高取町(奈良県高市郡)にある延壽堂製薬の建物を見てきた。
今年の初め、奈良市役所のロビーに展示されていた「奈良の近代化遺産展」のパネルを見て、
実家からすぐ行ける場所にこんなのがあったのか!!と驚き、
実家に帰った折に兄に連れて行ってもらおうと思っていたのだった。
高取は御所(ごせ)とも近く、共に薬の町として有名。奈良県は生薬栽培に適した環境であり
古くから薬の生産が行われてきたところである。→奈良のくすり(奈良県のサイト)
いつも実家から川や温泉へ遊びに行ったり橋本方面へ行くときに通っていたおなじみの
国道169号線から、壺阪あたりで脇へそれ、旧道に面した集落の中へ入ると、、、
うわっ!こんなところに。。。
ひどい逆光。。。農家の納屋のように庭を挟んで母屋と向かい合って建つ配置で、
家内制手工業で丸薬がつくられていた光景が想像される。
全面板張りの建物は一部が朽ちかけもう長らく使われていないようだ。
しかし小屋から高くそびえた塔が、タダモノでない気配を放っている。
この塔屋はなんと、ドイツ製の電動エレベーターのシャフトなのだそうだ!!
先述のパネル展の説明では、大正5〜10年頃の建築で、陸屋根を丸薬の干し場としていたとか。
たかだかこの建物の屋根に干せる量の丸薬なら手で引っ張り上げてもよさそうなもんだが、
フル稼働して人もモノも1日に何度となく上り下りしていたのだろう。
それにしてもこの田舎の村で大正時代に産業用エレベーター導入とは、思い切ったものだ。
パネル展のコメントに書かれていた通り、「高取の製薬に掛ける心意気」であろう。
今ネットで検索してみると、延寿堂製薬は今も営業している会社らしい。
この母屋から隣に建つお屋敷へ渡る廊下が路地をまたいでいる。
石垣や板張りの壁が美しい路地を抜け、田畑の脇を通って集落をぐるっと一回りして
旧道を歩いて戻ってくると、「近畿医薬品製造」の大きな看板と建物があった。
集落内には今もいくつか製薬会社があるようだ。
意外なところに人知れず残っていた奈良県内の貴重な産業遺産。これからも大事に残して欲しいな!
ここで歩き回ったのは数十分だったのだが、焼け付く暑さでこのあと熱中症気味に(冷汗)。
危ない危ない。。。皆さんも注意を。
井光の滝(川上村)
今年の初め、奈良市役所のロビーに展示されていた「奈良の近代化遺産展」のパネルを見て、
実家からすぐ行ける場所にこんなのがあったのか!!と驚き、
実家に帰った折に兄に連れて行ってもらおうと思っていたのだった。
高取は御所(ごせ)とも近く、共に薬の町として有名。奈良県は生薬栽培に適した環境であり
古くから薬の生産が行われてきたところである。→奈良のくすり(奈良県のサイト)
いつも実家から川や温泉へ遊びに行ったり橋本方面へ行くときに通っていたおなじみの
国道169号線から、壺阪あたりで脇へそれ、旧道に面した集落の中へ入ると、、、
うわっ!こんなところに。。。
ひどい逆光。。。農家の納屋のように庭を挟んで母屋と向かい合って建つ配置で、
家内制手工業で丸薬がつくられていた光景が想像される。
全面板張りの建物は一部が朽ちかけもう長らく使われていないようだ。
しかし小屋から高くそびえた塔が、タダモノでない気配を放っている。
この塔屋はなんと、ドイツ製の電動エレベーターのシャフトなのだそうだ!!
先述のパネル展の説明では、大正5〜10年頃の建築で、陸屋根を丸薬の干し場としていたとか。
たかだかこの建物の屋根に干せる量の丸薬なら手で引っ張り上げてもよさそうなもんだが、
フル稼働して人もモノも1日に何度となく上り下りしていたのだろう。
それにしてもこの田舎の村で大正時代に産業用エレベーター導入とは、思い切ったものだ。
パネル展のコメントに書かれていた通り、「高取の製薬に掛ける心意気」であろう。
今ネットで検索してみると、延寿堂製薬は今も営業している会社らしい。
この母屋から隣に建つお屋敷へ渡る廊下が路地をまたいでいる。
石垣や板張りの壁が美しい路地を抜け、田畑の脇を通って集落をぐるっと一回りして
旧道を歩いて戻ってくると、「近畿医薬品製造」の大きな看板と建物があった。
集落内には今もいくつか製薬会社があるようだ。
意外なところに人知れず残っていた奈良県内の貴重な産業遺産。これからも大事に残して欲しいな!
ここで歩き回ったのは数十分だったのだが、焼け付く暑さでこのあと熱中症気味に(冷汗)。
危ない危ない。。。皆さんも注意を。
井光の滝(川上村)