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Channel: まちかど逍遥
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クアラルンプール旧駅とマレー鉄道本社

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クアラルンプール旧駅のホームの中ほどを、なんと車の通る道路が跨いでいる。
そこを境にして、同じ駅ながら雰囲気がガラッと変わる。もちろん、今通ってきた方があとから
増設されたことは一目瞭然である。
貨物列車を見たあと長いホームを歩いて、イスラム風の装飾を満載した古い駅舎へ行く。


ここが元々クアラルンプールの中心駅として人々が日々集散したホームである。
あぁ、寝台急行でここに到着したかったなぁ・・・


KLセントラル駅に主役の座を譲った旧駅は、今や各駅停車しか停まらない。
多くの列車の発着を表示した電光掲示板も、哀れな姿に・・・


いったん外へ出て、ぐるっと回って正面側へ行こう。
見て、この堂々たる姿を!大屋根の妻飾りの美しいこと!


そしてこちらが正面側なのだが・・・道路に肉薄して建っていて引きがとれないので、
う〜ん、うまく撮れないなぁ。。
観光名所になっていて、観光バスがぴったりと乗りつける。
さすがに駅前は手狭であり、新駅に機能移転したのは当然の流れだっただろう。


このあと行ったムルデカスクエアのシティギャラリーの展示で知ったのだが、
KLセントラル駅の建つ場所は、もともと修理工場や転車台のある大きな車両基地であった。
その土地を利用して新駅が計画され、2001年に開業した。設計は日本人の黒川紀章だとか。へぇー


ピロティが車寄せになっていたようだが、今は搬入車の通路と化しているようで、何とも残念。。。


「The Heritage Station Hotel」。ホテルにもなっていたんだなぁ〜
泊まってみたかった。




ここからまた駅の内部へ入る。チケットカウンターや自動改札機が配置された広いコンコースは、
かつて通勤客や旅行者など大勢の人が行き来していたことが想像され物悲しい。。。




地下道を通って向かい側へ渡る。
望楼と尖塔を冠し、まるでお城のような優美な建物だ。素晴らしい・・・


建物の全貌はここまで引かないと見れないのである。。。


そしてクアラルンプール旧駅の向かいに対峙するように建っているのが、マレー鉄道本社である。
こちらもイスラム風建築であるが、白亜の駅舎と対照的な浅黒い色。


こちらも、ドーム、尖塔、アーチ、、、左右対称の威容。




入口からちょっと覗くと、うわぉ〜美しいらせん階段!
警備員が出てきたので、中を見ていいですか?と聞いたら、ダメ、ここはオフィスだから、と。
そりゃそうだろうね。。。


まるで向かい合った白鳥と黒鳥のような、クアラルンプール旧駅とマレー鉄道本社。美しい〜
あぁ、ここを見ただけでもクアラルンプールに立ち寄った甲斐があった!!


このあとムルデカスクエアの建築群を見に行ったのだが、昨夜の寝台急行で冷えたせいか寝不足のせいか、
熱中症気味なのか、しんどくなってきて、帰りの飛行機では事前予約していた機内食にも手をつけず
ぐだぐだでの帰国となってしまった。。。

マレーシア終わり。長らくお付き合いありがとうございました。

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