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Channel: まちかど逍遥
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台湾 十分の炭坑跡でトロッコに乗る。

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平渓線の続き。

十分
の駅を降りると賑やかなお土産物屋や食べ物屋がずらりと並んでいるが、目当てのトロッコの
案内が見当たらない。とりあえず商店街を抜けてしばらく歩いていくと、ボロボロの看板が目に入った。
ログハウスの前に機関車の抜け殻(笑)が。


奥を見やると草むらに埋もれかけたコンクリートの構造物が。。。あぁ、ここだな。
見たことのあるような形の構造物は、石炭を積み込むためのホッパーだろう。


この下の線路に貨車が並び、石炭を積み込むのだ。今でも使えそうな頑丈なつくり。


他にも選炭場の設備が、時を止めたように残っている。鉄の部材は錆び、草に覆われているが、
この新平渓煤礦が閉山したのは1997(平成9)年、たった18年前じゃないか!


ここからトロッコ乗り場は200mだという看板があったので階段を上り始めたが・・・
延々続く階段。心臓がバクバクしてきて、ちょっと後悔。。。200mはまさか距離でなく高さか??
脇には、山の上から石炭を運んできたであろうベルトコンベアが途中で切れて垂れ下がっている。


あぁもうしんどい、いやもう少しもう少し、と自分にむち打って上る・・・
ようやくたどり着いた広場には、大きな井戸のような遺構が。トロッコで運んできた石炭をここで
穴の中にぶちまける装置らしい。


そしてトロッコの細いレールが・・・おっ!!いたいた!


おばちゃんが運転する機関車が、孫連れの老夫婦を乗せたトロッコを引っ張ってきた。
遊園地にあるミニチュア鉄道のようなかわいい機関車とトロッコ!
駅に着いたらいっちょまえに機関車を切り離してスイッチバックし、また進行方向前方に付け直す。


うわぁ~、駅もそのまんま、朽ちてゆくに任せている。


客車は雨よけなどが追加されているものの、石炭を積んでいたトロッコがそのまま使われている。


もちろん私も乗るよ!!往復で200元とはちょっと高いけど・・・


走行路線は約1km、緑のトンネルを抜けて行く。おばちゃんは慣れた運転。
「注意!獨目小僧」の標識があったが薄暗くて撮れなかった。。
機関車は正面にライト一つの風貌から「一つ目小僧」という愛称がついていたのだ。


揺れる、揺れる、愉快、愉快(笑)
ガタガタガタガタ、トロッコは今にも分解しそうだがけなげに走る。


10分もしないうちに、列車は終点にたどり着いた。新平溪煤礦博物園區。
そこはまさに新平渓煤礦の炭坑跡で、現在は炭鉱業の歴史や技術を紹介する博物館になっている。


続く。

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