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別府めぐり(4) 浜脇新地あたり

続き

児童館から東別府駅方面へ向けて歩く。
別府のまちは地図を眺めているだけでいろいろ興味を引かれる。山の手の田園都市風の住宅地や
めぐらされた水路、そして区画整理されたきれいな長方形の町割の中をいきなり斜めにまっすぐ貫く
道路があったり、古道の名残らしき道が残っていたりするのも不思議な感じ。

後理髪館の銘板が素敵。残念ながら今はもうやっておられないようだ。
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南国らしさを強く印象づけている朝見川沿いのヤシの並木は、今調べてみたところ「ワシントニアパーム」
という種類で、1972(昭和47)年に植えられたものらしい。2mそこそこと思われる苗木が
養生されている様子が写っていて興味深い。→こちら
40年の年月を経てあの高さまですくすくと育ったと思うと、「しばらく見ない間に大きくなったねぇ」と
なんだか親戚のおばちゃんのような気分になる(笑)
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東別府駅の手前の浜脇に遊郭があったことを知ったのは、温泉閣だったか聴潮閣だったかで
壁に貼られた別府の古地図(レプリカ)を見たから。
朝見川を渡ったところ一帯が新地だったらしい。
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何か名残が残っているかなと思ったら、やっぱりあった。木造の旅館風の建物と、タイル貼の
モダンな建物が2軒並んでいる。
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このきれいな水色のタイルの壁!
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布目タイルっぽいけど厳密には布目ではなく格子状の模様のついたタイルだ。
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水色も濃淡や色合いが微妙に違っていて味わいがあるね!
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どちらの建物も人の気配はしなかった。

さて、ネットで見ていた風変わりな洋館、H邸を探すとすぐに見つかった。
2階建ながらまわりの和風民家より頭ひとつ高く、ハーフティンバーの意匠と角の塔屋がインパクト大!
バリバリ洋館な外観なのにいぶし瓦がちょっと重そう。塔屋と同じ銅板葺かスレートが似合いそうだが。
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大正初期の建築らしいが、ここに住む人はいったいどういう人なのか。。。
なんでも、別府の政財界に貢献した人なのだとか。→こちら
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一本裏の道を歩くと立派な造りの和風の民家が多いが、遊郭と関係があるのかどうかは不明。
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別府八湯のひとつである浜脇温泉は、別府温泉発祥の地と言われ昔は相当賑わっていたらしいが
今はすっかり寂れている様子。駅近くに残っている古い旅館建築も営業していなさそうな雰囲気で。
再開発された一角に「湯都ピア浜脇」があるが、温泉地としての風情は消えてしまったようだ。

しかしそのおかげで東別府駅には木造の駅舎が今も残っている。

続く。

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