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Channel: まちかど逍遥
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小倉周辺の近代建築めぐり

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中津から小倉へ戻ってきて、旧小倉警察署庁舎を見に行く。
西小倉駅を降りると、巨大な「リバーウォーク」との間に1本古い通りが残っていて、
この建物はその一角にある。小倉県庁舎の建物の部材を転用して1890(明治23)年に建てられ、
その後曳き家、改築を繰り返しながら、戦後は医院として使われた。


今は「BLUE BLUE KOKURA」という服屋さんになっているが、内部はほぼそのまま。
メンズの服屋さんなので、建物を見せてもらってもいいですか、と声をかけると、どうぞどうぞ、と。
この建物の雰囲気を大事にしながら店作りをしていると言われていた。うれしいことだ。


店内の一角には岡田医院時代の資料展示コーナーもあって、興味深い。


次に八幡へやってきた。駅舎は2008年にできたものらしく、鉄骨を並べたような
ファサードはなかなかカッコイイ。大きな駅舎に見えるが実はほとんどの部分が立体駐車場
というのが面白い。

ここから山側に2〜3分歩いたところに、村野藤吾の建築が3つ固まって建っている。

まずは大きな交差点の角地に面して茶色の塊を押し出した、福岡ひびき信用金庫。
斜めのラインや曲線を部分的に使っていたり、ピロティの柱も単なる円柱でなく、
下が太く上が少し細いなど、有機的な感じのするデザインだ。


後のビル部分を見ると尼崎市庁舎を思い出させる。

この建物は1971(昭和46)年らしいので、近代建築とは言わないな。

次に駅から真正面にあたる八幡市民会館。こちらは水平ラインと四角い箱のシンプルな形。


3つ目が八幡図書館。こちらはレンガ風の外観で、ポップなイメージのする建物。
白い格子の間に丸や三角やいろんな形の模様と、これまたいろんな形の窓が散らされた
楽しいデザイン。


村野藤吾は佐賀県唐津の出身で八幡製鉄所で働いていたこともあるらしい。
八幡の公共建築を設計したのもそんな縁なのだろうか。


説明板によると外壁は「赤黄色味を帯びた特殊煉瓦」と「白い鉱さい煉瓦」、内装にも
「鉱さい煉瓦を多用」しているらしい。外壁はレンガタイルのように思うが。


白い部分を写真に撮って見てみると、どうも上からペンキを塗ったように見える。。。


黒崎の駅前は商店街が放射状に伸びさらに同心円状にまちが広がっている。歩いていくと
ひときわ古そうなエリアが。広い道路を斜めに貫いて道が続いており怪しいと思ったら、
この道は長崎街道で、黒崎は宿場町だったらしい。駅前の商店街は区画整理によって
整備されたのだろうから、やはりこの道が先にあったのだ。


そこからさらに東へ、商店街も終わり真っ暗なまちを歩き、目指したのはここ。黒田湯。
赤い光は向かいの焼き鳥屋の赤ちょうちんのせい(笑)


とってもいいお湯で冷えた体もあったまった。・・・のに、えっ、ドライヤーがないの!?
これはちょっとツライなぁ。ダウンのフードをかぶって、こそこそと小倉の港へ向かう(苦笑)。

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