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陸の上の舟

仕事で阪神大石駅で下りて、都賀川沿いの桜を愛でながら歩く。
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今年は雨や風で散ってしまうのが早く、桜の時季が短かった気がするが、この辺りではまだ残っていた。
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期せずしてお花見ができてラッキーだった~

途中で川から逸れ、集落の中の道を歩いていたら、、、おや、船が。
海の近くとはいえこの辺りに造船所はないから、自家所有のボートを陸に上げて家の前の空き地に
置いてあるんだろう。
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・・・ん?この船、よく見たらコンクリートじゃないの!?
どう見ても「乗ることがなくなって空き地に放置された船」。形はリアルなのだが、これが水に浮くとは思えない。
しかしモニュメントにしてはロケーションが殺風景すぎるし、アートにも見えない。何だこれは??
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いったいどういう意図で作られ、ここに置かれているのだろうか。謎である。

・・・それともまさかこれ、水に浮かぶのか!?

と冗談半分で検索してみたところ、なんと、コンクリート船というものがあるらしい。
19世紀半ばから世界中で作られたが鋼製に比べ経済性に劣るためいったんは消えたのだとか。
それが日本でも第二次世界大戦中に船が不足し、再びコンクリート船の研究が進められ実際に作られた。
それは本当に水に浮き、実際に貨物輸送などに使われていたらしい。
そして何と、広島県の安浦で、武智丸という船が防波堤として今も湾内に置かれているというのだ!へぇ~!!

北九州の若松にある軍艦防波堤(響灘沈艦護岸)という、老朽化した軍艦(普通の鋼鉄製)を固めた防波堤のことは
情報として知っていたが、安浦のコンクリート船防波堤は知らなかった。
処分する戦艦を防波堤代わりに沈めたというのは各地の港であっただろうが、船の姿がそのまま
分かるような形で地表に現れている例はそれほど多くないだろうし、コンクリート船はそれ自体
少ないと思う。

検索していると、広島県の音戸の坪井漁港では戦時中に油槽船として作られたコンクリート船が使われないまま
防波堤にされているというのもあるらしい。
いやぁ、面白い。是非見に行きたいなぁ!!

私が見たコンクリート船も、あながち実用品だったのかも!?
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