴重な建物であるという。
例に漏れずこの建物も大規模修復が行われた。その時の写真なども展示されている。
トラスの小屋組みはキングポストトラスではなく、中央が×になっている。
調査でコア抜きされた部分にガラスがはめられ、覗けるようになっている。
すごい壁の厚み。60cmぐらいあるだろうか。
工場の敷地内にはやはりトロッコのレールが張り巡らされていた。
建物内には、スクリーンの前に立つとシミュレーション映像によりトロッコに乗って
場内を回る体験できるコーナーがあって面白い。子供に混じって楽しんだ(笑)
レンガ造りのこちらの建物は「紅楼」と呼ばれる、元樟脳倉庫。
アーチ型の二つの開口部には貨車が入って来ていたことが想像される。
大づくりな構造の建物であるが、白ラインが回っていたりアーチ部にキーストーンの装飾など、
倉庫にしてはしゃれている。
内部はすっかり改装され、樟脳についてのミュージアムになっているが、この展示がすごく
充実していて興味深い。樟脳の製造工程や、製品や、鈴木商店についても説明があった。
建築についての展示も充実しており、建物改修時の調査ノートには収まりや仕上げについて
こと細かいスケッチがぎっしり書き込まれていた。古建築の修復のノウハウが詰まっている。
おなかがすいているにも関わらず、二人でじっくり見学した。
ここは台北市内で手軽に来れる場所なので、是非おすすめしたいスポットだ。
あぁ~書き始めるのも遅かったけど、完結までずいぶん長いことかかってしまった台湾の記事は
これにて終了。お付き合いありがとうございました。