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Channel: まちかど逍遥
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住友大阪セメント岐阜工場専用線跡をたどる

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樽見鉄道続き。

セメント工場へ向かって、本巣駅の端の小さな踏切から斜めに伸びる小径を走り、広い通りに出ると
その脇を流れる水路の水の透明なこと!!昨日から雨が続いているというのに、全く濁りがないのだ。
「席田用水」といい根尾川から引かれた疏水。ゲンジボタルが見れると駅の案内板に書いてあった。
とうとうと流れる水をちらちら見ながら自転車で走る。
→席田用水についての詳しいレポートを見つけた。こちら

工場が目の前に見えてきた。
手前に細長い空き地が。・・・ん?これは?


廃線跡か?確かにそうだ!バラストの路盤が残っている。

工場への引き込み線があったのかな〜と思っていたが、これだな!

住友大阪セメント岐阜工場。
帰ってから調べると、大垣までの間でセメント輸送が国鉄時代から行われ、第三セクターに転換する際も
同社が出資したとか。セメント輸送の収益は樽見鉄道にとって営業上の大きな柱であったが、
2006年に終了したらしい。2006年って、たった7年前じゃないか。それまでは貨物列車が
走っているのが見れたのか。。。あぁ、遅すぎたなぁ(涙)


ちなみに、ずいぶん前「樽見鉄道ってどうなん?」と思ってネットで見ていたとき、平日の朝晩のみ
ディーゼル機関車が牽く客車列車が運行していると知ったのだが、平日の朝早くに大垣ってまず無理だなぁ、と
あきらめてそのまま忘れていたが、その列車も2006年で廃止されてしまったらしい(涙涙)。


話は戻って・・・
来るときは廃線跡に全く気づかなかった。どこだったんだろう。逆にたどって行ってみよう。


あぁ、さっきの用水路の反対側を通っていたのか、どうりで。


団地の脇を通る引込線の築堤は現役そのままの趣を残している。あぁいいなぁ。



道から離れた廃線跡は緩やかにカーブして視界から消えた。その先へ先回りしよう。

・・・と、色褪せた案内地図があった。
あっ、セメント工場への引込線が描かれている。しかしどこで本線に合流?


ははぁ、ここで川を渡って、それから?


振り返ると、あっ、さっき自転車で走ってきた道じゃないの!

そういうことか。あぁ、そういうことか。迂闊だった。
この斜めの道の横にずっと沿っていた草地は、ただのあぜ道と思っていた。

戻りながら見ていくと、バラストはあるし水路をわたる橋台はあるし、レールに枕木の車止めまで、
ちゃーんとあるじゃないか!!




なるほど、そういうことか。。。
こうして廃線跡はあの遮断機のない小さな踏切までつながっていたのだ。

いやー迂闊だった。

引込線の廃線跡も探訪できたし、本巣駅での滞在は満足満足!!

しかし、思いのほか日が短くなっていた。真夏の感覚で7時半ぐらいまで歩けるかなと思っていたら、
5時半ですでに写真撮影は限界に近く、今から東大垣駅を下りて川の方まで行くなんてもう無理。。。
宿題を残してしまった。これもまた例によって出発が遅かったせい。全く学習しないなぁ〜(悔)。

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