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Channel: まちかど逍遥
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佐田岬半島の青石垣めぐり? 神崎

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佐田岬 続き。

名取からメロディラインに戻り、「神崎」と書かれた分かれ道の表示を目にしたとき、
半ば衝動的に曲がってしまった。「かんざき」と思っていたが「じんのさき」と読むらしい。
佐田岬半島の北側は地図で見ても海岸線が深く切れ込み、険しい地形が想像できる。
その細く突き出た岬の先端にある集落に行こうなどとなぜ考えたのか。今にして思えば、
気の迷いとしか言いようがない(苦笑)。


いきなりこの写真であるが、ここに来るまでの道のりはほんとに命からがらだったのだ。。。。
途中までは時々現れるみかん山モノレールなど愛でながらまぁ機嫌よく走っていたのだが、
途中からの道と言ったら・・・どんどん道幅が狭くなり、車のわだちもほとんどなく、落ち葉が
吹き溜まっている。崖のきわだがガードレールもなく、もちろん対向車をかわすスペースも
ないくねくね道が延々続くのだ。。。しかもプリウスで。。。写真を撮る余裕なんて全くない。
恐ろしくなって諦めて帰ろうかと思ってもUターンもできず。。。集落に出てきたときは
心から「助かった」と思った(汗)。


伊方町神崎。港へ降りると、美しい青石積みの護岸。うわぁ〜美しいなぁ!




青石だが海水に浸食されたような質感。


港に突き出た波止の先端まで歩いていく。風が強くて吹き飛ばされそうで結構怖いが、向かいにある
総石積みの波止の裏側を見たかったのだ。


石積みの護岸や波止はあちこちで見られるのだが、ほとんどは一部がコンクリートで固められている。
実はこれも港の内側は一部コンクリートになっている。しかしてっぺんと外側は純石積みで、
こちら側から見ると全くオリジナルに見えた。

後から聞いたところによると、岬の反対側の港に完全オリジナルの石積み波止が残っているのだとか。
しかしそれこそ死と隣り合わせのような道を通らねばたどり着けないのだろう。
先に分かっていたとしても一人で行く自信はないな(汗)。

こんな険しいところにある神崎集落であるが意外にも集落は結構大きく、港のすぐそばにも民家がある。
このとき人の姿は見当たらなかったが、名取の港よりもずっと人の気配、生活のにおいがある。


ここに住んでいたらどこへ行くにも車よりも船の方が便利だろう。


ここまでの道のりの苦労も忘れ、暮らしに息づいた青石垣の美しさにこみ上げる感動。。。


もやい柱も青石。いいねぇ〜


さて、再びオソロシイ道を引き返し(いったいどこをどう通って戻ったのか分からないのだが・・・)、
どうにかこうにかメロディラインに戻ることができた。。

今夜の宿のある塩成集落へ向かう。(写真は翌朝のもの)


続く。

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