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Channel: まちかど逍遥
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三朝温泉 木屋旅館

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松江からの続き。

松江からレンタカーで走り、三朝温泉に着いた時にはもう夜7時を過ぎていた。
今日の宿は、明治元年創業、登録有形文化財の宿、木屋旅館。
通された部屋は、4人ではちょっと手狭なものの、一番古い明治時代の建物で川沿いの角部屋。


さて、木屋旅館の目当ては何と言ってもお風呂である。
三朝温泉は「ラドン含有ラジウム塩化物泉」ということで、免疫力や自然治癒力を高める効果があるのだとか。
夕食を食べてから温泉街を一通り歩いたあと、ラジウム温泉のスペシャリスト「ラヂムリエ」(笑)
に館内を案内してもらいながら、ラジウム温泉の効能・入浴方法、三朝温泉の歴史やお祭りなど、
多岐にわたるお話を聞かせていただいた。




木屋旅館の建物は、明治時代に建てられ、大正、昭和に増築が繰り返されたのだとか。旅館の真下に
源泉があり、地下の湯脈に沿って建てられているので道が曲がっているそうだ。
増築が繰り返されていることと地下の源泉の湯気抜きの関係で、館内の廊下はくねくね、上ったり
下りたりまるで迷路のように入り組んでいる。

これは飲泉カップのコレクション。飾り棚や椅子など、調度品類も古くて素敵なものが多数。

この日ほぼ満室だったため客室内は見れなかったが、廊下からのアプローチ部分も各部屋凝った
意匠が見られた。


この宿には、貸切の家族風呂が2つ、男女別の大浴場、蒸し風呂、そしてオンドルもある。
源泉の家族風呂「楽泉の湯」は人気のため競争率が高く、人が出てきた瞬間にささっと入る。


うぉ~~~っ!!一面にマジョリカタイルが!これぞ一番の目当てなのであった。


ここは明治時代に建てられた棟の地下だが、さすがにこのタイルは明治時代ではないだろう。
しかし緑色のリボン状の模様はくっきり美しい。タイルをうっとり眺めながら湯船に浸かり、
飲泉用の湯壷から汲んだ温泉を飲む・・・う~ん極楽だねぇ~~


ところで三朝温泉の温泉街は車一台が何とか通れるくらいの幅の道に旅館が建ち並び
足湯や娯楽場なんかもある。


この「中湯」はとっても惹かれたのだが、あとで聞くとジモ専だとか。もうすぐ旅行者にも
開放されるとの話も。。。


「岡山大学医学部附属病院三朝医療センター分室」と書かれたこの建物も古そうで、
全体的にちょっと洋館っぽい佇まい。こちらも後でラヂムリエに聞いたところによると、
中はすっかり新しくなっているそうだ。温泉療法を受けることができるが事前に受付が必要らしい。


翌朝も楽泉の湯で朝風呂を楽しみ、部屋へ戻ってマッタリ。。。外へ繰り出す人、温泉を何杯も飲む人、
思い思いに三朝温泉を満喫した。


朝食後鳥取へ向かう前にちょっと車を停めて、手の届かなかった宿、旅館大橋を外から見学。
さすがにこの立派な唐破風のエントランスを見ると、木屋旅館さえビジネス旅館に思えてしまう。

お茶でもできればと思ったが、喫茶室などはないようで、あっさりフラれてしまった(苦笑)。

大橋の名に洒落たのか、建物が小さな水路をまたぐ部分には欄干の意匠が。


この水路の横には通路があったので通ってみると、この橋、単なる飾りでなく本当に橋なんだ!
橋の上に建物が載っているのか。すごいな!


通り抜けたら三朝川の川原へ出た。こちら側から見るとこの建物が川に向かって開放されているのがわかる。
表側はリニューアルされているが、川側は古き良き旅館建築の趣をそのまま残している。
あぁ、泊まってみたいなぁ。。。


さて、そろそろ鳥取へ向かおう。

続く。

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