Quantcast
Channel: まちかど逍遥
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1991

逆光の臼杵

$
0
0
年末に行った旅の記事がまだ終わらない・・・・(汗)

臼杵の続き

臼杵で泊まった翌日は朝から快晴!臼杵駅はネームバリューの割には小さくこじんまり。好きだなぁ~
駅で自転車を借りて走り出す。


まちなかへ出る前に、ちょっと気になった線路沿いの道を行ってみると、、、「臼杵造船」。
う~ん、わくわくしてきたぞ!


おおっ、これは船だ!このアゴのような出っ張りをバルバスバウと言うのだが、先端が越境しない
ほんとにギリギリのところで作られている。


逆方向から見るとこんな感じ。すごい!!まさに、車の上に船がある感じ。迫力があるなぁ!
朝っぱらから面白い風景を見られて幸先がいい(笑)。


さて、町のほうへ走ると突如崖が現れ、まるで陸に上った戦艦のようなテーブル状の台地がある。
これが臼杵城跡なのだが、元々は丹生島という島であり、キリシタン大名大友宗麟が城を築いたのだとか。
その後周囲が埋め立てられたのだな。自転車なので上るのはちょっとやめておく。。。


臼杵は観光地であり、城下町のメインロードである八町大路の商店街もにぎやかだが、こういう
飾らない建物も混じっており心惹かれる。


また商店街から裏手へ入り込むと古いまちなみが残っている。風格のある長屋門。


坂道の両脇に苔むした石垣が立ち上がり、湾曲した路地を進むほどに違った風景が展開する。
このあたりが仁王座というところで臼杵のまちなみのハイライト。

この丘は約9万年前の阿蘇山の噴火で形成された阿蘇溶結凝灰岩の塊なのだとか。
なるほど、柔らかいから切通しも作りやすく、その時に切り出した石で石垣を作ったのだな。

しかし、逆光!!撮ろうと思うアングルはことごとく逆光で、コントラスト強すぎ!
陰影ができるのはいいが、石垣はやっぱりしっとりした風情に味があるよね。。。


しかも小春日の強すぎる日差しは眩しくて眩しくて、瞼を閉じても網膜がやられそうなほど。
サングラスを持ってきたらよかった。。。


また平地のまちなかに戻りうろつくが、太陽が四方にあるんじゃないかと思うほど、どこへ行っても
逆光でうんざり。。。


素敵だなと思ったのがまちなかでちょくちょく見られる、石の入った黄色い土塀。
多目的交流施設「サーラ・デ・うすき」の建物の壁もこれを模した意匠で作られている。


「久屋の大蔵」と呼ばれる、1860年創業の造り酒屋、一の井手久屋本店のの酒蔵は、
今は展示スペースとなっているが、ここの外壁の下部もこの石入り土壁である。
石を入れるのは強度を増すためもあるのだろう、仁王座の石垣と違ってチャートのような硬そうな石が
埋め込まれているのが興味深い。


昔はもっとまちのあちこちにこんな土壁や蔵があって、統一感のあるまちなみだったのだろうな。


と思ったら、こんなカラフルなモザイク画も(笑)。


続く

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1991

Trending Articles