フルサービスキャリアはもう楽パック以外ではほとんど乗らないのだけど、細々とたまっていたANAのマイルが
6000マイルほど期限切れになるというので何とか使えないかと思ってサイトを見ていた。少ないマイルで往復取れる
お得なキャンペーンなどは始まってすぐに売り切れてるのだろう、全然見つからず、、、
仕方ない、普通に片道だけでも使うか。別にどこでもいいんだけどせっかくなので遠くに行きたい。ということで
5月に、沖縄行きを片道ピーチと組み合わせて計画したのだった。
那覇には学生時代からもう数えきれないほど行っている。国際通りのお店はもうすっかり入れ替わり、風情のある店は
ほとんどなくなったが、しかしやっぱり国際通りが便利。宿に荷物を預けたら早速まちへ繰り出そう。
チェックしていた壷屋の古民家カフェ、ぬちがふう。予約は受け付けていないというので時間はまだ早いが行ってみる。
ここは本のことでお世話になった仁王窯のすぐ裏手にあり、高台に建つので新垣家の赤瓦屋根が恰好の借景となっている。
門を入ると素敵な琉球美女が庭のお手入れをされていた。女将だろう。何とさまになることよ!
早すぎると思ってちょこちょこ寄り道しながら来たがもう何組ものお客が入っていた。やはり人気なようだ。
オープンの席がいっぱいだったのか個室に通されてちょっと恐縮。。型板ガラスの窓の外は新垣家の登窯ビュー!
木漏れ日のテラスも見える。
実は2日前から胃が痛くてずっと固形物が食べられず、夜は早く寝て養生に努めていた。今朝もゼリー飲料で
しのいできてなんとか痛みはおさまっているが、いきなり普通の食事をして大丈夫かなと少々不安だったので、
あまり量の多くなさそうなソーキそばのセットを注文。
さすがに器は全て壷屋の焼物が使われており古民家の雰囲気にぴったりだ。ソーキは柔らかくて脂っこくなく、
玄米のジューシィ、ジーマミ豆腐、にんじんのシリシリなど、ぺろっと食べて胃も全然大丈夫!
「一九五二年十一月十八日」と墨書された棟札が飾られていた。戦後間もない時代である。
素敵な空間で美しい器で美味しいランチを頂いて満足満足!
そのあと壺屋焼物博物館を見に行く。壷屋にも何度も来ているが入るのは初めてだ(苦笑)。
琉球王朝時代に散在していた窯が1ヶ所に集められて成立した壺屋。元の窯のそれぞれの特徴や、壺屋で焼かれた
製品及びその製造方法、窯跡の遺跡なども展示されていて興味深かった。
そしてここのトイレには、壺屋の窯で焼かれたタイルが使われている。
身障者トイレには「高安康一さんの焼物がたくさん使われています」と書かれていた。
男性用トイレには「相馬正和さん(陶眞窯)の焼物がたくさん使われています」と。
ちゃんと職員の方に了承を得て撮ったので念のため。お客さんが来ないか見張っていて下さった(笑)。
女性用トイレには「國場一さん(國場陶芸)の焼物がたくさん使われています」と。
それぞれ荒焼(焼締め又は黒っぽいマンガン釉)の渋いタイル。こういうところにも地場のタイルを使うのは良いね!
そしてちゃんと作者を紹介してあるのもいい。
博物館を出て、付近のあまり通ったことのない道を歩いてみる。
路面に点在するタイルや陶片を埋め込んだ装飾。
裏手の静かな路地には地元の人しか行かないような昔ながらの雑貨屋兼食堂が。いいねぇ~~
壺屋陶芸会館が開いていた。中はやはり展示販売の店である。
ここに貼ってあった新聞記事で、首里城の再建にあたり正殿の屋根の上のシンボリックな装飾「龍頭棟飾」を
県外のデザイナーが担当するという問題を知った。それに対し壺屋の窯元らが、地元の陶工が主体として
関わりたい、と声をあげているという。首里城って琉球文化のシンボルなのだから当然でしょ!?と思うのだが
なぜ県外に発注するのか非常に疑問。壺屋の窯に是非頑張ってほしいなぁ。
さて、仁王窯の隣にある立派な赤瓦の邸宅、新垣家住宅の見学に。ただし見学できるのは作業場だった離れと登窯のみ。
母屋はまだ住まいとして使われているらしい。
この登窯は東ヌ窯(あがりぬかま)と言い、南ヌ窯(ふぇーぬかま)と共に壷屋に残る貴重なもの。
南ヌ窯が荒焼(アラヤチ)用だったのに対しこちらは上焼(ジョーヤチ)用であった。上焼とは色付きの施釉陶器。
壺屋の周辺の都市化が進み薪で焚く登り窯は1974年頃には廃止された。それによりいくつかの窯は読谷へ移ったのだ。
上屋の支柱が石で造られているのが他では見られない特徴。
登窯の下4段が2009年の大雨で崩壊したというがすでに復旧され2021年から見学できるようになった。
火も入れられるように作ってあるらしいが、再び火入れできる日は来るのだろうか。
この新垣家にはフール(豚便所)も残っているのが珍しい。それは人間の便所と豚小屋を一緒にしたもので、
豚と共に暮らしてきた沖縄の伝統的住まいに特徴的なものだ。
「日本全国タイル遊覧」の本のことでお世話になった仁王窯の池野さんにご挨拶もできた。
壺屋のカフェで食べたかき氷がめちゃくちゃおいしかった!黒蜜がかかっている氷の下には「ぜんざい」が
隠れている。小豆でなく金時豆と白玉に押し麦が加えてあってとろみがアップ!あぁもう一度食べたい。
これは何だ?シーサーのしっぽじゃないの!?(笑)
続く。
6000マイルほど期限切れになるというので何とか使えないかと思ってサイトを見ていた。少ないマイルで往復取れる
お得なキャンペーンなどは始まってすぐに売り切れてるのだろう、全然見つからず、、、
仕方ない、普通に片道だけでも使うか。別にどこでもいいんだけどせっかくなので遠くに行きたい。ということで
5月に、沖縄行きを片道ピーチと組み合わせて計画したのだった。
那覇には学生時代からもう数えきれないほど行っている。国際通りのお店はもうすっかり入れ替わり、風情のある店は
ほとんどなくなったが、しかしやっぱり国際通りが便利。宿に荷物を預けたら早速まちへ繰り出そう。
チェックしていた壷屋の古民家カフェ、ぬちがふう。予約は受け付けていないというので時間はまだ早いが行ってみる。
ここは本のことでお世話になった仁王窯のすぐ裏手にあり、高台に建つので新垣家の赤瓦屋根が恰好の借景となっている。
門を入ると素敵な琉球美女が庭のお手入れをされていた。女将だろう。何とさまになることよ!
