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Channel: まちかど逍遥
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上臼杵駅

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臼杵の続き。

臼杵川の中州には、フンドーキン醤油の工場が建っている。工場にしては珍しい装飾的な建物が
対岸からも目を引く。中州へ下りる道がないかと中須賀橋を渡ってみるが、中洲全体が
フンドーキンの敷地らしく下りる道はなかった。じゃあ反対側の住吉橋の方へ行ってみよう。


こちら側からは中州へ入れるようだ。入口近くに建っている和風建築は事務所棟だろうか。
こちらもまたいい感じ!


おお!立派な入口、庭に面したガラス窓。受付でダメもとで聞いてみるが、執務中なので
見学はできないとのこと。ま、当然か。外から写真撮影の許可をもらって、ぐるっと回ってみる。

ガラス窓は木製サッシに結晶柄ガラスをパテ止めした古い状態のまま。

旧田中邸というお屋敷と佐志生小学校の講堂を移設したものといい。ここにフンドーキン醤油の
中枢機関が集まっている。フンドーキンの前身は1861(文久元)年の創業。


こちらが講堂だった部分だろう。中はオフィスである。

見せて頂いた冊子の記事によると、古い建物を本社として使用するのは、「古く伝統的な建物で
過ごすことで、モノをていねいに扱う気持ちが生まれる」からなのだそうだ。
「確かさ、正確」の象徴を商標として150年以上もこだわりのモノ作りを続けているフンドーキン。
これからひいきにしてしまいそうだ(笑)。

さて、臼杵川沿いを遡り上臼杵駅を見に行こう。
途中にあった蔵も例の土壁。


見えてきた、素敵な木造駅舎の上臼杵駅!両脇に、髪を振り乱したような2本のカイヅカイブキ。
しかしここも例に漏れず逆光だ(涙)。12月末というのに暑いくらいの日差し。。。


うわぁ・・・この自然に年月を経た木の質感。。。風雪に耐えてきた瓦屋根の色合い。いいなぁ!




逆光を避けたアングルを探すのに苦労する・・・


待合室の中も手入れが行き届いていて気持ちいい。


ホームは駅舎からずいぶん高いところにあり、階段とスロープはプランターのお花で飾られている。


あぁ、これぞ古きよき駅舎の典型。人が手入れして美しく保たれた駅は実に生き生きしているなぁ!




ホームで臼杵行きの列車を見送ったら、私もそろそろ戻ろう。フェリーの時間が近づいている。


続く

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