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Channel: まちかど逍遥
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別府めぐり(5) 東別府駅と東町温泉

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続き

浜脇のまちを抜けて東別府駅へ。
ここは大分駅の隣の西大分駅と同じく、にぎやかな別府駅のひとつ隣ながら古い木造駅舎が現役で残っている。
道路から石垣に縁取られたスロープを上った高みに駅舎があった。おぉ!

「停車場建設記念碑」には「明治四十五年六月吉日定之」と刻まれている。
豊州鉄道浜脇停車場として明治44年に開業。

駅員さんが駅舎の前の落ち葉をほうきでせっせと掃き集めていた。頭上は桜の木だ。春は見事なんだろうな。
装飾もなくシンプルな形の駅舎だが、大切に手入れされ美しく保たれている。


駅本屋は平成15年に別府市指定有形文化財となっている。それを受け平成16年に全面改修されたらしいが
吊戸や窓枠などの建具やカウンターも木材で作られ、オリジナルの姿が尊重されている。
古く愛らしい田舎の駅が知らぬ間に建て替えられてしまうことを思うと、この小駅の価値がちゃんと認められ
守られているのはうれしいことだ。


駅員さんがホームへ向かうとほどなく上り下り両方の電車がやってきた。私はもう少し、写真を撮ったり
滞在を楽しみたい。次の別府行きは30分後、ローカル線と違って次々来るから安心だ。


駅のまわりをうろつくと、駅の真下をくぐるレンガのトンネルがあった。
緻密に積まれた美しいトンネルを、水路と人路で仲良く半分こ。人路は後から作られたんだろう。


駅の正面側の階段も素敵だなぁ。


そして、、、あっ、こんな駅近のお風呂があったのか!さっき横を通って来たのに気づかなかった。
東町温泉。ちょっと覗くと、う~ん、いかにも「ジモ専」、よいなぁ!入りたいなぁ!


しかし窓口に人がいない。どうしようかとウロウロしていたら、入りに来たおっちゃんが、
「そこにお金置いて入ればいいよ」と教えてくれた。よし、せっかくなので入ろ!




地底へ下りていくようなアプローチ。わくわく・・・


おおぉ~~~!
大きな空間の真ん中にぽつんと丸い浴槽がひとつ。かわいい~~
浴室と一体の脱衣所の片隅に置かれた「カクイわた」のホーロー看板付ベビーベッドが
観光用でなく地元住民の普段使いの浴場らしくていいね!

まだ日も高い時間で女風呂に他のお客はおらず、写真を撮ったりゆったり湯船に浸かったり満喫。。。

あぁいいお湯でした。。


さて東別府駅へ戻り、ひと駅乗って再び別府へ。


続く。

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