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Channel: まちかど逍遥
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松江の近代建築めぐり ~その2

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松江続き。

歓楽街の中を抜けてトラヤ洋装店へ向かう。途中にこんな石蔵が。黄色っぽい石は来待石と思われる。
壁だけでなく軒まわりも石で組まれているな。
地元産の石で作られた蔵、かつてはもっとたくさん見られたのだろうか。


トラヤ洋装店は相変わらずガレージとして使われているだけのようだが、現状維持してくれていてホッとした。

しかし、嫌になるほどの逆光!!日よけにしたマップの端が写り込んでしまった(汗)。

葡萄、樽・・・この来待石に彫られたレリーフはワインを作っている様子にも見える。洋装店なのにお酒??

川沿いに隣接する酒屋があるし、近隣には老舗の酒屋もあったので、これは元々は酒屋の建物として
建てられたのかもしれない。

川を渡り、見学予約していた元遊郭で料亭の巴庵へ。ケバケバしい歓楽街の中に埋もれるようにして建つ
巴庵は、周りとは一線を画し風格を保っていた。
よく見学を承諾してくれたなーと思うが、やはり建物に誇りを持っておられるに違いない。


川本家などもそうだったように中庭をめぐる配置で、小分けされた部屋もあるが広い座敷もある。




今のお店はテナントとして入っているそうだが、改造は許されておらず着物の生地を建具に貼ったり
工夫しておられるそうだ。


見学を終えてお礼を言って立ち去る時、対応してくれた店長(と思われる方)は玄関口に正座して深々と
頭を下げて見送って下さった。食事をした客でもなく営業時間外に邪魔しただけの私たちに対して、
こちらが恐縮してしまうような対応は、やはり格を重んじておられると思った。
それでも意外にお手頃なメニューがあり、一度ここで食事もしてみたいなぁ。


西へ歩いて、出雲ビルへ。略していづビル(笑)。お店が入っているようなので上ってみよう。


素敵な郵便受けに目が留まる。鉄っぽく見えるが木製で、薄い板を曲げて作ってあるようだ。


驚いたことにこの郵便受け、ちょうつがいでこれごとパタンと開くようになっているのだ。
面白いなぁ!


居心地よさそうなカフェが入っていて、ここでお茶をするかと心が揺れたが、休憩は
松江の名物(?)ぼてぼて茶を飲もうと皆で決めていたので、残念ながらスルー。。


車で移動、愛隣会館へ。
1893(明治26)年に松江を襲った大洪水で親を失った子供たちのために、福田平治という人が
自宅で孤児院を開設し、その後家業の印刷所を売り払ってこの地に移転したのだという。


生涯社会的弱者の救済事業に献身した福田平治翁の顕彰碑と共に、まちの片隅にひっそりと佇んでいる。


島根大学旧奥谷宿舎(旧制松江高等学校外国人宿舎)。屋根の構成が魅力的な木造の住宅建築。
今は島根大学のサテライトミュージアムになっているようで内部にも入れたが、かなりきれいに
改修済みで、建築的な見どころはあまりない感じ(汗)。

そのときはモンテッソーリ教育の展示をやっていて、友人が子供にこの教育を取り入れている
という話を聞いていたので興味深く見学した。

最後にぼてぼて茶の店へ行ってみたのだが、駐車場が近くになくてあきらめ、、、
老舗の和菓子屋へお土産を買いに行ったついでに聞いてみると、近くの商店街の中村茶舗で
ぼてぼて茶の茶葉が売っているとのこと。
そこでは一人が一袋400円のお茶を買っただけだったが、全員にお抹茶を出して下さり、
和やかな会話を楽しみ、松江のもてなしの心に皆感動したのだった。


さてもう夕方。松江に予定より随分長居してしまったが、今夜の宿、三朝へこれから2時間のドライブ。。。

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