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Channel: まちかど逍遥
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名護市庁舎のモザイク

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5月の沖縄の続き。


さて名護の最後は名護市庁舎の見学に。
象設計集団が手がけ1981(昭和56)年竣工。「沖縄における建築とは何か、市庁舎はどうあるべきか」を
深く掘り下げ、沖縄の風土から学んだ市庁舎は40年以上の時を経て十分風景に溶け込み、沖縄を代表する
名建築となった。


遠目で見るとまるでジャングルジムのような立体的なファサード。積み重ねられたグレーとピンクのブロックが
インパクトある。建築当初はファサードに56体のシーサーが並んでいたが、安全性を考慮して後年撤去された。


建物の周囲を覆っている連続したパーゴラは通風を確保して日差しを遮るよう工夫され、その間を這う植物が
天然の日陰を作っている。


繊細なコンクリート製のルーバー。


こちらは色ガラスがはめられた上屋。

沖縄の戦後の庁舎や公共建築はコンクリート造のかっこいいのがたくさんある。多くは強い日差しを遮るために
工夫されたルーバーがユニークなファサードを作りだしているのだ。

全体のフォルムやファサードのかっこよさもさながら、ディテールもまた面白い。 まず目を惹かれたのが
この変な形の焼き物のガラスドア把手。なんじゃこりゃ?ふっくらとして、耳たぶみたい!凹みに溜まった
グリーンがきれい。


こっちは天目釉?濃いこげ茶色。


青磁?見た限り3種類の釉薬のバージョンがあった。他にもあるかも!?


テラスの足元を見ると、そこここに焼き物を埋め込んだ装飾が。


丸底のお皿を伏せたようなものの周りに沖縄の焼き物を砕いたかけらがたくさん埋め込まれている。


うわ、面白いなぁ!建物のまわりを歩きながら見ていくと、9つの丸いオブジェとモザイクを組み合わせた
この装飾があちこちにちりばめられ、全てデザインが異なっている。








本当にいろんなパターンがあって面白い!これは住民によるワークショップなどで作ったのだろうか?


外回りには凝ったデザイン、バックヤード付近には簡素なバージョンと使い分けられている。


ここにも、またここにも、と次々に見つかりワクワクする!






おや、これは象だな。象設計集団のキャラクターだろうか。




透かしブロックの穴に嵌められた色ガラスも良いな。


色ガラスがたくさんはまっているのが見えて、あそこに行きたい!と建物内へ入ってみると、そこは階段室だった。
うわーーきれい。


透かしブロックの穴に、スモークの入った手作りガラスを嵌めてある。こんなところを日々上り下りしている
職員さんがうらやましいなぁ。


ちなみに透かしブロックのうち目隠ししたい部分には陶板を嵌めてあるところもある。


平日に来てよかった。とは言っても執務中であり多くの市民が出入しているので共用部分を少し見るぐらいで。
外観は入り組んでいるが中のフロアは意外と整形で、いたって機能的な感じのオフィスだった。








時間ギリギリまで見て回ってからレンタカーを返却。いや~戦後建築もなかなか面白い。
もっとゆっくり見て回ったら他にもいろいろ発見できたかもしれない。
ジンベエマリンは1日に2往復しかないのでバスで那覇へ戻り、スーパーで買い物してから帰途についた。
あぁ、久々の沖縄を堪能したな!
ま、このあと2ヶ月経たないうちにまた仕事絡みで那覇に行ったのだが(笑)

終わり。

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