早すぎると思ってちょこちょこ寄り道しながら来たがもう何組ものお客が入っていた。やはり人気なようだ。
オープンの席がいっぱいだったのか個室に通されてちょっと恐縮。。型板ガラスの窓の外は新垣家の登窯ビュー!
木漏れ日のテラスも見える。
実は2日前から胃が痛くてずっと固形物が食べられず、夜は早く寝て養生に努めていた。今朝もゼリー飲料で
しのいできてなんとか痛みはおさまっているが、いきなり普通の食事をして大丈夫かなと少々不安だったので、
あまり量の多くなさそうなソーキそばのセットを注文。
さすがに器は全て壷屋の焼物が使われており古民家の雰囲気にぴったりだ。ソーキは柔らかくて脂っこくなく、
玄米のジューシィ、ジーマミ豆腐、にんじんのシリシリなど、ぺろっと食べて胃も全然大丈夫!
「一九五二年十一月十八日」と墨書された棟札が飾られていた。戦後間もない時代である。
素敵な空間で美しい器で美味しいランチを頂いて満足満足!
そのあと壺屋焼物博物館を見に行く。壷屋にも何度も来ているが入るのは初めてだ(苦笑)。
琉球王朝時代に散在していた窯が1ヶ所に集められて成立した壺屋。元の窯のそれぞれの特徴や、壺屋で焼かれた
製品及びその製造方法、窯跡の遺跡なども展示されていて興味深かった。
そしてここのトイレには、壺屋の窯で焼かれたタイルが使われている。
身障者トイレには「高安康一さんの焼物がたくさん使われています」と書かれていた。
男性用トイレには「相馬正和さん(陶眞窯)の焼物がたくさん使われています」と。
ちゃんと職員の方に了承を得て撮ったので念のため。お客さんが来ないか見張っていて下さった(笑)。
女性用トイレには「國場一さん(國場陶芸)の焼物がたくさん使われています」と。
それぞれ荒焼(焼締め又は黒っぽいマンガン釉)の渋いタイル。こういうところにも地場のタイルを使うのは良いね!
そしてちゃんと作者を紹介してあるのもいい。
博物館を出て、付近のあまり通ったことのない道を歩いてみる。
路面に点在するタイルや陶片を埋め込んだ装飾。
裏手の静かな路地には地元の人しか行かないような昔ながらの雑貨屋兼食堂が。いいねぇ~~
壺屋陶芸会館が開いていた。中はやはり展示販売の店である。
ここに貼ってあった新聞記事で、首里城の再建にあたり正殿の屋根の上のシンボリックな装飾「龍頭棟飾」を
県外のデザイナーが担当するという問題を知った。それに対し壺屋の窯元らが、地元の陶工が主体として
関わりたい、と声をあげているという。首里城って琉球文化のシンボルなのだから当然でしょ!?と思うのだが
なぜ県外に発注するのか非常に疑問。壺屋の窯に是非頑張ってほしいなぁ。
さて、仁王窯の隣にある立派な赤瓦の邸宅、新垣家住宅の見学に。ただし見学できるのは作業場だった離れと登窯のみ。
母屋はまだ住まいとして使われているらしい。
この登窯は東ヌ窯(あがりぬかま)と言い、南ヌ窯(ふぇーぬかま)と共に壷屋に残る貴重なもの。
南ヌ窯が荒焼(アラヤチ)用だったのに対しこちらは上焼(ジョーヤチ)用であった。上焼とは色付きの施釉陶器。
壺屋の周辺の都市化が進み薪で焚く登り窯は1974年頃には廃止された。それによりいくつかの窯は読谷へ移ったのだ。
上屋の支柱が石で造られているのが他では見られない特徴。
登窯の下4段が2009年の大雨で崩壊したというがすでに復旧され2021年から見学できるようになった。
火も入れられるように作ってあるらしいが、再び火入れできる日は来るのだろうか。
この新垣家にはフール(豚便所)も残っているのが珍しい。それは人間の便所と豚小屋を一緒にしたもので、
豚と共に暮らしてきた沖縄の伝統的住まいに特徴的なものだ。
「日本全国タイル遊覧」の本のことでお世話になった仁王窯の池野さんにご挨拶もできた。
壺屋のカフェで食べたかき氷がめちゃくちゃおいしかった!黒蜜がかかっている氷の下には「ぜんざい」が
隠れている。小豆でなく金時豆と白玉に押し麦が加えてあってとろみがアップ!あぁもう一度食べたい。
これは何だ?シーサーのしっぽじゃないの!?(笑)
続く。